原発事故と向き合う元気を里山で育む
南相馬市の苗木(コナラ)たちは顔(芽)を出しました。昨日(19日)の南相馬市は時々晴れ間がありましたが、肌寒くどんよりした日でした。
苗床に行ってみると、畦にはツクシ、ギシギシ、エゾノギシギシの若葉が美味しそうでした。首都圏では多くの木々が芽を出していますが、ここでは写真の様にやっと芽をだしたところでした。
昨日は岩橋事務局員と南相馬市市民が設立した「NPO法人太陽の郷」の皆さんと交流してきました。皆さんの拠点はフクシマ原発事故現場から20㎞付近でした。
交流目的はNPOの斎藤盛男さんから、地域の高齢者のコミュニティーを図るための場として里山を作りたいからアドバイスをしてほしい、ということで皆さんたちと現場を見ることでした。
86歳の元気な鈴木さん達と現場を観察し、土砂が流出しない程度に木を伐採してふるさとの木を植えていくことにしました。しかし、斎藤さん達は里山の自然の姿を把握しきっていませんでしたので、里山の四季の様子を調べてみることにしました。
原発事故で仮設生活を強いられている皆さんの多くは毎年、歳をとっていくので健康管理が課題といいます。狭い部屋に閉じこもりがちなので外に出て、土に触って、お茶を飲みながら話し合うことができる里山を作る手伝いができることに、私たちは感謝しました。
南相馬市が進める森の防潮堤づくりは写真の様に桜井市長が福島県に要望書を提出しました。盛土の高さは県の計画よりも高くしてほしい、という事です。私たちは22日、今年度の森の防潮堤づくり応援活動に向けた話し合いを、22日、市役所と行います。(理事・高橋佳夫)
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