2025年8月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

« 2015年7月 | メイン | 2015年9月 »

2015年8月の26件の記事

2015年8月 9日 (日)

南会津の森も夏の暑さで元気がないようでした

P8080024  連日の猛暑は南会津にも暑夏となっていました。昨日は南会津の国有林内で、炭による樹勢回復8月調査(ナラ枯れ調査)をしました。斉藤さんや増子さんから、「雨が降らないので、畑の作物が悲鳴をあげている~」、という話を聞きながら調査を行いました。

P8080032  最初の調査では、Dブロック標準木のカワラタケの群生を目視しました。カワラタケが群生している標準木は、枯れたまま立っている状態です。

P8080036  Eブロック、Fブロックでは土壌採取作業を行いました。カシナガの穿孔は、Dブロック、Eブロック、Fブロックともありませんでした。採取した土壌分析は後日行います。(調査員 仁平範義)

鹿の鳴き声が響き渡る松木沢

暦の上では昨日は立秋です。

昨日の松木沢は30℃止まり。風も吹いて過ごしやすい一方、空には雲がかかり、遠くが霞んで見える1日でした。

Cimg9078

午後、大ザックを背負った男性が立ち寄り、「5~6年前にも来たことがありますが、緑が多くなりましたね」とお話いただきました。1枚撮影するのに10分はかかるというカメラとフィルムを愛用しているそうです。カメラ・三脚・レンズなどが入ったザックは25Kg!「本日のたった1枚」のために埼玉から電車で来られたそうです。脳梗塞を患って足が少し不自由とのことでしたが、大ザックをひょいと背負い、スタスタと歩いて行かる姿は頼もしく、お見送りしました。学生時代の登山のお話もありがとうございました。

Cimg9103昨日の訪問者はお一人だけでした。

筆者は松村スタッフに一時みちくさをお願いし、「民集の杜」の様子を見に行きました。草に埋もれて苗木が見えないエリアになっていることが分かりました。

Cimg9091 ここは苗木が見えるけれど・・・

Cimg9092苗木はどこに・・・?草を刈らなくては!

松村スタッフが、みちくさの丸太看板が虫食いに遭っていることに気づきました。おがくず状のものが多く地面にこぼれています。ぐるりと観察したところ、アリの巣になっていたり、穴からこんな虫の抜け殻が出ていたり。虫の工夫や生命力に感心させられました。

Cimg9106

Cimg9113a

Cimg9115 何の抜け殻なのでしょうか?

虫の工夫と言えば、こんな場所にハチが巣を作り始めていました。風雨に耐える場所をよく探したものです。

Cimg9085a

みちくさの窓のクモの工夫。自分の巣の端に、糸でくるんで食料を保管しているようです。

Cimg9081

2時半を過ぎると、曇り始め、夕方の様相になりました。すると、鹿の鳴き声が響き渡り始めました。谷のこちらとあちらで鳴き交わして、まるで会話をしているようです。ずいぶん長い時間鳴いていました。小鹿が親鹿を呼んでいるようにも聴こえました。

言葉を持たなくても交信する動物。誰に教えられなくても工夫して繁殖する虫。私たち人間は言葉を使い、教育も受けられますが、自然の摂理からまだまだ学ぶことがあると思いました。

少しだけ早く閉舎し、松村スタッフと苗木に撒水をしました。ポットの土を触ると、かなりの熱さです。水やりの大切さを痛感です。

Cimg9117

1日中、 トンボが多く空を舞う松木沢でした。

Cimg9105

(舎人:松村・唐澤、今日の放射線量は 0.19μSvでした) 

2015年8月 5日 (水)

日本人の心のふるさとは森の中でしょうか

Photo 足尾・松木沢8時50分の気温は25度。昨日は多分夕立があったということと、連日の猛暑が身体に焼き付いていたので本日は涼しく感じられる朝でした。

Photo_2 私たちの足尾の森づくりは旧松木村跡地です。約113年前に廃村になりましたが、故郷を追われた村人の祠が現在も残っています。

Photo_3 森づくり範囲には祠と墓石があります。本日の作業は間もなくお盆を迎えますので、祠と墓石の周りの草刈りをしました。

Photo_4 鎌田、松村スタッフと筆者の三人で梅雨明け後に一気に伸びている草をかりました。草を刈っている二人の様子を見ていると、廃村になる前の村人の想いに寄り添っている感じがしました。

Photo_5

Photo_6 足尾ダムから一番遠くにある墓石での草刈後の休憩では、先祖を故郷に迎えられるもてなしをやり終え身体が沢風に癒され、心も洗われる気がしました。

Photo_7 午後は、柳澤スッタフが加わり南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」用のタブノキの苗分け作業を行い、15トレイ・360ポットに苗を移し替えました。

Photo_8

Photo_9 その後、たっぷりと散水しました。森の防潮堤の力で震災と原発事故で被災した方々の故郷を蘇らせたいと、タブノキの幼木を移し替えました。

Photo_10 苗床に生えている栗が今年も実を付けてくれました。秋が楽しみです。皆さん、本日はお疲れ様でした。 (スタッフ・小川薫)

 

2015年8月 2日 (日)

松木渓谷の風と触れ合う人と生き物たち

P1010117_640x480

 連日暑い日が続いています。ひと雨欲しいところですが、今日も足尾は雨が降りませんでした。今日の訪問者は11時半頃に、いつも寄って下さるロッククライマーの大木さんと同行者2名でした。松木渓谷の丹平治沢までのハイキングに行ってきたそうです。

P1010102_640x480

 2組目の訪問者は真岡市から来た男女のpopoTopipiさん。家を出たのが遅いので、今日は初めて歩いた松木渓谷の帰りに寄ってくれました。「今日は途中までだったので次回はもっと奥まで行きたいです」と、「森とも日記」に書いてくれました。

