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2014年8月の25件の記事

2014年8月18日 (月)

いのちの繋がりを狂わせている今年の夏?

P8148457 “久しぶりの青空じゃ。秋も早足でやってきそうなので天気の良い日は忙しい!”と、語りかけている様な気がします。

P1014430 足尾・森びと広場でも忙しい日が続いています。雨の日の作業ははかどりませんが、紅葉シーズンまでには東屋とビニールハウスを完成させねばとスタッフ一同が独学で頑張っています。東屋は基本骨格の柱と梁を接続し、後は26日に組み立てられるまでにしました。

P8188468 縄文時代の人間に戻ったような雰囲気で、真直ぐな木、ねじ曲がった木など自然の木々を見ながら刻んできましたが、いざ、組み立て段階になると簡単にはいかず、その度に先人の智慧の素晴らしさを実感しています。ウワミズザクラの葉が色づきはじめました。

P1014457 異常な豪雨によって足尾の生きものたちも生きていくためには大変らしく、金属製の柵をよじ登って侵入しているツキノワグマ、ネットを突き破り柵の下から侵入しているイノシシによって木のいのちである土が掘り起こされています。昨日はそんなことを話し合いながら草刈りと東屋作業をしました。マツムシソウの花がまだ咲きません。

P1014462 生物社会では無駄がありません。どんな小さな命でも全ての生きものと繋がっています。世界中の人々がこのような視点から暮らしを見つめなおすと、現代のように自然の猛威に恐れずに済むかもしれません。

P8188465 ヤマボウシの実が大きくなれません。日照時間が足りないのです。この実を餌としている生きものたちのいのちの連鎖が偏ってしまいます。森と共に生きていく暮らしって、どんな暮らしなのでしょうか。いのちよりも経済を優先する生活を強いている一部の人間たちの傲慢な姿勢を、自然界はいつまでも許してくれないでしょうね。(理事 高橋佳夫)

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2014年8月17日 (日)

学びの地・松木村跡地と松木沢渓谷

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 今日の朝、ツクツクボウシが鳴き始めました。夕方になるとカケスとオナガの鳴き声が聴こえてきました。今日は聴覚で初秋を感じました。今日はなんとか雨はもってくれました。

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 みちくさの午前中はお孫さんを連れたおじいさんが松木沢を散策していました。鹿を見たいというので、対岸にいた鹿をスコープで見せてあげると、お孫さんは嬉しそうでした。

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 午後は、北海道釧路と十勝出身の若者二人が寄ってくれました。「小学校の時、足尾銅山の勉強をしたので一度は行ってみたい」、ということで松木沢を訪れてくれました。わたらせ遊水地や谷中村跡地も訪れるということでした。

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 最後の訪問者は、広島で永く生活していた若者(男性)がひとりで寄ってくれました。レンタカーでわたらせ遊水地や足尾を回っているそうです。

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 閉舎する準備をしながら舎人の二人は、若者たちが足尾を訪れることはなかなかできることではない、と今日の若者たちへエールを送りました。北海道の若者は多分、廃村になって松木村を追われて北海道の新地へ移住した村民の関係者かもしれないですね。カワラナデシコが今年は三輪だけでした。

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 みちくさ近くのアキグミも実を日毎に膨らましています。(舎人:金子、高橋。本日の放射線線量は0.20μSv/hでした。)

 

2014年8月16日 (土)

ススキの枯れかかった匂いが“初秋”?を感じさせる松木沢渓谷

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 立秋から一週間が過ぎました。今日の足尾・松木沢渓谷入口の天気は一日中雨でした。昼頃の気温は25.5度で、風はありませんでした。トンボがのんびりと指に止まって、何か語りかけているようでした。

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 昼食を済ませた頃、埼玉県からハイキングに来たMさん(男女)が、「松木沢キャニオンを見てきました」と、みちくさに寄ってくれました。身体は雨に濡れていたのでホットコーヒーを飲んで身体を温めてもらいました。初めてと言うので、私たちは松木村と足尾銅山の歴史を簡単に紹介しました。二人は、ノートに「足尾の歴史を紹介しいていただきありがとうございました」、と書いて帰路に着きました。

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 その後は、加藤善昭さん作の油絵・「松木村の想い」(100号)の額にアクリル板を張りました。少し大きめに注文したので上下をカットしてはめ込みました。これで油絵に脂などが付かなくなりました。

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 夕方になると秋が訪れたのか、と思うほどの風景でした。ススキの花に秋雨の滴が付き、

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 ヤマグリの枝には毬栗が大きく育っていました。風の匂いも何となくススキが枯れだした時の匂いがして、“初秋”を感じました。

P1014440 送り盆の今日、松木村の先祖さんを見送ることが出来たような気がしました。 (舎人:金子、高橋・本日の放射能線量は0.211μSv/hでした。)

 

2014年8月13日 (水)

漫然とした受け身の経験だけではいのちは守れない!?

