「啓蟄」から学ぶ生物社会学授業のベルが鳴りました
昨日は「啓蟄」だった。私たちの命を支えている虫たちが動き出した。このような気持ちになり、季節感を味わう風習がアメリカにはあるのだろうか。
BSテレビの「ワールドニュース」を観ていると、アメリカBBCニュースでは寒波と大雨に襲われている国民の様子が毎日のように報道されている。被災者の数は何千万人となり、その対策費は〇兆円を超えると言うから驚きである。
筆者は、足尾で出合う子供たちに「ミミズに悪戯をするとバチが当たるよ!」という先人の話しをする。子供たちは目をキラキラさせて話を聴いてくるのが嬉しい。その時、土壌分解動物の足尾の森に生きるダニたちの写真と働きの話しも付け加えると、子供たちは驚いてくれる。
地球温暖化にブレーキをかける運動の拡がりをつくりだすのは難しい。けれども、私たちの命は森や海に支えられている、という心をひとつにする活動が動き出さなければ何も始まらないと思う。「啓蟄」は、森から生かされていることを虫たちから学ぶ授業の始まりなのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)
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