仙台市・荒浜地区の海岸防災林再生地に立つ
今日の9時半頃、新幹線の車窓から見る仙台市内の桜は開花していませんでした。下車してから地元の方に聞いてみるとやっと梅が咲きだした、と言っていました。今日は来月11日に予定している海岸防災林再生の植樹会場を調査しました。
当委員会は、林野庁東北森林管理局仙台管理署が進めている「みどりの防災林再生プロジェクト」に加わっていのちを守る森の防災林復興応援を始めました。この事業はみちのく事務所が中心となって、森びと宮城県ファンクラブ、森びと山形県ファンクラブそしてJREU仙台、JRFU東北の労働組合の協力を得て進められています。
今日はその現地調査を行いました。現地に立ってびっくりしました。なんと林野庁から用意された場所は砂地でした。それも30㌢掘っても砂だけの盛土で、ここに植樹するということでした。木は根、根は土がいのちですので、現場に立った私たち全員は驚きました。何故なら、沿岸で風が強く乾燥しやすい地、栄養のない砂地の層が林野庁から提供されるとは思っていなかったからです。
現地に立った私たちは、あと一カ月後に迫った植樹に向けて検討を重ねて、植えた苗木を元気に育てるための対策を練り合わせました。
すでに現地に植えられた松と広葉樹の大部分は枯れている様子でした。このようにさせないためにも周囲の植生を調べ、植樹には乾燥防止に草の働きも検討することにしました。足元にはツクシが顔を出していました。
造成された盛土付近にある荒浜小学校の体育館は壊されていました。ここで学んでいた児童たちの顔が頭をよぎりました。
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