南相馬市民に浸透してきたいのちを守る森の防潮堤づくり除草作業
昨日(14日)は、2016年10月に開催された第4回鎮魂復興市民植樹祭の会場の除草作業を行ないました。集合時間の9時30分の天候は曇りでしたが、気温は30℃に迫り、微風でしたのでじっとりと汗をかく中での作業となりました。参加者は100名を超え、市役所、あぶくま信金さん、原町赤十字奉仕団、原町地区連合さんをはじめとする市民の方々、県職員も参加されました。
市役所の挨拶で、山田生活環境課課長からは、除草作業への参加のお礼と暑い中での作業なので水分と休憩を取りながら体調管理をしながら行なってほしいと言われました。
あぶくま信金の参加者はお揃いのTシャツを身に纏い、慣れた手つきで除草をされていました。
事務局の岡部くんがドローンを使い、海側から国によるコンクリートの防潮堤→県のマツの植栽→市と市民で進める森の防潮堤へのルートと300mの南北に広がる森の防潮堤を上空から撮影をしてくれました。あたりには電線もありませんので、生息するヒバリに注意をしながらドローンの操作をしていました。除草をしている参加者にとっては、ドローンでの撮影は蒸し暑い中での一服の清涼剤のようでした。
1時間半で除草は終了しました。補植も行い、7種200本の苗木にいのちを吹き込みました。
短時間で筆者からは、西日本での災害で被災されている方からは「まさか、こんなことになるとは」という声が多く出ている。来てほしくはないが、いつ来るかもしれない津波に備えて、市民の方が逃げることができる時間を稼ぐためにいのちを守る森の防潮堤づくりをしている。10年、20年経つとまだ想像ができないかもしれないが、森になっていき、今日のような暑い日に休むことができる木陰もできる。子どもたちやお孫さんにこの森は私たちが育ててきた森だと誇れるよう愛着を持っていただきたい。また、補植もしていただいた。テレビでは「観測史上初」「かつて経験したことのない」といった言葉が連日ニュースで流れます。地球温暖化による気候変動が進んでいるが、木を植えることでこのことにブレーキをかけることができる。ですので、家族や仲間に伝えていただき、9月15日の除草作業にも多くの参加者でやりぬきたいと思いますので、ご協力をお願いしたいと話をさせていただきました。
原町赤十字奉仕団の皆様と東城スタッフ。「11月4日の植樹祭にも参加するよ!」と力強くおっしゃっていました。
一昨日(13日)は荒浜と名取での海岸防災林づくりでのドローン撮影を行ないました。アテンドはJREU仙台の副委員長・南出さんと業務部長・湯ノ目さんにしていただきました。
荒浜の会場は荒浜小学校の裏手にあります。この場所は東日本大震災で児童や先生、地域住民ら320人が非難し、2階まで津波が押し寄せたところです。その校舎を現状のまま保存し、津波の威力や脅威を実感してもらうとともに、防災や減災の意識を高める場として、震災遺構として公開されています。訪れた日にも、複数の団体(先生方)が熱心に話を聴いていました。
私たちの会場の回りはマツばかり植えてあるところです。岡部くんにはマツと私たち落葉広葉樹の会場が比較できるようにドローンで撮影してもらいました。
名取の会場は仙台空港の真横です。飛行経路を妨害しないよう気をつけてドローンでの撮影をしました。
マツと比較していますが、負けていません。おそらく仙台空港に着陸の際には、眼下に落葉広葉樹の森が見えるはずです。
お忙しい中、JREU仙台の南出さん、湯ノ目さんアテンドいただきましてありがとうございました。いのちを守る森へと生長していく姿が楽しみです。
(報告 事務局・小林敬)
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