昼食・交流「トーク&トーク」・・できることから始めている“つくり人(びと)”・・・その②
植樹祭の20日は真夏日でした。翌日は猛暑日となり、この暑さは5月の観測史上で初めてでした。想定外の気象は日本ばかりでなく、世界各国でも異常気象で暮らしが脅かされています。
真夏日の中で木を植えてくれた皆さんとのトークは後半に入り、この異常気象と向き合うために何をすべきか、を考えていただきました。
最初は、マニラ空港から車で9時間もかかる標高1.800m程のフィリピン・ルボ村民の森づくりを支援しているNPO法人WE21ジャパンの園田さんから、その話を伺いました。当委員会はどんな支援が出来るか、1月に視察した報告を受けて、その支援策は7月の理事会で審議・決定することが高橋副理事長から話をされました。
次は、今年も参加してくれた南相馬市の皆さん。今年は市役所の市民生活部・佐藤部長と職員二人、鎮魂復興市民植樹祭を応援している「応援隊」10名の代表から、現地の森の防潮堤づくりの状況が紹介されました。
続いて、震災や火災から都民の命と暮らしを守るために照葉樹林による森を東京に作る運動を始めようとしている事務局の吉岡さんから植樹祭の感想と森づくりの抱負が語られました。
森と生きる暮らしは行政や企業そして主役の市民の協働作業でなければ、その基盤はできません。そこで、今年も助成金でお世話になっているイオン株式会社の林相談役から、私たちの活動への応援メッセージをいただきました。
トークの最後は、この植樹祭の舞台づくりをしている森びとスタッフを代表して仁平さんからその思いを語っていただきました。一か月に1週間から10日間も奥様と離れ、足尾町に住民票を移すのではないかと言われるほどの生活の様子、準備作業中のエピソード等を紹介していただきました。
世界各国を見渡すと、地球温暖化の原因によって異常気象が荒れ狂い人々の暮らしや命が奪われいます。政治を見ても権力を持たない弱い市民の生存が不安定な時代を迎えているようです。安心・安全に森と生きる暮らしを維持していくことは何かできることをやらなくてはならない“待ったなし”の状況ではないでしょうか。
後半のトークでは、一人でもできることから始めていくことの大切さを感じることができたでしょうか。最後まで「トーク&トーク」にお付き合いくださった“森とも”皆さん、ありがとうございました。平木さん、清水さんお疲れ様でした。(事務局 小林 敬)
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