新郷村・戸来岳のイチイの力強さ
十和田湖東岸にある大駒ヶ岳頂上(1,144㍍)は自然環境保全地域です。この山は前副理事長の角岸幸三さんのふるさとにあります。ここはイチイ(地元ではオンコと呼んでいる)の矮性林として学術的にも貴重なところです。昨日、東京事務所代表とみちのく事務所代表は“百聞は一見にしかず”と、現地を視察しました。
下界は晴れていましたが、標高900㍍地点から頂上にかけては風と小雨でした。兎平から出発、960㍍付近まではブナの原生林が残っている森を歩き、その上は笹が覆っている中にダケカンバが生えており、笹の中の道を登りました。1千㍍付近に辿り着くと道の右側に最初のイチイと遭うことができました。足下には強い風を避けてリンドウが可憐に咲いていました。
そこから頂上までの間には強風を受けてイチイが必死になって生きていました。根元の幹の直径をスケールで測ってみると、30㌢~80㌢ありました。樹高は2㍍もあれば高い方で、まさしく矮性林と言えます。直径80㌢ものイチイが何故、2㍍程の樹高に止まっているのか、一行は疑問が解けませんでした。森林限界地点でもないのに、どうしてなのか、疑問が残りました。
その疑問を解くためにみちのく事務所は、大駒ヶ岳山頂から三ツ岳の二山を総称して戸来岳と呼んでいますが、この戸来岳を縦走をしてみることにしました。森(木)の力強さに感動しました。
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