“環境問題は政治問題”だ!未来を生きる若者たちの地球を守る政治を
想定外の豪雨による土砂流出、崖崩れ、表層崩壊対策(堤防強化、土砂の除去、水位計設置等)で何千億円の税金が投入されている。ところが想定外豪雨の原因でもある“地球温暖化対策”は見えてこない。
足尾で育樹・育苗活動をしながらそんな報道を見聞きしていると、未来を生きる若者たちの暮らしはどうなってしまうのか、と政治家にその矢印が向いてしまう。
毎日新聞(先月)を読んでいると、「昨今 ことば事情」(非常時/国防)というコラム欄で毎日新聞客員編集員・近藤勝重さんは、1934年の雑誌に書かれていた寺田寅彦氏の『天災と国防』を紹介し、持論を書いていた。
足尾・中倉山北斜面
そこでは、「災害も国を脅かす天然の敵とみて、国防の必要性を訴えた。かつ戦争は避けられるが、天災は“その襲来を中止させるわけにはいかない”と書いている。次のコラム(天譴(てんけん)論)では、「西日本豪雨の被害も天災か人災か被災状況を調べ、戒め(いまし)を受けなければならない対象に政治を加えるべきか見極める時期であろう。」と書いている。
そして、「あのオスプレイ1機の予算でどの程度の防災が可能になるのかと」、また、「増大する一方の防衛費のどのくらいを割けば、堤防の決壊といった事態を防ぎ得るか。異常気象にも対応した議論がもっとなされなければならない」と書いていた。
まさしく“環境問題は政治問題”だ。未来を生きる若者たちに持続可能な地球を残すために、大量生産大量消費社会の暮らし方見直し政策が政治に求められている。明後日は高校生と先生たちとの環境学習。未来を生きる若者達とスタッフたちの討論に気持ちが引き締まる。(理事 髙橋佳夫)
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