Photo 台風11号が過ぎ去って台風一過がくると思ったら、青空は二日後に見えました。朝、森の中を歩いてみると、自然の“有り難い”が心に浸みました。

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Photo_4 葉の上では木々が滴を上空に蒸発させていました。やがて水蒸気が集まって雲となっていくことでしょう。

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Photo_5 その葉は太陽のエネルギーと二酸化炭素を吸収して私たちに欠かせない酸素をつくっています。

Photo_6 また同時に、木々は自分たちの栄養をつくり、これから全てのいのちの源に育っていくために努力をしています。

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Photo_8 立秋が過ぎたので木々たちは虫たちと協働して子孫を残しています。しかし、木々たちのためだけでなく、協働してくれている生きものたちにも栄養を配分しています。

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Photo_12 熟した実はやがて地面に落ちて虫、鳥、ツキノワグマ、ネズミなどへ栄養を分け与えています。人間のように独占はしません。

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Photo_14 地表では菌糸が働き、キノコを育てて、虫やねずみ、鹿たちに栄養を分けています。勿論、私たちもその恵みを頂いています。

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P1014363 11月に開催する「森びと設立10年感謝の集い」の記念講演にお呼びしている志村史夫先生は、「IT(インフォーメーションテクノロジー)は“感動どころ”を“あたりまえ”にしてしまうので、人間を感動、感激から遠のけてしまう。

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Photo_17 身の回りにあるものが何でも“あたりまえ”になってしまえば、“ありがとう”が影を潜めるのが道理。“あたりまえ”に思っているものの多くは、本当は“あたりまえ”でなく、“有り難い”ことを知らないだけのこと」(『一流の研究者に求められる資質』牧野出版)と述べています。

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Photo_19 森ともの皆さん!自然(森)からの感動、感激を体験していますか。これからが台風上陸の本番の季節になりますが、森の一員でしかない私たちの暮らし方は台風から学ばなければならないようです。いのちを大切にして守りぬくことを第一にして。

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Photo_22  “考える基本は、経験と知識である。誰でもそれなりの経験を持つが、漫然とした受け身だけの経験ではその基本にはならない”とも述べています。演題・「森に惚れる」と題した志村先生の記念講演をお楽しみに!(理事 高橋佳夫)

2014年8月 9日 (土)

松木の森が大きくなりますように!

なつのうだるような暑さがひと段落。きょうからお盆休みという人も多いでしょうが残念ながら雨の予報、散策に来る人もおらず、いつものごとく(このところの私の担当では)訪問してくれる人もいなさそう。。。(そういえば、この時期は山に入るなってばあちゃんに言われたっけ)

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・・・結果的には(訪問者が来ないのは)その通りになったのですが、雨もふらず過ごしやすい避暑地のような足尾でした。

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お盆が近いということもあり、午前中、松木周辺の三箇所に散在するお墓、そして祠に花を手向けました。

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松木村が廃村になって一世紀超。過去の愚かな歴史を二度と繰り返さないよう、また未来に向けて松木に素晴らしい森が戻ることを願い、みんなで回向・祈念しました。

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松木の森近くではサシバの親子が戯れて、チョウゲンボウも獲物(ネズミ?)を狙っているようでした。ふと柵のなかをみると子ジカがのんびりとこちらを眺めています。あぁ、植えた木が・・・。ということで三人で追い出し大作戦。2,30分ほど格闘です。怪我をさせないように、追い込みすぎないように細心の注意を払いながら逃げ口へ追い込むのですが、子ジカもつかまるものかと網にぶつかりぶつかり逃げていきます。いっそのこと網にからんでくれたら出してあげられるのに。といっても言葉が通じるわけでもなく・・・。かわいそうなぐらいふらふらになりながら、網の穴からどうにか脱出していきました。この恐怖を学習して周りのシカにも教えてくれればいいんですけど。。。

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子ジカがでていった穴はこんな大きさ。そりゃーはいるよねcoldsweats01

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間髪入れず修復実施です。さすが~

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今日は臼沢の調査を依頼されていたので、臼沢にも少し入りました。クマがいるので注意してね~と明るく言われたのですが、確かに網を超えて入ってるみたい。

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調査ですが、まだ実をつけていなかったので調べようとしたことはわからずじまいでした。下は春、シカに樹肌を食われたカツラの写真です。どういうわけか今年は大量にシカの被害にあったのですが、樹液がでてかなりの部分が回復していました。木の力って凄いですねぇ。(舎人:橋倉喜一、小黒伸也 本日の線量:0.21μSv/hour)

P8091656_640x480回復したカツラ

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ムラサキシジミ、ちょっと怪我してる?

