自然界では小さな存在でしかない私たち
霜が降らないうちに苗木の冬支度は終わりそうです。本日で苗木分け作業の目途がつきました。天気予報では今月下旬には冬型になり、例年の気温に戻るそうなので心配していましたが、目途がついたので一安心です。今日は、JREUの組合員・雨谷さんと深津さんが手伝いに来てくれました。作業は事務局の2人とともに4人で行い、980本(49トレイ)のドングリに元気を与えました。
朝8時00分頃、森びと広場に到着した私たちは作業小屋の整理整頓を行い、モーニングコーヒーで身体を温め、作業準備をしました。その時、対岸の岩山では猿の鳴き声がしていました。ここではニホンザルを見ることが殆どないのですが、今日は朝から岩山に姿を現していました。
日毎に寒くなるとアキグミの実が甘くなります。この地はアキグミがあちこちに生えています。このアキグミは冬眠に入るツキノワグマが食べますし、猿や鹿そしてキツネ、驚くことに烏もアキグミを食べます。対岸の岩山の中腹にはアキグミが多く生えていますので、猿はこのグミを食べていました。この時に鳴いていたのが猿でした。鳴き声は、冬を迎える猿が朝食を摂っていた時の、親が子へ注意している声のようでした。
日毎にグミが甘くなるように、苗床の若木の葉も日毎に鮮やかな色になっています。そして若木は葉を落とし、永い眠りに入ります。来月15日は狩猟の解禁日です。ここ臼沢地区は禁猟地帯ですので、日光側からここ安全地帯に鹿が移動をはじめます。これからは天気予報が気にかかる日が続きます。
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