ダニ・マニア現る!新たな境地を広げる経験に!
10月1日事務局の質的向上の場として「どんぐりゼミ」を開催しました。島野智之法政大学教授に「気候変動と土壌生物について」題した講演をしていただきました。
先生は横浜国大にて森びとの前顧問であった青木淳一先生の下、土壌動物の研究をされた方で、最近は「ダニ・マニア」という本も出されました。
持続可能な開発を意味するSustainable Development (SD)を2年前から法政大学にて研究をされています。それは、世の中の持続可能性をどうしたらいいのかを研究する学問であります。講演の中で様々な話と問題提議があげられました。
40年前にローマクラブが報告した世界人口のグラフから2030年までに人口がピークに達し、それ以降は下がる。これは何を意味するのか。
地球温暖化というより気候変動化が正しい表現では。ロシアのウフタに研究にいかれた時の永久凍土の話。福島の制限地域に入られて土壌調査をした話。ボルネオの森。明かに原生林が減っていること。沖縄やんばるも森も20年前とは大きく変わってしまったこと。
地球変動により、鳥類や土壌動物の中で生き残れるグループと生き残れないグループの2つにわかれる。土の中はわけがわからない。魑魅魍魎。土壌生物の働き。植物の根がどうやって、栄養を取り込むか、など。多くの写真とともにお話しをいただきました。
青木先生からダニの研究を引き継ぐだけあって、幅広く色々な話をわかりやすく話していただきました。また、気候変動化について、違った視点で考えることができました。森びとの活動に生かしたいと思います。
ゼミ終了後は交流の場を設け、お忙しい中ではありますが、島野先生にも参加いただきました。森びとの活動にも積極的にご協力いただけるとのことで、来年の心の森探訪は知床に先生と共に行こくことが話題になりました。島野教授本当にありがとうございました。
(事務局・宮原哲也)
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