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コブシは実ができてました。まさにrock

P8091660_640x480カツラの葉っぱはハート型heart01

2014年8月 8日 (金)

会津調査<2回目>を行う。

 「炭による樹勢回復実証調査検討委員会」の現地調査を、8月7日~8日に掛けて行いました。台風11号の接近による天候を気にしながら調査メンバー3名で行いました。宿泊先は、会津金山町“朝日屋”さんに宿泊、翌日の作業打ち合わせを行ないました。 やはり話の中身はテレビでの台風情報でした。テレビの画面では、車が水没している映像や腰まで水につかりながら家路に急ぐ方々が映し出されていました。

P8070002_2朝起きて、民宿からの雨上がり水田の風景は霧が晴れる様子が素晴らしくカメラのシャッターを押しました。>夏の日差しをいっぱい浴びておいしいお米が豊作でありますようにと願いました。

P8080006 涼しいうちに、作業を片付けようと昨晩の打ち合わせ通り、早く現地に向かいました。日の作業内容は、各ブロックの樹木のプレートの修正(樹木にプレートの紐が成長したので食い込んでいる)を各ブロックの対象木すべてに対して行いました。調査で気が付いたのは、A・Bブロックでは、倒木が見受けられた事。樹種的には、クリの木が枯れている状態が見受けられました。作業的には、各ブロックの表示版を作成し、誰が見ても分かるようにしました。

樹液を出しているコナラなども今回の調査では見受けられました。

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P8080016 突然、大粒の雨が降りだしました。作業を中断して残りの作業は、次回行う事を話し合い駐車場にもどりました。駐車場の隣にあるキャンプ場には何組かの家族連れがテントを雨の中設営していました。雨が止んで楽しいキャンプになることを祈りながら帰路に着きました。

(スタッフ 仁平範義)

2014年8月 7日 (木)

森ともの善意に支えられている“山と心に木を植えて10年”

P8064353 柳澤スタッフの友人である狩野利治さん(群馬県渋川市在住)から軽トラ一台がプレゼントされました。軽トラは写真のとおりですが、狩野さんは何度か足尾の森づくりに参加されて、毎年拡がっていく育樹活動の範囲を気にしてくださって、柳澤スタッフに「使わなくなったので使ってほしい」、と連絡してくれたそうです。狩野さん、ありがとうござしました。

1407 この軽トラが昨日、柳澤スタッフのトラックで足尾に運ばれてきました。当会の事業はこうした皆さんに支えられて進められています。支えてくれている森ともの皆さんに心から感謝申し上げます。

140731 ところで先月下旬発行された『しもつけの心』夏号に、5月に実施した「第33回足尾・ふるさとの森づくり」の様子が紹介されました。この紙面では、23日の観察会と翌日の「民集の杜」植樹の様子が載っています。『しもつけの心』編集者の皆さん、ありがとうございました。(理事 高橋佳夫)

2014年8月 6日 (水)

村を追われた村民と被爆者の口惜しさを心に込めて草刈り

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 今日も足尾・松木沢の気温は30度を超えていました。

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 今日は来週迎える旧盆前の草刈りをしました。松木村の先祖がきもちよく村に帰ってこられるように、鎌田スタッフ、橋倉スタッフと筆者の3人で墓の周囲の草を刈りました。

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 廃村の後も村跡に残された墓は3か所にありますので、心を込めて草を刈りました。9日には鎌田スタッフがお迎えの花を供えることにしています。

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 草を刈ってしまうとカマキリやバッタには草陰を奪ってしまうので、逃げたカマキリやバッタから睨めつけられました。人間が森の木陰で涼しんでいるのにその木を伐っているようなことです。昆虫は急いで他の草の茂みで涼しんでいるようです。

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 3か所目の墓は松木渓谷入口手前にありますが、ここは木陰があって、30度超えの日差しは木々が和らげ、松木川から吹き上げる沢風で気持ちのよい作業ができました。

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 午後は、新松木の杜の草刈りをしました。写真のように大きくなってしまったススキ、イタドリなどの大き目な草を刈りました。

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 この時季は蜂に注意ですが、筆者はアシナガバチに刺されてしまいました。今年の蜂は地面から20㌢程の所に巣をつくっているのが目立ちます。橋倉スタッフによると、「低い所に巣をつくっていると今年は大雪に注意だ!」と言ってくれました?

