「足尾の緑をふやしましょー!」の掛け声で植樹をスタート。“いのちの森”に生長した桐生ローターアクトの森づくり
5月20日(日)、8回目となる桐生ロータアクトクラブのみなさん90名が参加し、ブナやヤマザクラ、ミズナラなど20種、1,150本の体験植樹が行われました。天空から足尾の森を見守る岸井理事長の計らいか、快晴の下での森づくりとなりました。
植樹に先立ち、足尾ダム下にある「環境学習センター」で講話が行われ、当委員会東京事務所・清水副所長から、足尾銅山の歴史や、植林活動による森の再生によって足尾に暮らす生き物たちの“いのちの森”に生長していることが紹介されました。
講話には、初めて参加する「未来創世塾」の児童や高校生、群馬大学の留学生約60名が参加し、私たち人間が生きていく上で欠かせない「酸素」や「食料」を供給してくれる“大切な友だち”である森をみんなでつくるろうと呼びかけられました。
昼食後、バスで「民集の杜」に移動。植樹地に到着後、松井理事より歓迎のあいさつがされました。
桐生ローターアクトクラブ・清水さんの「足尾の緑を増やしましょー」の掛け声で植樹をスタートしました。
植樹指導はインストラクターの橋倉スタッフが行いました。「植樹する土には、森びとスタッフが事前に黒土や腐葉土・もみ殻を混ぜ込んであるので、丁寧に穴を掘り、ポット苗が少しかぶるくらいの土をかぶせ、苗の縁を優しく押さえてください」と、苗が呼吸できるように苗を植えることを指導しました。松木沢は川風が強く、「苗木が振られないように篠竹を立て、麻紐で苗を固定し、最後は、乾燥防止や後の栄養となるマルチングまでやりきりましょう」と松木の大地に1,150本のいのちを植える「いのちの森づくり」を開始しました。
植樹をはじめると、ポットの中から小さなミミズが登場。栄養豊かな土を作ってくれる大切な友だちだよと話し、土の中にもぐらせてくれました。
群馬大学のフランス人男性は、公的機関の活動ではなくボランティアで足尾の緑化活動していることを知ると「すばらしい仕事だ」と感想を述べてくれました。高校生のみなさんや「未来創世塾」の児童と家族のみなさんも、協力し合い楽しく苗木を植えてくれました。
気温も高くなり熱中症予防のために休憩を取りながら植樹を行いました。休憩後、橋倉スタッフから「残り126本!一人2本、最後まで植えきりましょう」と声がかけられ、あっという間に植えきることができました。
マルチングは、1年寝かせた樹皮です。一列に並びバケツリレーで苗木の根元に“ふとん”を掛けてくれました。
植樹終了後の閉会式では、参加者を代表して「未来創世塾」の女児より、「はじめて木を植えました。木を増やすことが出来てうれしかったです。また参加して緑を増やして行きたいです。今日はありがとうございました。」と感謝の言葉が述べられました。
そして、群馬ローターアクトクラブ代表の松崎真祐さんより、前日に開催されたローターアクトのチャリティーで集まった浄財を、「森づくりに活用してください」とカンパをしてくれました。腐葉土など森づくりに使わせていただきます。群馬市民のみなさんありがとうございました。
今日植えた木々は、この足尾の地で100年、1000年生きることを願い体験植樹を終了しました。参加されたみなさんの“山と心に木を植える”ことができた森づくりでした。
桐生ローターアクトクラブの民集の杜での植樹は2014年から行われました。民集の杜東ゲートから林道に入ると、1年ごとの木々の生長を見ることができます。3年間は苗木が草に負けないように草抜き・育樹作業が必要です。
【2018年、今回の植樹地の様子】
【2017年の植樹地の様子】
【2016年の植樹地。鎌田さんの肩まで生長しました。】
【2015年の植樹地の様子。加賀さんの背を越しました。】
【2014年の植樹地の様子。小黒さんの身長の2倍ほどに生長しています。】
ローターアクトクラブのみなさん、木々の生長を見に来ませんか。森の中に入り、風の音、森の匂い、鳥のさえずり、セミの声、五感で感じられることがたくさんありますよ。一緒に森と心を育てましょう。
植樹のサポートは、松井理事、鎌田さん、橋倉さん、加賀さん、東城さん、弘永さんそして、筆者の清水でした。
コメント