カテゴリ「こちら!みちのく事務所」の57件の記事

2010年12月25日 (土)

来年は飛躍をかけた森づくりだ!

Cimg0284 昨日はクリスマスイヴ、北東北ではクリスマスらしく真っ白な雪が舞っていました。岩手山は麓まで雪で真っ白に染まっていた中から子どもたちの笑い顔が聞こえているよう日でした。

21日、みちのく事務所では今年最後の事務局会議を開催し、1年間の活動を振り返り来年の森づくりについて意思統一をはかりました。今年も計画した活動のすべてを完了しました。夏の酷暑や雨に見舞われて大変な1年でしたが、育苗・育樹・食害対策など順調にこなすことができました。来年はみちのく事務所発足5周年となりますので、これまでの森づくりの延長戦ではなく、5周年にふさわしい飛躍をかけた森づくりを考えています。具体的には「5周年記念植樹検討委員会」を発足させて、5周年記念に相応しく、世に発信力のある記念植樹にしていきたいと考えています。

 なお、会議の前段、購入した自前の「軽トラ」の搬入をうけ、皆なで安全運転に徹することを誓いあい、記念写真を撮りました。

 なお、会議の前に角岸所長からは、事務局スタッフの松田さんが8月に誕生した娘を連れて17日に事務所を訪れ、「子供の手がかからなくなったら森づくりの活動を手伝います」と言っていたことを紹介されました。会議終了後、恒例の森びと望年会を開催し、来年の活動の成功を誓い合いました。この会にJREU秋田から「ハタハタ」をはじめ、森を愛する仲間たちからのいろいろな差し入れがありました。美味しくいただきました。皆さん、ありがとうございました。(仲崎事務次長発)

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2010年11月28日 (日)

冬を迎える雲上の森

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昨日の盛岡の最低気温は氷点下2.1度でした。放射冷却現象で外気温は下がりました。空気は澄み渡り、久しぶりに雲ひとつない気持ちの良い天気でした。真っ青の空に雪化粧の岩手山がくっきりと

望むことができました。爽やかな転機に誘われて県民の森と松尾鉱山跡地の植樹場所を観察してきました。

Dscn3541 県民の森はひっそりと静まり返り、広葉樹は全て葉を落とし冬支度です。苗床を周辺を観察した結果、アカネズミ等からの食害はまだないようでした。松尾鉱山跡地はまだ雪はなく車もスムースに通れました。周りを観るとまるで水墨画の世界にでも入ったようです。そんな中でひときわ目についたのが中和処理施設の色鮮やかさでした。この施設がないと北上川には生物が棲むことができません。施設を見るたびに森の家族の一員である人間の傲慢な行為に反省です。植樹会場ではアキグミだけが何物かに食べられていました。ミズナラなどの根は大丈夫なようです。土を見ると5~6センチの霜柱が浮き上がっていました。根がしっかりと根付いていないと霜に持ち上げられてしまいます。     

日中は風もなく、小春日和でゆっくりと観察を行うことができました。来年は八幡平ふるさとの森づくり5周年です。雲上の森の楽園を夢見て帰路につきました。(みちのく事務所・仲崎事務次長発)

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2010年10月27日 (水)

枯れ葉(木)からいのちの基をいただきました

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雪の便りが届いています。各国では気候変動による自然災害に遭って避難生活を強いられている皆さんが何千万人もおりますが、雪の便りが届くとホットするような気がします。

北東北の紅葉も順調に南下しているようですが、今年の紅葉は夏の猛暑と10月になってからも朝の冷え込みが弱いせいか、いつものような鮮やかな色が今一で、時期的にも10日ぐらい遅れているようです。今ひとつの紅葉の中でみちのく事務所は10月24日、今年最後の育樹育苗準備作業である「腐葉土づくり」を行いました。 

Dscn1748 作業にはJREU盛岡のOBの皆さん、JR貨物の皆さんそして事務局員34名が参加してくれました。昨年に続き今年も雨に見舞われることが多い森づくり活動でしたが、当日は珍しく陽射しのある中で作業ができました。作業は、岩手県民の森キャンプ場内でミズナラやイタヤカエデ・クリなどの落ち葉を熊手でかき集め、ゴミ袋に詰めて旧学習院グランドへ運び、間伐材で作った木枠9基の中にはその枯れ葉と米糠、EM菌、黒土を混ぜ合わせ最後にシートを被せました。この腐葉土は来年の土壌改良の時に使用します。

心地よい汗を流しながら腐葉土づくりに参加してくれたボランティアの皆さん!ありがとうございました。(仲崎事務次長発)

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2010年10月13日 (水)

6142個のドングリにいのちを吹き込みました

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北東北・八幡平の紅葉は丁度見ごろとなってきました。みちのく事務所が苗作りをしている県民の森付近はこれからが紅葉の見頃です。そんな中私たちは10月9日(土)、岩手県民の森で第8回八幡平ふるさとの森づくり(ポット苗づくり)を開催しました。天候は曇りで雨が心配でしたが最後まで雨は降りませんでした。このポット苗づくりに参加してくれたのはJREUの盛岡、秋田、仙台の皆さんとその家族そしてOBの皆さんなど総勢125名でした。

