只見町布沢集落で培ってきた技と知恵を存分に発揮した強者
北海道では39.5℃という最高気温を記録しま25日。福島県只見町の気温は32℃でした。しかし、ブナ林の中は柔らかな若葉の働きでとても涼しく感じました。今年も布沢集落支援の開始、安全に利用していただけるようにと吉尾峠入り口から「歩く銀山街道」の沢沿いにかかる三箇所の“小さな橋”づくりを体験しました。
13時に「森林の分校ふざわ」に集合、集落の活動家・刈屋さんから、地域を元気にしている自然の恵みの街道整備や銀山街道行っている道普請の話を伺い、作業内容の説明を受けました。今回作業は、「座頭泣かせ」というところで会津若松と布沢を繋ぐ旧銀山街道です。場所は集落から10分ほど車で行った所から砂利道を300m程の吉尾峠、そこに車を止めて、丸太、杭の材料とチエンソー、カケヤなど道具を担ぎ、布沢川支流の鎌倉澤沿いを進みまました。歩いて約600mの所か現場(下の写真)。
刈屋さんから橋の造り方を聞き、2班に分けて作業を開始。作業は、山間の雪解け水が流れる川のせせらぎ、ウグイスやカエルの合唱を聞き、自然の有り難い癒しを浴びながらすすめられました。
刈屋さんは「この先にもう一箇所橋を作りたいところがある」と言うので、とりあえず見に行ってみようとなりました。現地に着いてみると思ったとおり、「やってしまおう」となり、チエンソーで直径40㎝あるミズナラを切倒し、現地調達の材料で難なく頑丈な橋を作り終え、13時頃には橋は完成しました。
頼もしい森びとスタッフ達からすると、その心身は若者に負けないほどですから、今後も現場に入って身体を森づくりから培った技と知恵を集落の自然の素晴らしさを残していくことに発揮していくでしょう。続く・・・(理事・大野昭彦)
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