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2016年10月の35件の記事

2016年10月 5日 (水)

ダニ・マニア現る!新たな境地を広げる経験に!

 10月1日事務局の質的向上の場として「どんぐりゼミ」を開催しました。島野智之法政大学教授に「気候変動と土壌生物について」題した講演をしていただきました。

 先生は横浜国大にて森びとの前顧問であった青木淳一先生の下、土壌動物の研究をされた方で、最近は「ダニ・マニア」という本も出されました。

持続可能な開発を意味するSustainable Development (SD)を2年前から法政大学にて研究をされています。それは、世の中の持続可能性をどうしたらいいのかを研究する学問であります。講演の中で様々な話と問題提議があげられました。

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 40年前にローマクラブが報告した世界人口のグラフから2030年までに人口がピークに達し、それ以降は下がる。これは何を意味するのか。

 地球温暖化というより気候変動化が正しい表現では。ロシアのウフタに研究にいかれた時の永久凍土の話。福島の制限地域に入られて土壌調査をした話。ボルネオの森。明かに原生林が減っていること。沖縄やんばるも森も20年前とは大きく変わってしまったこと。

 地球変動により、鳥類や土壌動物の中で生き残れるグループと生き残れないグループの2つにわかれる。土の中はわけがわからない。魑魅魍魎。土壌生物の働き。植物の根がどうやって、栄養を取り込むか、など。多くの写真とともにお話しをいただきました。

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 青木先生からダニの研究を引き継ぐだけあって、幅広く色々な話をわかりやすく話していただきました。また、気候変動化について、違った視点で考えることができました。森びとの活動に生かしたいと思います。

 ゼミ終了後は交流の場を設け、お忙しい中ではありますが、島野先生にも参加いただきました。森びとの活動にも積極的にご協力いただけるとのことで、来年の心の森探訪は知床に先生と共に行こくことが話題になりました。島野教授本当にありがとうございました。

 

(事務局・宮原哲也)

 

2016年10月 2日 (日)

それぞれの思いを胸に、自然と触れ合いに来た森ともたち

 本日の午前9時の足尾は22℃、雲はありましたが晴れ間の見える心地よい朝でした。

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Imgp1070 最初の訪問者は、宇都宮市にある「栃木県シルバー大学校」のウォーキングクラブの5名が来舎されました。11月に40名で植樹をしたいと下見に来られたそうです。学校に入って、地域でボランティアなどで活躍されていく(る)ために熱心な方々は、本当に若い。みちくさを出た後は松木沢渓谷へと力強い足取りで下見に向かわれました。

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Imgp1075 2番目の訪問者は、栃木県の宝積寺より来られたKさんでした。最近、トレイルランニング(トレラン)を始められたKさん。シカのような脚で松木沢を駆け廻ったそうです。森ともノートには「トレランでジャンダルムまで走ってきました。岩が多く大変でしたが、楽しめました」と書いてくださいました。

Imgp1071 3人目の訪問者は、男女2人組UさんとKさんです。戦場ヶ原に行く予定が渋滞の為、足尾を訪れたそうです。ジャンダルムに興味を持たれていまして、みちくさにあった写真を熱心に見ていました。森ともノートには、「偶然たどり着きました。キツネが寄ってきてびっくりしました。」と書いて下さいました。

Imgp1080 4人目の訪問者は、Aさんです。中倉山のブナも見られたこともあるそうで、話が弾みました。また、クマよけの鈴は効果がないのではないかと話になりました。森ともノートには、「重機の手前までは行きました。その先は川の水が多く渡れず。次は水深3cmくらいの川を渡る準備をして、その奥まで行きたいと思います」と書いてくださいました。

Imgp1081 5人目の訪問者は男性2人組。お1人は昨年10月12日にも来られて下さった方です。朝6時に中倉山に登り、時間があるということで訪問して下さいました。熊に4回遭遇されたことがあり、クマよけスプレーを持参しておられました。写真はクリズリー(ハイイログマ)用のものです。

