デング熱感染は蚊からのメッセージ?
気象庁は昨日、西日本を中心とした大雨と日照不足について、「30年に一回以下の割合で起きる“異常気象”」(『毎日新聞』9/4)とする見解を出しました。新聞報道によるとその原因は、8日以降、太平洋東部とインド洋東部で海水温が平年より高く、積乱雲が発達し、偏西風が平年よりも下がり、南から湿った空気が入り込んで大気が不安定になったから、ということです。
東京では70年ぶりにヒトスジシマカによるデング熱の感染者が増えています。
WHO(世界保健機構)は、「地球温暖化に伴う気候変動が現状のまま進行すれば、感染症や熱中症が一層深刻化し、こうした病気による死者が現在より年間で約25万人増加すると予測しました」(『毎日新聞』8/28夕刊)。
気象庁・「気候変動監視レポート2013」では、35度以上の猛暑日は10年当たり0.4度の割合で増加しているとし、地球温暖化が一因としています。
気候変動に敏感な昆虫のメッセージに、気流の変動・自然の猛威を警告とうけとめて、真剣になって私たちの暮らしの見直しと政治への反映を図っていきたいものです。
今日は田中正造さんの101回目の命日です。コオロギの鳴き声を聞きながら、そんな気持ちを強くしたいものです。(理事 髙橋佳夫)
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