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 蝉も刈り払い機の音には驚いて鳴き止み、静かになるのを待っているようでした。草刈りをしていると、柳澤スタッフが軽トラをトラックで運んできました。

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 今日は広島の被爆者と村を追われた村民の口惜しさを重ね合わせて、原発に頼らない森と生きる暮らしをイメージしながらの作業ができました。帰りのJR日光線車内ポスターに「未来に森を残すために」としたJR東日本の森づくりを見て、ホッ!として帰路につきました。(理事 髙橋佳夫)

2014年8月 5日 (火)

猛暑日は近くの森へ行ってのんびりしよう!

Cimg8257 「毎年、男体山登拝でご来光とその眺望を楽しんでいます。2日にも日光・男体山登頂を果たし、ご来光に感謝してきました。明るくなると360度に美しい山々が私たちを和ましてくれました。

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Cimg8265 足尾方面をよーく見ると、極端にハゲあがった山肌がずっと気になっていたので、位置を地図で再確認したところ、なんと私が森づくりを手伝っている松木沢の山肌でした。改めて人間がまき散らした毒の恐ろしさを実感しました」と、メールが届きました。発信者は、スタッフ見習いの唐澤真子さんでした。

P5231947  ところで、経済産業省は、この夏の電力需給のひっ迫を避けようと商業施設などに電力需要がピークになる午後の時間帯に設けた「タイムセール」へ国民を誘導しています。これによって家庭での冷房の使用を抑えたいとしています。この新たな節電の取り組みは、1日から電力の需要がピークになる午後1時から4時の時間帯にショッピングセンターや商業施設の「タイムセール」として実施されています。これによって多くの人の外出を促し、家庭での冷房の使用量を抑えたいとしています。

1408 企業と政府の下心が見え隠れしている施策ですが、よくもこんなことをのんきな顔して政府役人が言えたものです。猛暑と局地的豪雨の原因に迫った政策を打ち出すとか、原発の根本問題に迫る、ということが見えないなかで、よくもこんなことをのんきな顔していえたものです。お隣では地震で400名程の市民が犠牲になっています。地球が人類に警告していることを忘れてはならないと思います。

P8010220 暑ければ森に行こう!と呼びかけてください。東京では明治神宮、新宿御苑、日比谷公園、近くの公園などの木々が気温を下げて私たちを待っています。その上、森の中では木々から発せられる香り(におい)の源である精油成分が私たちの身体も癒してくれます。唐澤さんありがとうございました。(理事 高橋佳夫)

 

2014年8月 4日 (月)

北東北の森づくりへ、熱い想いを語り合う

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 7月26日(土)、森びとみちのく事務所のアドバイザーを引き受けていただいている東根千万億さんの社長就任お祝いを行いました。東根さんは、森びと設立以前から前角岸所長とのお付き合いがあり、ジャーナリストの立場から当会の事業にアドバイスをしてくれていました。東根さんは岩手日報社の編集局長に就いていましたが、6月の株主総会で社長に就任されました。

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 お祝いの場には29名の森ともの皆さんが集ってくれました。冒頭、田中みちのく事務所所長から「角岸前所長時代から東根さんには多くの激励の言葉を頂きながらここまでやってくることができました。」とお礼の挨拶をし、岸井成格理事長からのメッセージと記念品を東根さんにお渡ししました。(下の写真は岸井理事長のメッセージ)

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 東根さんからは、「私の生活スタイルを大きく変えた出来事はやはり東日本大震災であった。思うだけでなく実行していくことが大事である。これまで以上の関わりを持ちながら皆さんと共に行動していきたい」と、抱負をいただきました。

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 その後、和山事務局次長の乾杯の発声で祝う会がスタート。参加者全員が東根さんを囲んで、これからの北東北の森づくりの展望などを語り合いました。

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 会の最後は、関事務局次長が閉会の決意を述べ、北東北の森づくり発展へ向けた懇親を深めることができました。(事務局次長 関)

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 先月末、東根さんから東京事務所にお礼の手紙が届きました。東根さん、原発に頼らない森と生きるライフスタイルが社会の常識になるように、今後ともアドバイスをお願いします。

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