自然の猛威を“いなす”知恵はないものか
巨大台風が過ぎ去ってひと安心と思ったら、25号が発生しました。「どくだみ荘」足尾銅山で働いていた社員の社宅で、とても古い建物です。台風24号の暴風に耐えられるのか心配でしたので、一昨日は深夜に起きて台風が過ぎ去るのを待ちました。2時半過ぎには暴風雨が弱まってひと安心でした。
昨日の8時過ぎ、森づくり事業の現場周辺の様子を見に出かけました。足尾ダムは大量の土砂が混じった雨水が轟音と共に大量の雨水を流していました。
現場に着いて周囲を見回ると、ヤマザクラの太い枝が折れていました。その横に生きていたアキグミの枝も折れてみちくさ畑まで飛ばされていました。
「みちくさ庭」に植えたヒガンバナ等の草が心配でしたので現場を見てみると、思ったとおり雨で土が流され球根が露出していました。
カワニナを放流していた池も心配でしたので見てみると、沢水が流れていませんでした。取水口に行ってみると手の付けられないほどの水が勢いよく流れていました。
球根に土をかけてから崖の上から松木川を見下ろすと、緑化工事用に造られていたがっしりした橋が流されていました。
足尾松木沢の現場から自然の猛威(巨大台風)を紹介しました。露出した球根に土を盛っていた時、アオダイショウが顔を見せました。1㍍程の蛇でしたが、暴風雨で流されてきた餌でも探しているのでしょうか。
柿も強風で落ちてしまいました。この柿は時間が経つと熟して、イノシシや昆虫たちの餌になることでしょう。自然界には無駄がないようです。
それにしても巨大すぎる台風には人の技術力は歯が立たないようです。”いなす”と谷中村人の”揚げ船”を思い出しました。自然に寄り添って生きる先人の知恵を現代に活かすことができないかと思った。(報告 髙橋佳夫)
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