Dscn0707 前段、事務局とスタッフは黒土に腐葉土、砂、バーク堆肥を混ぜてポット苗づくりに使う土壌づくりを行いました。開会式を行った後、昼食をとり休憩した後にポット苗づくりを始めました。作業は3班に分かれて、最初にミズナラ・コナラ・カシワの苗づくりを行いました。続いてクリを撒き、最後にはトチノキの実を撒きました。今回、ドングリたちにいのちを吹き込んだ個数はミズナラ・コナラ・カシワが4.545ポット、クリが1.024ポット、トチが573ポットで合計6.142ポット(個)でした。

苗床にはネズミなどの食害対策の一環として、クリとトチの苗木を入れたトレイの下とトレイの上部に杉の葉を掛けておきました。ミズナラなどのドングリポットを入れたトレイの下とその周囲にはニコチンエキスをジョウロで撒きました。来春の雪解け後にその効果を期待します。これからも動物との共存・共生と知恵比べが続きます。

森づくり(ポット苗づくり)に参加してくれたボランティアの皆さんありがとうございました。

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2010年9月29日 (水)

5周年の森づくりに向けて土壌改良を行う

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みちのく事務所では、来年の植樹祭に向けて9月25日から26日にかけて土壌改良を松尾鉱山跡地元山堆積場で行いました。25日の午後は小雨が降ったり止んだりの中で大変でしたが、草刈りと盛土をつくりました。盛土まずはバックホーンで穴を掘り、その中へ藁やダンプで運んだ土と腐葉土そしてバーク堆肥と炭を混ぜたところをローターで撹乱するという作業でした。26日は暖かい陽射しの中で作業は順調に進められました。

Dscn0326_3 来年の植樹祭はみちのく事務所発足5周年の節目の年であり、その記念として10年目を見据えて「花の咲く木」の植樹を行う計画のもとに活動を進めてきました。今回の作業はその一環として行われました。土壌改良には事務所スタッフ、JREUの組合員の皆さん、JR貨物と仙建工業の皆さんが協力してくれました。2日間で60名ものボランティアによって計画通りの作業が終わりました。参加された皆さんお疲れ様でした。

Dscn0300_3 また、9月25日は林野庁主催による「鹿角八幡平ふるさと森林(もり)づくり」植樹祭が開催されました。植樹場所は平成9年に大規模な自然災害「澄川・赤川温泉土砂災害」が発生した跡地です。この災害で2つの温泉は壊滅し、ブナ・ミズナラなどの森林も消失しました。

植樹祭は森びと最高顧問の宮脇明先生の指導に基づき、土地本来の広葉樹を中心にした植樹を行うということでした。植樹祭には地元鹿角市の八幡平小学校・八幡平中学校などの小・中生をはじめとして、秋田県を中心に1.562名が参加してくれました。植えた苗木は主木となるブナ・ミズナラなど11種15.000本でした。みちのく事務所からも角岸所長以下6名のスタッフが参加しました。参加された皆さん寒い中ご苦労様でした。

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2010年9月13日 (月)

子どもたちと共に「奥州万年の森」づくり

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今年の北東北の夏は異常気象でしたが9月中旬に入ると朝夕は涼しくなり秋らしくなってきました。そんな中9月12日、第3回「奥州万年の森」植樹祭が岩手県奥州市で開催されました。当日は小雨が降ったり止んだりの天候でしたが、植樹祭には地元の小学校の子供たちをはじめとして250名が参集し、ミズナラ・コナラ・トチ・クリ・クヌギ・ヤマボウシなど14種類、5.500本の苗木にいのちを吹き込みました。

 Dscn0075 奥州万年の森は第2期インストラクター・及川浩行さんが宮脇昭先生のご指導を受け、市長をはじめ奥州市市民とともに立ち上げて3年目となりました。今回も宮脇昭先生が植樹の指導を行い、先生は「奥州市前沢から、この土地本来に根ざした本物の森づくりを参加者全員でつくりましょう」と呼びかけました。植樹祭には私たちが真心込めて育てたミズナラの苗木300本が奥州市に嫁ぎ、当事務所から11名のインストラクターとスタッフが参加者と一緒に植樹しました。参加してくれた皆さんお疲れ様でした。(報告:みちのく事務所仲崎事務次長)

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2010年8月 2日 (月)

“縄文の森”の主役に育ってほしい

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「ねぶた」の始まる8月1日、青森市には北は北海道、南は神戸市から1.500人の市民が集まっていました。大勢の皆さんは今年12月に開業する新青森駅近くで開催された「縄文の森」記念植樹に参加するために参集していました。この森づくりの指導は宮脇昭先生です。宮脇先生は「本物の森は長持ちします。土地本来の木で主役・三役・五役を支える高木から低木までの混植・密植でこの青森に本物の森をつくりましょう」と参加者の皆さんに呼びかけました。

