森づくりとその精神が形になってくることがスタッフのやり甲斐だ!
足尾に向かう車窓からは田んぼが黄金色に輝き、稲穂が見えてきました。足尾では朝夕には「チンチロリン」、「リーンリーン」という鳴き声が聞こえてきました。変わらず秋雨は降っていますが、雨が小休止している間には巣にかかったトンボを蜘蛛が食べている風景を見ていると、”ホッと”します。東屋も屋根用の梁が組み立てられ、来週からいよいよ屋根を葺く作業に入ります。
これらの作業は強者スタッフと事務局の皆さんが進めています。その皆さんが一昨日(30日)から一泊で、合同ミーティングを開いてきました。
今年は森びと設立10年ですが、“足尾にふるさとの木によるふるさとの森”を作ってきた中心はこの方々です。当時60歳の方は70歳を迎えました。
10年かけて育てた臼沢の森は林野庁、栃木県、日光市、公社・とちぎ環境・みどり推進機構、連合栃木そして足尾住民の皆さん、当会最高顧問・宮脇昭先生からお褒めの言葉を頂戴することができました。しかし、森づくりはこれからが本番です。
自然の猛威に怯えながら暮らしをしていかなければならない世界中の人々が増えている中では、より、“山と心に木を植える”運動が大切な時代になっています。そんな問題意識をもって、足尾に森を育ててきた強者スタッフは、10年間で培った色々なことを後輩に伝言していこうと、意見を出し合いました。伝言は今月発行する『森びと通信』(17号)に一部紹介します。
ミーティングの食事では、橋倉さんが旬の落ちアユをご馳走してくれました。また、海水温上昇で漁獲が心配されていたサンマが石巻港に荷揚げされたので、秋の味覚を味わいました。
ミーティングには仕事や諸用事で欠席された方もいましたが、10年間の森づくりでは森びとタッフの“強い生き様”を垣間見ることができました。出席してくれました皆さん、ありがとうございました。(理事 髙橋佳夫)
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