朝からハルゼミが鳴き、少し強い西風が吹く足尾・松木沢。植林に関する植樹祭準備は本日でほぼ90%が終わりました。
「どくだみ荘」泊の二人は8時から作業開始、9時に全員集合して打合せ。本番の天気予報は曇り時々雨ということなので「森ともの集い」用のテントを組み立てと衰弱しそうな苗木に水をたっぷりやりました。
他のメンバーは簡易トイレのカーテン付けと植林後の手洗い場設置、さらには道具や用具を現場へ運び込むなどを行いました。
気温は昨日よりは低い感じでしたが、湿度が高い分、水分補給を充分行いながら本番にそなえました。
明日の作業を確認して、今日は16時頃に作業終了しました。本日の作業は、鎌田、加賀、東城、仁平、高橋俊夫そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)
突然の悲報に驚き、天空の森に旅立った岸井理事長と二度と会えないと思うと、悔しく残念でなりません。ご家族の皆様はさぞかしご心痛と思います。ご冥福をお祈りします。
今日の作業は、在りし日の岸井理事長と松木沢を歩いた時の勇姿を偲び、植樹祭の準備をしました。森びと広場の作業小屋の温度計がおかいしのか分かりませんが、今日の気温は30度を超していました。熱中症に気を付けて水分と飴などを用意して、作業を行いました。
小井土さんはテント内に設置する簡易トイレ用のシート覆いをつくってくれました。他のメンバーは、「民集の杜」内で苗木の最終調整と培養土撒きを行いました。
培養土は柳澤スタッフが400袋を運び込み、それを全て植樹会場に撒きました。午後、福島県から東城さんが手伝いに来てくれましたので、ヨタカが鳴くころには植樹会場の土の撹拌が終わりました。
薄暗くなりヨタカが鳴く頃、後片付けをしながらの足尾グランドキャニオンから吹く沢風からは、”希望の松明”を掲げて天空の森へ旅立つ岸井理事長からの声が聴こえてきそうでした。社宅に着くと、東城さんが健康を気遣って野菜ジュースと洗濯石鹸を持ってきてくれました(奥様、ありがとうございました)。
朝7時45分の気温は14度、快晴の天気のなかで植樹祭準備の作業がはじまりました。今日の作業メインは足尾町からテントを借りて、現場まで運び、組立てることでした。
スタッフが到着するまでに作業小屋の掃除、仮設トイレ用の単管パイプの用意と苗床周囲の片づけをしました。臼沢の森は色とりどりの緑ですが、周囲の緑は一色のみどり色です。山々の斜面の木々は一種類(ヤシャブシ)が多いので、その葉の色だけだからです。
朝、いつも臼沢の森の色とりどりの緑を観ていると、虫にも餌の好みがあって木の葉を特定して食べる虫もいるように、森は色々な種類の木々によって形成されているとことで生き物たちの社会が成り立っているのか、と思います。森は命の源であることを感じています。
9時から作業打合せ、即、テキパキとした動きでスタッフは作業にとりかかりました。昼食後は、11組のテントの足を組み立て、余分であったテントは返却し、それ以外のスタッフは苗木の準備をしました。
森ではエゾハルゼミがあちこちで鳴きはじめ、松木川ではカジカガエルも鳴きはじめました。足元では、ハンミョウがあちこちで飛び跳ね、餌を食べているようでした。それにしても綺麗な鎧を被っているような雄の輝きには神秘が宿っている気がしています。
本日も足尾グランドキャニオンのシルエットを観ていると、シルエットの奥で理事長が”地球温暖化防止は待ったなし!”と叫んでいる気がしています。本日の作業は、松村健、橋倉、仁平、加賀、福田、高橋俊夫と筆者でした。(報告 高橋佳夫)
朝8時の気温は17度ありました。天気予報通りになるなあー、と思い、水分補給と飴そして日笠を用意しました。スタッフが到着する前の作業は簡易トイレを設置する場所の片づけ、雨が降っても良いようにテント内に設置場所を決めました。
今日は植樹祭で植える苗木が納品される日。4人で2.700本の苗木をブロック毎のトレイに苗木を分け、たっぷりと水をやる予定。
9時半頃にトラックが到着、早速、苗木を降ろし、苗木の種と植える本数を各ブロック毎に分けました。その後は、3ブロックのトレイに19種の苗木を分別しました。
追込み作業なので午後3時までには苗木を分別し、撒水できるようにと余計な話をせずに作業に集中しました。午後は、2グループで苗分けをしたので、15時過ぎにはカラカラとなっていたポット苗にたっぷりと水をやることができました。今年の通常総会後に事務局員となった太宰さんは、仁平スタッフから撒水方法を習得していました。橋倉スタッフと太宰さんが帰ってからも筆者と仁平さんは苗木に水をやりました。
