2050年までに気温上昇を1.5度以内に抑えるために、全世界で森をつくろう!
来月、国連は「気候サミット」を開催する。当会は、先月の「G20サミット」議長の安倍総理大臣に「地球温暖化にブレーキをかける要望書」提出した。その後は、「気候サミット」主催の国連にも温暖化にブレーキをかける要望書を届ける準備をしている。
衆参全国会議員へ上記の要望書を配り、アンケートに協力していただいた。返信してくれた国会議員は36名、立憲民主党からは要望書へのアドバイスをいただいた。忙しい中でのアンケートに応えてくれた国会議員の皆さん、ありがとうございました。「気候サミット」への要望にもご協力お願いします。
ところで、アメリカ全土の広さに木を植えると、気候変動にブレーキがかかりそうな研究結果が発表されたという。スイス連邦工科大学チューリッヒ校の研究者が米科学誌『Science』電子版で発表した。論文によれば地球上にはまだ植林可能な土地が9億ヘクタール残されている。これはほぼアメリカ全土の広さという。この地を森林で埋め尽くすことができたなら、2050億トンもの二酸化炭素を吸収してくれる計算だ。
紹介してくれた方は、「いろいろな状況が重なって地球の森をむしばんでいる実態だけは明らか。とりあえず植える場所はあるのだから、とにかく木を植えていけば世界が変わっていくはず。世界中の人がアクションを起こして少しでもグリーンな未来に近づきますように」と訴えていた。
筆者はこの考え方に賛同する。国連への要望書には、人間社会の経済活動からの温室効果ガス排出を極力削減し、自然界の吸収力を高める森づくり等を要望したい。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の試算では、2050年までに気温上昇を1.5℃以下に抑えるには、地球上の44億㌶の森林に加えて、あと10億㌶の森が必要だという。77億人がその気になれば森づくりはできるのではないかと思ってしまう。(理事 髙橋佳夫)
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