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2016年5月の26件の記事

2016年5月17日 (火)

植樹祭本番の小道具チェックやマルチング用樹皮を整える

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P5174092 雨上がりに薄紫の桐の花が冴える旧松木沢跡地。今日は朝、7時半から森作業を行いました。作業は樹皮運搬でした。柳沢スタッフは朝3時半頃に起床して、樹皮を積んだトラックを松井田町から足尾に運転してきました。

P5174098 トラックが到着後、雨の中で樹皮をトラックから降ろしました。その後、スタッフ全員が揃いましたので、植樹祭本番までの準備と本日の作業を話し合って作業に就きました。

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P5174101 作業は、植樹会場までの順路看板やトイレ案内等の看板を揃えたり、音響装置のチェック、カマドの点検、参加者にあげる記念品作り等を行いました。

P5174108 午後は、先日、獣による培養土被害を反省して、民集の杜へ降ろした樹皮をフレコンバックに詰め、保管することにしました。

P5174119 橋倉スタッフは、現役時代の同期生が植える記念植樹場所を丁寧に掘っていました。その完璧な穴を見て、21日朝の植樹が素晴らしい記念になることを祈念しました。今日のボランティアは鎌田、松村、橋倉、仁平、柳澤でした。朝早くからお疲れ様でした。また、樹皮を提供してくれました碓氷川森林組合の皆さん、ありがとうございました。(報告 高橋佳夫)

2016年5月16日 (月)

足尾旧松木村での植樹祭の全体像が見えてきた

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P5154256 昨日は初夏を感じる日でした。エゾハルゼミが鳴き始め、「民集の杜」に植えたクワノキには小さな実が付きました。臼沢の森は写真の様に、木々が黄緑色の葉を眩しいくらいでした。

P5164083 今日の天気は曇り、午後にはパラパラと雨粒が降りましたが、作業には影響しませんでした。午前中は足尾町から借りたテントを運び入れました。他の三人は、植樹会場作りをしました。

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P5164090 昼食時には植樹祭のすいとん汁を作る大釜に合うカマド作りに話が弾み、その話に添って、防火に気をつけた大谷石のカマドを作りました。

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P5160038 植樹会場では道の順路に従って草を刈ったり、石を片づけました。日毎に植樹祭本番の様子が見えてきました。同時に、準備をしているスタッフの心が高ぶってきているようでした。本日のボランティアは、鎌田、橋倉、小井土、松村健、済賀、仁平の6名でした。お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2016年5月15日 (日)

心地よい夏風が吹いた松木渓谷

“みちくさ”の窓を開けると、すがすがしい風が“みちくさ”の部屋を通り抜けて行きました。という書き出しを気分よく表現できるほど、すがすがしい一日でした。「第35回足尾ふるさとの森づくり」も目前に迫り、事前作業もピークになっている最中、昨日は軽トラックのパンクや燃料切れなど散々な一日でした。今日は、早めに出掛け軽トラックのパンク修理などを行い慣れない作業でしたがホットしたのが実感です。そんな気持ちが今日のスタートでした。松木渓谷の立夏を迎えた臼沢は新緑の素晴らしい景色となっています。

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今日の最初のお客様は、群馬県太田市からお見えになった。斉藤さんです。依然にもお見えになっていますが、今日は趣味のカメラで撮った、小鹿の写真など持参してきました。”みちくさ”に立ち寄るみなさんに見せて下さいという話でした。(是非、立ち寄って見て下さい)。

P5150021_2 12:00頃「群馬から来ました」という二人ずれが立ち寄ってくれました。松木渓谷の景色に感心していました。また、ハンミョウなどの話に盛り上がりました。

P5150023 15:00頃には、4人のファミリーが訪れてくれました。みちくさに設置してある双眼鏡を使って対岸の山肌を覗き込んでいました。子供たちの自然に溶け込んでいる姿はとてもいい感じに映っていました。(本日の線量 0.164μ?/h 舎人:髙橋・仁平)

2016年5月14日 (土)

松木沢・今日の"色々″。

9:30 気温21℃。

周囲一帯、新緑の“緑”に染まる松木沢ですが、よく目を凝らすと今の季節ならではの色が目にとまります。

“紫”

Cimg0167臼沢の森の手前、高い位置に"紫”が見えました。ヤマフジ桐の花?・・・近寄って『』と判明。花が咲いてくれたことで、桐の木の存在がわかりました。そして、足元には『スミレ』。

Cimg0164人知れず、けれど立派に咲いています。

"白”