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Imgp1083 最後の訪問者は、9月17日にも訪問して下さったOさん。9月17日にも訪問して下さいました。史跡や動植物、鉄道写真を撮られるカメラのレンズは素人の私から見ても高価なものをお見受けしました。15時過ぎにみちくさの裏にシカが現れました。Oさんは良い写真が撮れたかどうか楽しみです。

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 (舎人:福田・小林 本日の放射線量は0.126μSV/h)

第4回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭の準備をしています

 ぐずついた天気から一転して昨日は秋空の下、応援隊は、苗木場周辺の草刈りとポット内の草取りを行いました。今回で4回目の植樹祭を23日に控えて、苗木の選定と補植する苗木の準備作業を行いました。

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 すでに苗木選定は先月28日に箱崎氏からアドバイスをしていただき6種類380本(シロダモ・エノキ・マサキ・ユズリハ・シラカシ・スダジイ)を準備しました。さらに補植用苗木にはタブノキを200本準備し、第一回植樹祭会場の除草作業(10/8)で行うことにしました。

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 作業前には、2013年に植樹した苗木の生長を観てきました。苗木は大きく生長しコナラやサクラの木は2~3メートルになり、今後の生長が楽しみです。

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 会場脇には、相馬農高の生徒が植樹したハマナスの花が可憐に咲き、寂しさを感じる浜辺に暖かな雰囲気をつくっていました。昨日の準備作業は、岩橋、菅野、山田、松本(山田さんの友人)、東城でした。お疲れ様でした。(報告 東城敏男)

 

鉛色の足尾松木渓谷は気温だけが秋?

 10月に入りました。足尾松木渓谷の入り口の朝9時、気温は17度、みちくさオープンを準備していると肌で秋を感じました。

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 抜ける青空とはいきませんでしたが、吹く風も弱々しく頭上は終日どんよりした鉛色で気温だけが秋でした。

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 昨日(10/1)の訪問者は、県西那須野在住のHさん親子でした。先日、みちくさに寄って方の同僚で、矢板中央高校教諭の山岳部でした。旧松木村の歴史を研究している皆さんで、森ともノートに「植樹の大切さを改めて知りました」、と記していただきました。

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 その後、みちくさには寄らずオロ山を目指す4人組(一泊)とあいさつを交わしました。無事の下山を祈りました。

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 訪問者は維持用でしたが、みちくさ前の道には何者かは変わりませんでしたが、大きな糞が落とされていました。一番早い訪問者はこの落とし物をした“森とも”かもしれません。

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 午後の訪問者はいつもの“森とも”の鹿でした。少し緊張しているようでしたが、元気そうでした。

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 もう一人の舎人・岡安さんは苗木の生長を妨げる草取りをしてくれました。

(昨日の放射線量は0.153μSv/h。舎人は岡安、松村でした)

 

2016年10月 1日 (土)

「心の森探訪inやんばるの森」④-2 ~心の森 〝心に木を植える″~

前回の続きで、もうひとつの「心の森」についてです。 

2日目の夜に、沖縄在住の安慶名さん、城間さん、宮城さんが宿泊所に駆けつけてくださいました。

P9200057 「昨年の足尾の植樹祭に参加して以来、ずっと苗木の生長を思っている」というお三方に、先月撮った苗木の写真をお見せしたところ、「こんなに育っているのだね!」と本当に嬉しそうに見つめて、「必ずまた足尾に行きますよ」と固く握手をしてくださいました。Photo心をつなげて、一緒に森を育てていくのだと、心が温まりました。

それから、同じ夜、サプライズがありました。9月生まれのメンバー3名(ひとりは私)に、なんとバースデーケーキがプレゼントされたのです。P9200063忙しい中、暑い中、労をいとわず「仲間を祝おう!」という森びとの皆さんの気持ちが心に沁みて、力が湧きました。

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森びとの「森づくり」は、志を同じく持つ人々との「心づくり」でもあると、この旅を通じて感じました。

Photo_5森びとの合言葉〝山と心に木を植える″の意味を、心で理解し始めました。

Photoこれからも多くの皆さんと一緒に、「山の森」と「心の森」を豊かに育て、広げていきます。

沖縄・やんばるの森で、大切なことを学ばせていただきました。大変お世話になりました。ありがとうございました。

(事務局 唐澤真子)

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