風雪に動じない仙人のような中倉山のブナ
朝7時、まだ薄暗い中を仁田元川沿いの林道を上る。5分も走って中倉山登山口に着。
準備体操をした後、20分に登山口を出発。風が無かったので筆者を残して一行は順調に登山、途中、足尾町方向から日の出をみる。
1時間程登ると西側の稜線に出て、そこから目的のブナが見えました。ブナの下では鹿たちが草を食べている様子でした。
遅れて頂上に着くと、一行はブナの周囲で孤高のブナを見上げていました。さすが稜線に出ると西風が吹いていました。
同時に、風は冷たい空気を運んで、ブナの幹や枝に当てていました。そのたびに「ビュー!」という寒そうな音がしていました。
枝には冬芽がしっかりついていましたので、秋にはりっぱな実をつけてほしいと、宮下正次理事が用意してくれた10㎏ほどの粉炭を根の周りに蒔きました。
下山は1時半程でした。「みちくさ」では仁平スタッフがカレーライスとみそ汁を作っていました。カレーライスを頂き、中倉山の感想を出し合っていると、さいたま市からバードウォッチに松木渓谷を訪れていた田村さんご夫妻に出会いました。奥様は「みちくさ」内に張ってあった中倉山の写真と登山の話を聞いて、「是非、登りたい」と言っていました。
標高約1600mの稜線に生きる孤高のブナは松木渓谷の仙人のようにも感じられました。
コメント