P1010115_640x523

 二人は、中倉山や庚申山、大平山にはよく登っているそうですが、渓谷の奥は行ったことが無かったので初めて来たとのことでした。ニホンカモシカやキツネに遭いたいとも言っていました。

P1010071_640x480

 今日は“ツネ吉”(キツネ)の姿が見えないと思っていたら、14時過ぎにお出ましになりました。残念ながら、お二人さんには歓迎のあいさつをできなかったツネ吉でしたが、楽しみは今度お会いした時に。

Cimg6292_420x343

 15時頃になると急に暗くなり、冷たい風が吹いてきました。これでやっと雨が降るかと待っていたのですが、雨は降ってきませんでした。

 松木渓谷の風を受けて初めてのトンボが羽を休めていました。また、みちくさ番人のコガネグモも食べ森には不自由しなく日毎に大きく育っています。そんな自然の営みを観ながら、木々たちに恵みの雨が降りますように願って閉舎することにしました。(舎人:岡安、加賀・今日の放射線線量は、0,18μSvでした。)

“うだるような暑さ”の中で、未来のいのちを託す森作業

Dsc_0538 「うだるような暑さ」とは、ここ数日間の天気を言うのでしょうか。これも地球温暖化・人間の暮らしの影響なのでしょうか?そのピークとも言える8月を迎えました。

Dsc_0500 そんな昨日、JREU東京の組合員・家族の皆さん21名が、足尾森作業の応援に来てくれました。「3・11」以降、被災地の復興支援をサポートしているメンバーと初めて足尾を訪れた若者が手伝ってくれました。

Dsc_0526 作業始めの前に、小黒事務局次長の歓迎と御礼の挨拶があり、鎌田スタッフから作業内容と注意事項を話して、臼沢の森草刈りチームと苗床整理チームに分かれ作業に就きました。

Dsc_0504

Dsc_0499 足尾初デビューの若者4人とどうしても臼沢の森に登ってみたいと言う10人が、鎌田、小川両スタッフの案内で涼しげな臼沢の森のトンネルをくぐって草刈りに向かいました。

Dsc_0513

Dsc_0530 苗床整備チーム11人は、岡安スタッフと筆者と共に落葉広葉樹専用の苗床で草と生きる競争をしている苗を整理しました。この苗床整備が終了すると南相馬市へ提供する苗木が運ばれてきますので、この作業は重要なことです。

Dsc_0528

Dsc_0508 昼食後、残っていた作業を「やっちゃおう!」という号令のもと、臼沢の森チームにも手伝っていただき、アッと言う間に、苗床の整備を終わることができました。

Dsc_0540 炎天下の中での森作業を終了させてからは、涼しい「うんしゅう亭」(東屋)の中で岡安スタッフから「足尾の森づくりの歴史」の話を聞きました。その後、冷たい飲み物で疲れを癒し、これからの森づくり活動の話を盛り上げました。若者からは、「これほど大きく育っているとは思わなかった」との驚きの感想が述べられ、また、「疲れたけど良かった」という笑顔をいただきました。

Dsc_0511 森づくり推進委員長・小口さんがつぶやいた「みんなに10年間で育った森づくりを見てもらいたい!」、という思いが印象的でした。JREU東京の皆さん!炎天下の森作業にご協力していただき、本当にお疲れ様でした。(スタッフ:橋倉喜一、写真:塚崎将幸)

本当に暑い松木です!!

暑い暑い暑い。おそらくこれを超えたタイミングもあったと思うのですが、記録できたのが11時で38度。どことなく山並みもぐでーっとして見えます。室内で座っているだけで汗が流れて、帽子なしで外を歩くと100メートル歩くだけで頭がくらっと。

P8012403_640x480

38度って・・・(´;ω;`)

P8012397_640x480

ミンミンゼミとホオジロ、時折のウグイス。ノスリだけが気持ちよさそうに舞っていました。

P8012401_640x480写真で見ると気持ちよさそうですが・・・

こんな日にハイキングに来る人もなく。。。ちょうちょも涼しそうなCDジャケットの上で一休み。こんな日は動かないに限ります(笑)。

P8012408_640x480

ウラナミジャノメ

今日はJREU東京地本のみなさんの集まりがありました。臼沢の草刈りに、苗床の整理にと、みっちり作業をしてくださっていたようです。森びとが成り立っているのはこういったみなさんの活動のお陰と、今さらながらの感謝です。

P8012402_640x480

P8012410_640x480

午後に、職場仲間だという宇都宮と茨城からの釣りびとが立ち寄ってくださいました。第六堰堤まで行き、天気が変わりそうだから戻ってきたとのことでした。40センチを超えるヤマメ魚影が見えたけれど、だいぶスレてしまっていて、ふんっと餌を一瞥して去って行ったそうです。

P8012425_640x480

ゲートから汗だくで顔を出してくれたのが宇都宮市役所の小柴さんと野沢さん。小柴さんは、森びとの第一期インストラクターで、近くで植樹をした帰りにわざわざ歩いて寄ってくれました。後輩の野沢さんに会員申し込みを書けと強要していたとかいないとか。野沢さん、これから宜しくお願いしますね。

P8012427_640x480

その後、皇海山から戻ってこられた方が立ち寄ってくださいました。今日、12時間歩いてきたそうです。ぉおお。一泊は普通だよね。というハードな道を歩いてきて、ハイキングの帰りのように淡々として戻ってこられました。時間が時間でしたのでもう少し詳しくお話を伺いたかったですが・・・またいらしてくださいね。(舎人 小川 小黒 本日の線量0.167μSv)

P8012435_640x480

森びと検索

最近のトラックバック