帰路に着くころの足尾グランドキャニオンのシルエットが初夏を思わせるようでした。明日も暑い日の中での準備作業を頑張ろうと、今夜はマグロのぶつと新玉ねぎの葉、そしてウドの酢味噌和えを作って食べた。本日の作業は、橋倉スタッフ、太宰事務局、仁平スタッフそして筆者でした。(報告 高橋佳夫)
臼沢の森の若葉が目に優しい
植樹祭準備の追込み作業が始まりました。天気はあいにくの雨でしたが、苗木たちには歓迎すべき降水。みちくさの舎人当番であった小林、宮原両君は橋倉スタッフにみちくさの留守番を頼み、臼沢の森に苗木を植えました。30本のポット苗を背負子に入れ、ずっしり重い背負子を運び揚げ、午前中に二人で60本の苗木を植えました。
筆者と仁平スタッフは午後に足尾入り。明日は苗木が納品されるので、四人でその受け入れ準備をしました。
2.700本分のトレイを用意し、マルチング用の籾殻をフレコンバック6袋運び入れました。植林会場はAブロックとBブロックに分けました。筆者は、重機を使ってAブロック会場の撹拌を行いました。
16時頃に作業を止め、明日以降の追込み作業の打合せを行って帰路に着きました。本日は、橋倉、仁平、小林、宮原と筆者の5名が作業しました。(報告 高橋佳夫)
爽やかな5月の風の中、ダムゲート近くの駐車場は満杯で道路に車が溢れています。中倉山のブナに会いに来る皆さんが増え続けているようです。
昨日は、「みちくさ」オープン前に一仕事。19日の植樹祭で使用する大鍋を加賀舎人と雲集亭に運びました。どんな汁ものが出てくるのか楽しみです。鹿沼・希望の家からお借りしました。その時、森びとインストラクターの山本さんからエノキの苗木を頂きました。オオムラサキにとって大事な木ですので大切に育てたいものです。
昨日(12日)は、訪問者が絶えない一日でした。17名の“森とも”の皆さんが訪れてくれました。とくに、さくら市から来たみさきちゃん親子に心を癒され続けました。昆虫も好きだけど、爬虫類・両生類がもっと好きなみさきちゃんは小学校2年生。昨年6月にもみちくさを訪れ、加賀舎人がその時のことを覚えていました。嬉しい再会でした。
アオガエルを捕まえたり、カナヘビを虫籠に入れて喜んでいました。お父さんからは、ハンミョウの幼虫が住んでいるという土手に開いた小さな穴を教えてもらいました。自然が大好きなみさきちゃんを見ていると、心が癒され、こんな子供達の未来の為に今何をしなければならないのか、改めて考えさせられました。
鹿沼から来られた大貫さんご夫妻。初めての松木沢。「カラミ」を見て驚いたり、「孤高のブナ」の話をすると大変興味を持ったようです。
時々、みちくさのベンチでキツネの出現を待っている太田市の“おじさん”。病気を克服し、健康の為にしょっちゅう松木沢に入ってくるそうです。
水戸から来た「瀑泉(ばくせん)」さん。滝を意味するそうで、松木の沢筋を走破しているつわものです。この名前を検索すると、ブログにたどり着くそうです。
そして、地元・足尾町の元議員さんら2名が、「植樹祭と同じ日に、団体で松木沢を案内するので、駐車などで迷惑がかからないように」ということで、わざわざ挨拶に来てくれました。
この方々と一緒に訪れたのが舎人の小柴さんと、同僚の4人でした。中倉山登山をして、土留め柵の様子を見てくれました。ところが、残念なことに、むき出しの根の周りに入れた土は流されていたそうです。「土嚢袋を活用した方法を試しては!」との助言をいただきました。
閉舎間際に尋ねてくれた外国の方4人。なんとそのうちの一人が、栃木の山猿こと荒川さんの友人(感謝デーにも参加)であるザイ・ハーさんでした。オーストラリアとアメリカの友人4人で松木の散策に訪れ、少し休んでから奥に入って行きました。
こんなわけで、多くの“森とも”の皆さんとの出会いがあり、とても癒された一日でした。ありがとうございました。本日の放射能線量は、0.112μ?/h(昨日の舎人は加賀、報告・橋倉でした)
今日の早朝、ラジオを聴いていると国交省がIPCC報告書に基づいて、このまま温暖化が進んだ場合の一級河川の危険性をまとめたという。それによると、世紀末までに気温が4℃上昇すると、一級河川の降水量が増えると同時に、洪水の危険性が4倍となるという。
河川のどこの危険性なのか不明だが、100㍉以上の降雨があれば木々の根の力では土をガードできないかもしれない。この数年間、そのような災害が各地で起きている。
洪水の危険性が高くなれば、鉄道や道路が寸断し、暮らしが脅かされてしまうという意識になるのは当然。そのためには国会で審議が始まる「気候変動適応法案」の成立とその対策(公共事業)を始めなければならないともなる。
スギゴケの一種の森?