Cimg0170みちくさ脇の2本の『上溝桜(ウワミズザクラ)』。植えて7~8年目にして初めてたわわに花を咲かせてくれました。

Cimg0171ミツバチが少ないので心配ですが、サクランボの実がたくさんなることを期待していますcherry

"赤” 

対岸の山肌をジッと見ていると、あちこちにが見えます。みちくさ常備の望遠鏡で確認。『ヤマツツジ』でした。(写真の印)

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Cimg0176こんな崖に! しかもたった1本で。

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Cimg0179望遠鏡にデジカメを押し当てて撮影してみましたcoldsweats01(カメラ欲しい・・・)。恵まれた地面ではないのに、こうしてちゃんと色鮮やかに咲いています。生命力です。

さて、ここからは出会いの"色々”をご紹介します。

今日の松木沢は朝からやや荒れ模様。14時以降は雨が降ったり止んだりで、みちくさにゆっくり立ち寄ったお客様は、夕方のお一人だけでした。「丹平治沢を登ったのですが、思ったより手こずりました。稜線では霧に巻かれて地図とコンパスが頼りでした。疲れました~sad

Cimg0183宇都宮市からの男性で、松木沢にはロッククライミングでよく来られるそうです。「ギュッとした沢でしたhappy01」と、独特の表現で丹平治沢を絶賛。「すべて凝縮された素晴らしい沢」という意味だそうですshine お疲れ様でした!

みちくさ周辺で立ち話をした方のコメント。

spade40年前から松木渓谷を知っているという男性:「ここに来ると毎回この話してしまうんだけど、当時は本当に草一本生えていなかったんだよ。本当に変わったよ。」

clubロッククライミングに向かう男性:「ここにはいつも冬場に来ているんです。雪のない季節の松木沢は初めてです。」と新鮮そうな表情でした。

diamond自転車の男性。東久留米市より:「やっと念願の松木沢に来ました。家族の介護があって・・・。リセットします。」と力強くペダルをこいで登って行かれました。

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spade植樹体験に来た留学生一行を乗せたバスの運転手さん:「20年前にある航空会社のカレンダー作成でジャンダルムまで行ったことがあります。当時私は流鏑馬をやっていて依頼を受け、馬3頭も一緒に。夏の暑い日でしたねぇ。」・・・実際にカレンダーになったか不明だそうですが、存在するなら見たいものです!

最後に"色々”番外編。松村スタッフ持参の『オリヅルラン』がみちくさの窓辺に並びました。

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Cimg0182爽やか&おしゃれ感アップup

松村スタッフはみちくさの畑に「アオジソ」「ネギ」を植え、「男爵イモ」を丁寧に手入れしました。

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「ジャガイモは夏の感謝デーで食べてもらいたいな。料理?やっぱり塩とバターだろう。」

bud1週間後は植樹祭ですbud

この松木沢に多くの方が集って、力を合わせてを作れることを楽しみにしています!

(本日の放射線量:0.149μ?/h) (本日の舎人当番:松村・唐澤)

USA・ミシガン大学生が足尾の荒廃地で体験植樹

Photo 今日はミシガン大の学生が体験植樹をしたいというので、朝8時からその準備でした。仁平スタッフは茨城県から、筆者は東京から足尾に向かったので、朝4時頃にそれぞれの家を出ました。

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Photo_2 天気はどんよりとした曇り空でしたが、教授と学生17名が10時過ぎに「民集の杜」に来てくれました。学生たちは田中正造を研究している若者、また、環境問題を研究している若者達でした。

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Photo_4 私たちは、何故、この荒廃地で森づくりをしているのかを学生たちに伝え、20本の植樹をしていただきました。全員初めての植樹でしたが、小黒さん、岡部さん、仁平さんアドバイスを受けて、いっぽん一本丁寧に植えてくれました。

Photo_5 彼らは、“山を荒らさず、川を荒らさずそして人を殺さず”の精神を、荒廃地に木を植えることで実感しているようでした。

Photo_6 このような機会をつくってくれました「足尾丸ごと井戸端会議」会長の山田功さん、ありがとうございました。学生たちとは、今後3年間は植えた木々の生長の様子をメールで送ることを約束して別れました。

Photo_7 午後は、21日植樹祭の植樹会場に黒土を運び入れました。重機の燃料切れと軽トラダンプのパンクで、15時半頃には作業を切り上げました。今日のボランティアは、小黒、岡部、仁平でした。(報告 高橋佳夫)

