ミシガン大学生達と田中正造の生き方を探りました・・・その②
ミシガン大学の学生達は、英国のケネス・ストロング著作の「田中正造伝」をすでに読まれているなど、すでに知識はかなり持たれていました。
討論の場で、太宰事務局員は「今の私達にとって田中正造のエッセンスは何か」と質問を投げかけました。学生たちからは、「正義であること、不正を許さないことではないか」、 「他の人のために、モデルになろうと思ったのではないか」、「人間は自然と強くつながっているということ示したのではないか」、「フローが大切でないか。フローがとまると、毒がでてくる」と返してくれました。
「毒」とは何かとの再質問に対しは、それは「2つあって、ひとつは精錬からでた物質的な毒で、もう一つは、人間の心のと毒である「無知」ということではないか」と的確な事が帰ってきました。
さらに、地球温暖化に対して、我々は何ができるかという質問に対して、学生は「教育だと思う。残念ながら米国には、地球温暖化は問題だと思ってない人がまだ多くいる。トップの人も含め。この問題を知らせるためにも教育が大切と思う」、「それぞれが生活の上でほどほど(LESS)にする個人の意識が大切ではないか」、「政治の話になると、政党間の反対だけになっている。温暖化問題は政治の話というのではなく、個人的な自分の問題として、そうすることで行動に移せる」、等々様々な意見をいただきました。
会話を通して、田中正造の真髄を探るきっかけがサポートで゜きたのではないかと、とても新鮮に感じる意見交換でした。また、若々しさがほとばしるものを感じ、同じ問題を共有することで、こちらも何かとても力をもらえて嬉しく思いました。
学生たちを引率してきたレスリー教授の自然環境人間社会のアプローチとその通訳があったことが大きかったのではないかと思います。ミシガン大学の皆さん、何かPOWERをいただきました。足尾でお会いできたことに感謝します。またどこかでお会いしましょう。(事務局員 宮原哲也)
コメント