100年後の森を描いた緑化工事に感謝!
西日本豪雨によって土砂流出、崖崩が起きた箇所は5千か所以上(西日本の一部の調査)と言う。足尾・中倉山の松木川北斜面でも雨が降るたびに土砂が流れ出している。観測していると年々その箇所は増えている。
松木川では毎年、砂防ダム工事と緑化工事が行われている。昨日、中倉山北斜面に緑化工事をしている方の話を聞くと、何十年後の樹木の生長を描いている工事だということが分かった。
樹木のチップに植物から作った糊を混ぜ、そこに草とヤシャブシの種を混ぜ合わせて岩に吹き付ける工法で緑化している。獣害防止には鹿の弱点をよんで網を張っている。1年後には草が芽を出し、土が落ち着くとヤシャブシが発芽していくという。森の主役が生きていける環境づくり工事だ。この話をしてくれた方の顔は、未来を見据えた工事に自信と誇りが満ちていた。
緑化事業からすれば当委員会の森づくりは“時短植林”かもしれない。それにしても100年先の森の役者が元気になれば、その寄生者でしかない人間の命の源が安定するということだ。
今日は、森びと森作業の掟破りをしてしまった。一人作業をやってしまった。22日の「夏の感謝デー」の作業場付近の草刈りをやってしまった。今日も暑かったが、樹木の葉が松木川から風に舞っていたので、その風が暑い体温を冷やしてくれました。また、小さな樹木に実をつけているクリを見ていると、疲れがとれる。(報告 高橋佳夫)
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