 

2016年5月11日 (水)

支え合うことの嬉しさを感じる暮らしが“幸せ”  

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2 獣と距離を保って人間が生きていくためには“心くばりと我慢”が必要な気がします。獣はいのちを維持するために、餌を求めて必死になって柵やネットに何度も体当たりします。反面、人間と獣との距離を一定程度保っていると、獣は自然界の中で生きている様です。

P5114104_640x571 “心くばり”とは距離を保つということあり、そこには優しさと厳しさが同居しています。“我慢”とは、生き物たちの生息環境を人間の都合で犯さない、ということではないでしょうか。

P5104022_640x473 人工飼育で育ったトキが野生に放たれて30数年が経ち、そのトキが野生で子育てをしています。そこには人間の“心くばりと我慢”による、トキが生息できる環境づくりの努力があるではないかと思います。

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Photo_3 人間の一時的な欲の追及・利益優先による乱開発の反省、農薬散布の見直し等によって、自然環境の循環が回復しつつあります。その結果、野生に放ったトキが野生で子育てをしている、という嬉しいニュース。

Photo_4 自然の生き物たちとの距離を保った“心くばりと我慢”を暮らしに取り入れている地元の方々は、多分、本ものの”幸せ”を実感しているのではないでしょうか。

Photo_5 「心くばり」は優しさだけではなく、時には“厳しさ”も必要です。そうでないと生き物との距離が保たれません。フクシマ原発事故によって自宅で暮らしができない方々の一部は、自宅がイノシシに占拠されているところがあります。これも人間の傲慢な暮らし方が原因であるような気がします。

2_2 椅子に座って森を観ていると、カモシカやリス、鳥のイカルたちから、そんなメッセージが人間に送られている気がします。21日の足尾・ふるさとの森づくりでは、参加者の皆さんとそんな事を語り合いたい。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年5月10日 (火)

獣と距離を保ちながら生きていく難しさを実感!  

Dsc03151_640x480 足尾森びと広場の気温は20度、雨を心配していましたが晴天で時折爽やかな風が吹き抜けて爽やでした。臼沢の森も新緑が目に鮮やかに写ります。森びと広場の桜がさくらんぼをつけ始めました。

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2_640x463コーヒーを飲みながら作業打合せ、松村さんから「うんしゅう亭の竹を縛った紐が食い荒らされた」、と報告がありました。また、上の苗床入口付近に保管しておいた培養土が、獣によって荒らされていた、という報告もあり、それらの作業内容を話し合いました。

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640x480 午前中は、21日の植樹会場に運搬車と軽トラックで約2トンの炭を運び、撒きました。いつも作業をしている各スタッフは、息の合った作業が素早く、炭撒きは約1時間で終了しました。

Dsc03174_640x480 昼食時、足尾町在住の塚原さんが、手料理を持って来てくれました。食事は、塚原さんと一緒に摂り、塚原さんから「今、足尾の新緑が一番良いとき」と言われ、一同うなずきました。塚原さんいつも美味しい手料理をありがとうございました。

640x482 その後、鎌田さんは、友人の田岸さんのお友達から頂いたクヌギを植樹しました。私たち4名は、獣に食い荒らされた培養土の後片付けに汗を流しました。作業が終わり足尾松木の作業小屋を出る時間は16時30分になっていました。鎌田スタッフ、松村(宗)スタッフ、橋倉スタッフ、 小川スタッフの皆さん遅くまでお疲れ様でした(報告 済賀正文、小川薫) 

 

南相馬市森の防潮堤用苗木の若葉に心が和む

Img_0142_640x479 南相馬市の苗床も若葉が映えて黄緑色に目が癒されます。昨日は、11時から市内にある雫浄化センター横の苗木置き場で撒水講習を行いました。

Img_0146_640x492_640x492 集まったのは、応援隊渡部代表をはじめ事務局員が中心でした。暦の上では立夏になりましたので、本格的に乾燥が早まる時季前に撒水道具の操作方法を修得しました。

Img_0143_640x478 岩橋リーダーより浄化センターから貯水タンクへの給水方法、エンジン付き撒水機の扱い、ポットへの撒水や草取りについて教えていただきました。ポット苗木に散水すると、苗木は一段と若葉が元気になってきそうな雰囲気でした。講習に参加された役員のみなさん、お疲れ様でした。

Img_0147_640x478 南相馬市から伊達市に帰る途中、飯館村のある牧場ではポニー親子が疲れをとってくれました。(報告 東城敏男)