もしかすると国交省官僚は、早々と東京オリンピック後の予算の目玉を温暖化防止の公共事業にすえようとしているか。適応策は当然なことだが、地球規模での温暖化防止策を日本がリードしてほしい。いや、全世界の市民が連携した人権運動として地球温暖化防止をすすめていかなければと思う。
足尾の植樹祭まであと一週間、植樹祭では一人10本を目標に木を植えながら、人類の“恩送り事業”をも語り合いたい。今年もウワミズザクラが美味しく身体に良い実をつけてくれるでしょう。(理事 高橋佳夫)
足尾・ふるさとの森づくり(植樹祭)は9日後に開かれる。理事、事務局そして足尾現場ではシニアスタッフが準備に余念がない。
植樹祭は今年以降しばらく休養しなくてはならない。木を植える場所が狭くなり、その場所も急傾斜で落石の危険が心配である。さらに心配なことは、異常気象が巨大化しているようで、このままではこの地球の大地で生きのびいくことが難しくなってしまうかもしれないからである。
来年からはこれまで育てた森を本物の森に生長させる育樹祭を計画していきたい。他方、地球温暖化にブレーキをかけていくスピードを加速していきたい。
今月に入って、トルコでは大雨が市民の暮らしを脅かし、中国四川省でも土砂崩壊で村の暮らしを脅かしている。アメリカでは竜巻が、インドでは風速35㍍の強風で砂嵐が巻き起こった。
日本では、4月の猛暑日、真夏日がきたと思ったら昨日は浅間山に雪が降った。森の鳥たちも巣作りに力が入らない感じである。
植樹祭では、当委員会の最高顧問・宮脇昭さんと木を植え、森と生きる暮らしを考える「森びとの集い」(トーク&トーク)を行う。未来を生きていく若者たちの命の源である大地と向き合う暮らし方を語り合いたい。肩の力を抜いて、来賓の方々、参加者の皆さんとの私たちの気楽なトークをつくりだしていきたい。(理事 高橋佳夫)
昨日(8日)の足尾・松木沢の気温は12℃、天気は霧雨でした。小屋に着くと、鎌田さんがストーブを焚き、松村(健)さんがコーヒーを用意してくれていました。冷えた身体をコーヒーで温めながら、加賀さんから本日の作業が提案、午前は臼沢の森での植林と柵の補強、午後は草刈り、篠竹に麻縄付け、時間があればポット苗の草取りをすることになりました。
早速、作業開始。背負子に必要な道具と苗木を入れ、水分を吸ってずっしり重い背負子担いで階段を登りました。背負子に入れた苗木は、コナラ90本、ブナ20本、モミジ25本、イヌシデ80本 の計215本でした。
森作業をしながらの皆さんの声は前向きで、マルチング用の枯草が足りないこと、枯草の置き場は植える人の立場に立って置いておくことなどが出されました。また、苗木を運び揚げるには専用の袋を用意すれば背負い易いことが分かりました。そんな声を聴きながら作業していると、筆者のヘルメットからは汗が流れ、身体はポカポカでジャケットを脱いで作業するほどになりました。
昼食後は篠竹の本数を数え直し、民集の杜1.500本、翌日の植樹祭用に1.200本(合計2.700本)を用意しました。篠竹に麻縄を付けるのも参加者が動き易いためですが、植樹祭本番に向けた準備はスタッフの皆さんの参加者を迎える優しく、安全第一の心がけが活かされているのだと思いました。
筆者は、民集の杜で加賀さんと一緒に草刈りを行いました。一人で草刈りをするのは初めてでしたが、3月に鎌田さんから教えられた操作方法を思いだし、加賀さんの操作を真似て何とか石を避けながら作業を進めました。
小屋に戻って家に帰る前のひと時、鎌田さんから毎日新聞の社説(5月4日付)を印刷したペーパーが渡されました。その記事は、群馬県みなかみ町「赤谷の森」で行われている人工林を自然林に戻す取り組みの報道でした。日本の森の在り方と私たちの暮らし、そして税金の使われ方についてを考えよう、という鎌田さんの提案のように思いました。スタッフの皆さんは、ただ木を植えているだけではなく、社会の出来事にも無関心では駄目なのだ、ということを教えられた気がしました。
昨日は、筆者にとってキツネや仲良しのキジ、カナヘビなどの“友だち?”と出会えた一日でした。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。その上、森と生きていくことの大切さを教えていただきましてありがとうございました。昨日のボランティアは、岡安、加賀、鎌田、橋倉、松井、松村(健)、松村(宗)そして筆者でした。(報告 太宰初夏)
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