Cimg0167 森づくりではブナやミズナラ・コナラなど8種類15.000本が植えられました。植樹された苗木には私たちみちのく事務所が3年間育てたミズナラ・コナラ約3.100本が含まれています。愛情をこめて育てた苗木にいのちの息吹を吹き込もうとみちのく事務所からも角岸所長以下14人のインストラクターが植樹に参加しました。一行はみちのく事務所が育てた苗木が縄文の森に相応しい主木に育ってほしいと願って汗をかきました。参加してくれた皆さんお疲れ様でした。

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2010年7月29日 (木)

若木よ元気に育て!と草取り

Dscn1364  昨夜(東京)は暖かく湿った南風が一晩中吹いていました。天気予報では各地で梅雨明け後の大雨に注意という報道が出ています。また、世界各地の天気でも猛暑、豪雨、寒波による被害が報道されています。

何かおかしい異常気象が続いている様です。しかし、草木は必死になって生きている様です。

7月25日、みちのく事務所では元山堆積場の植樹場所で草取りを行いました。2008年、2009年に植樹した樹木は順調に生長していますが、樹木以上にオオバコやシロツメグサ(クローバ)・ヒメジョオン・スイパ、ヤマススキ、コメススキなどの草が大威張りで根を張らしています。草の抜き取りが大変な草は草刈り機で刈りました。極酸性の土壌を耕して黒土や炭、腐葉土等を混ぜ合わせた土壌には草も元気になって一気に生長していて大変な作業でしたがいい汗をかくことができました。暑い中での作業でしたが、標高1.000mを吹き抜ける涼しい風が心地よく感じ、自然のありがたさを感じました。草取り作業に参加してくれた14名のボランティアの皆さん、暑い中お疲れさまでした。(みちのく事務所・仲崎報告)

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2010年7月 5日 (月)

大木になっておくれ!苗分け作業にここちよい汗をかく

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 今月3日、みちのく事務所は苗分けと草取り作業をしました。会場の岩手県八幡平市・「県民の森」には67名の皆さんが参集してくれました。当日は朝から雨雲が垂れ下がり、そのうえ雷も鳴り今にも雨が降り出しそうな蒸し暑い日でした。

事務局は何とか雨が降らないよう念じながら準備作業に汗を流し、ボランティアの到着を待ちました。その思いが通じたのか雷は鳴っても雨は降らず、苗分けは順調に進み予定時間内に全てやりきることができました。

 Cimg0148 15時30分から閉会式を行い、角岸所長から「今日は雨降りが心配されたが、雨は降らず予定していた作業は全てやり遂げることができました。皆さんが作ってくれたポットは、2年後には松尾鉱山跡地に植えることができるように育苗活動をしっかり行います」と、お礼が述べられました。閉会式が終ったとたん急に雨が降ってきました。新しいポットと土に引越した幼木たちにとっては有難い自然の恵みでした。

Cimg0157  小さい命(根と葉)が誕生したドングリたちは、ミズナラ、コナラが1.665個、トチが129個、クリが12個、オオヤマザクラ、アキグミ、ナナカマド等は885個の合計2.691個でした。小さな命に元気を与えてくれたボランティアの皆さん本当に有り難うございました。事務局は昨年から悩まされている食害対策をしっかりやり抜いていきます。(みちのく事務所・仲崎事務次長発)

2010年6月23日 (水)

自然を愛する皆さんの熱意で2200本を植えきる

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6月20日の第7回八幡平・ふるさとの森づくりは梅雨の真っただ中での開催となりました。当日は朝から雨が降り、カッパは離せませんでした。それでも今年は何としても植樹をしようと事務局を中心に、セレモニーの準備やテント設営など進めていましたが、途中から雷が鳴り雨脚も強くなりました。この日の岩手県内は落雷により2600戸が一時停電となりました。

11時30分に事務局はやむなく「中止」という重い決断をせざるをえませんでした。即、事務局は連絡できる個人・団体に中止の連絡をしました。ところが12時に近づくと一転雷も雨も止みはじめました。連絡がとれず会場に到着した参加者の皆さんからは「少しでも植樹したい」との声が上がりました。事務局は悩んだ末、参加者の声に押され植樹に着手することにしました。結果、当初予定していた22種2.204本全てを植えきることができました。

Img_0894_3 豪雨にもかかわらず植樹できたのは参加者の熱い思いと昨年の教訓を生かして植樹場所にシートを被せたことでした。悪天候の中、参加された皆さんの熱意に感謝し、雨の中で植樹をして頂き本当にありがとうございました。とくに盛岡森林管理署の伊藤署長も最後までお付き合い下さってありがとうございました。準備に汗してくれましたボランティアの皆さん、事務局員の皆さんお疲れ様でした。植樹後の記念撮影には126名の皆さんが参集してくれていました。(みちのく事務所 仲崎発)

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