南相馬市の苗木たちも新居で冬支度
17日朝、南相馬市の鹿島区南右田で2年前に植樹をした森の防潮堤の草刈りが行われました。参加してくれたのは、原町地区労福協、カリタス原町ベース、市議会議員、市役所職員そして私たち森びとスタッフ合わせて60名強の方々でした。
参加をされた方からは「草の力はすごいですね」「大変だけど、すくすく育っていくために(草刈りは)必要ですよね」などの感想をいただきました。
一方、同市原町区芦ノ口にある苗木置き場では、市有地の苗木置き場にタブノキ、コナラ、クヌギ、足尾から運んできたタブノキ、シロダモを運び入れました。協力してくれたのは、市民応援隊16名でした。
午後、小井土スタッフと栁澤スタッフが足尾から運んできたタブノキ、シロダモが新しい苗床に到着しました。合流した応援隊は苗木を丁寧におろし、トレイにきれいに並べ、撒水をしてやりました。また、足尾から嫁いだコナラの里帰りをするために、コナラをネットに入れ、トラックに積み込みました。
里帰りをしなければならない理由は、南相馬市が進めている「鎮魂復興市民植樹祭」に提供してきた2万本以上のコナラが、植樹祭毎に植えられる本数が少ないため、苗床に保管されていました。その苗木は年数が経つと大きく育ち過ぎて、小さなポットに入れておくことが困難になってしまうためでした。その苗木は里帰りして足尾に植え、多く植樹されるタブノキ等を南相馬市に運び入れました。
森作業後は、市民応援隊の活動を振り返り、今後の育樹・育苗のスケジュール、森の防潮堤応援について話し合いました。
副代表の渡部さんと菅野さんからは「地域の人にもっと関心を持ってもらうために頑張る」、松本さんからは段取りの大切さ、東城睦子さんからは「やはり原発をどうにかしたい。植樹をしながら原発事故の恐ろしさを風化させないようにしていかなければ」と言う意見がありました。(事務局・小林、岩橋)
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