2016年5月 8日 (日)

森と自然の恵みに生かされていることを実感

ゴールデンウィーク最終日の足尾松木渓谷は素晴らしい快晴に恵まれ、爽やかで心和む終日になりました。 朝8時30分の気温は20度でしたが午後2時には27度となり汗ばむ陽気となりました。

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涼しそうなのはビオトープのオタマジャクシたちです。後から産み付けた卵の中では小さなオタマジャクシが動き始めました。親のヤマアカガエルはケロケロと鳴いています。

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 午後になって、松木渓谷の散策から戻ってきた福島県の男性が立ち寄ってくれました。朝早く中倉山に登り、時間があるので松木渓谷に来たと話されていました。足尾の山の様子や廃村となった松木村の話を聞き「一度自然が壊されると元に戻すのは大変。福島も原発事故の被害を受け、除染は行われているが、山の中は除染されていないので山菜取りに山に入れなくなった。」と自然の恵みからも遠ざけられている現実を知らされました。

 

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 午後、2組目の訪問者は、みどり市から松木渓谷の散策に訪れた家族4人です。 子供たちは、みちくさ横のビオトープを覗き、オタマジャクシの多さにビックリです。松木沢沿いの砂地にはアリジゴクが巣を造っていたと自然観察の報告をしてくれました。

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3組目の訪問者は東京から来た男性です。備前楯山に登り、松木には動物を探しに来たとのこと。安蘇沢に行くことが多いそうですが、以前、対岸にいるクマを見たのでそろそろ出没するかもと今日は松木を散策。残念ながら朝からシカもキツネのツネ吉もクマも顔を出していません。カンパを頂きました。ありがとうございました。

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15時頃になって、橋倉スタッフの知人で熊森の活動や森びとの植樹にも参加して下さる山崎さんご一行8名が訪問してくれました。文部省の海外派遣に参加された元教員仲間で26回目の親睦会の場所を、ここ足尾町旧松木村に選んでくれました。館林市在住の男性は川俣事件のあった場所の近くに住んでおり、鉱毒事件での田中正造や住民の闘いについて話をしてくれました。カンパを頂きました。ありがとうございました。

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 「民集の杜」入口に植えたサルナシの木に花が三輪咲きました。松木の地に根付いたことを教えてくれています。実のなることを楽しみに木の生長を見ていきます。

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 みちくさ前のウワミズザクラにスズメバチが止まり蜜を吸っていました。命の育みを感じます。私たち舎人は塚原さんから旬のタケノコを使った手料理を頂きました。

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森と自然の恵みに生かされていることを実感させてくれる一日となりました。

 

 

(本日の線量 0.138μ?/h 舎人:松井富夫・清水卓)

 

2016年5月 7日 (土)

“宝の山”は独り占めできない  

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1_640x499 春の森(山)は“宝の山”の息吹が聴こえてきます。タラノキは間もなく天ぷらで食し、一週間ほど待つとコシアブラの若葉の胡麻和えを食することができます。

640x575 足元の花にはミヤマカラスアゲハが蜜を吸っています。なんと美しい羽根を羽ばたいているのでしょう。春の森は、美術館で心を休められるような雰囲気です。初夏にはアサギマダラが羽を休め、シジミ等は秋の終わりまで美術館を華やかにしてくれます。

640x481 ヤマボウシは白い花を帽子の形のように咲き、真夏には真っ赤な実を付けて、熟すと美味しいジャムという食材になります。

640x560 ブナの若葉はやがて艶のある葉になって輝き、実を付けて生き物たちの餌になり、やがては稲穂のような黄金色に輝き、心に森の感動を伝えてくれます。

640x550 その時季には、ナナカマドも赤い紫色の化粧をして、赤い実を小鳥たちに与えています。

640x481_2 ところで日光市では小水力発電で年間1000万kWhを超える電力を供給できる、と言います。この量は、総世帯数(約3万3千世帯)の10分の1以上をカバーできる発電量です。  

640x542 このエネルギー源は水ですが、森が元気である限り、森は持続的に安定した水を流してくれます。再生可能エネルギーに頼った暮らしをするには、森が元気で、森の力を発揮してくれることが前提なようです。(写真はホウノキ)

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 “宝の山”の森には、人間の力が及ばない未知の力が秘められている気がします。この力に感謝し、力を発揮できる努力と我慢が人間の責務ではないでしょうか。(写真はハリキリ:理事 髙橋佳夫)

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