カテゴリ「こちら!みちのく事務所」の57件の記事

2012年6月11日 (月)

“森と生きる”心を育む松尾鉱山跡地の森づくり

P6082909  ご存じのように当会の植樹会場は、人間の都合で自然(森)を壊したところです。ですから参加者の皆さんの中には、岩山と堆積場の草地になった森づくり会場の歴史を振り返り、未来のために何かしたいと思った方が大勢います。前回紹介した松尾中学同窓生はその方々です。

P6082916  新年を迎えると同窓会の幹事の方からみちのく事務所にメールが入り、今年の森づくり日を確認して同窓会日を決めるそうです。同窓会が森づくり日にする皆さんのそんな心が伝わってきます。松尾中学校卒業生の“森とも”の皆さん、“山と心に木を植えていただき”有り難うございます。

P6092974  心に木を植えるには事務局、スタッフの前段準備を疎かにしないことです。事務局、スタッフは、昨年から行ってきた800㎡の開墾と盛土つくり、2ケ月前からの草刈りや最終的な盛土つくりそして育樹・育苗の作業を手を抜かずに、現場に立って自然の都合に合わせて進めてきました。この心が苗木に通じて苗木が生長し、この生長過程が参加者の心に木を植えているのだとおもいます。

P6092999  森は人を励まし、時には元気を与え、小さな森が育まれると未来のいのちを守ってくれることでしょう。みちのく事務所の皆さん、お疲れ様でした。この森づくりはイオン環境財団からの助成金で進められています。

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2012年6月 9日 (土)

未来のいのちを守る森へ期待を込めて!

 

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 カッコウの鳴き声を聞きながらの植樹ができました。第10回八幡平ふるさとの森づくりが本日、岩手県八幡平市(松尾鉱山跡地)で行われました。天気予報では雨でしたが、昨年の森づくりができませんでしたので参加者の熱意は植樹終了頃まで雨を降らせませんでした。約200名の皆さんは18種・3086本の苗木を大地へ植えました。

 

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 森づくりは朝からスタッフの準備、13時30分から開会式が開かれました。式は、田中みちのく事務所所長の歓迎のあいさつがあり、後援団体を代表して岩手北部森林管理署署長・野藤昌弘さん(写真:3枚目)からご挨拶を受けました。その後、10グループに分かれて800㎡の大地に未来のいのちを守る森になってくれることを願って苗木を植えました。

 

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 八幡平の森づくりは昨年で5周年でしたが、東日本大震災と原発事故で中止しましたので今年は2年ぶりの5周年記念として植樹でした。参加してくれた皆さんは、南は神奈川県から北は北海道からかけつけてくれました。地元企業、盛岡農業高等学校の先生と生徒、JR東労組の秋田、盛岡、仙台の皆さん、松尾鉱山跡地で学んだ松尾中学校同窓生の皆さん(写真:上から4枚目)、他多くの皆さんありがとうございました。

 

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酸性濃度が高いこの地での森づくりは難しいところです。しかし、スタッフは土を耕し、金属物質を吸収固定する炭やバーク堆肥等を混ぜて盛土を作っています。3年前に植えたヤマハンノキやシラカンバ等の木々は写真の様に人間の背丈を超えるほどになりました。今日は森づくりのプロである森林管理署の皆さんに見ていただき、アドバイスを頂きました。

 

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本日の森づくりは事故や怪我なく、未来のいのちを育む小さな森がつくられました。“山と心に木を植えてくれた”事務局、スタッフの皆さんお疲れ様でした。

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2012年5月17日 (木)

後は、心に木を植える準備だけです!

P5152741_2  本日の夜、「どくだみ荘」の外では雷雨です。日中は雷雨が来ると思っていましたが、年前に雷がやってきました。

 P5172749_2 今日は、新松木の杜を開墾しました。また、その上に薫炭を撒きました。作業中にはモズの囀りが耳に入ってきました。モズはもう巣立ちをしたのでしょうか。囀りの声を聴くとモズは巣立ちしたばかりの声に感じます。

P5152745_2  一昨日には臼沢の森の穴を掘り、これで1200本の植樹ができます。雷雨はまだ止んでいませんが、穴掘りと開墾した植樹会場には有り難い恵みの雨です。足尾・ふるさとの森づくりの準備は、ほぼ終了できそうです。相変わらず外は雷雨です。

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2012年5月13日 (日)

みちのくでも新緑が輝きはじめましたよ!

Dscn1535 5月10日、田中所長、泉山理事と私の3人で岩手県民の森を観察してきました。さすがにみちのく岩手でも雪は解け、ブナ、ナナカマド、ヤマザクラ、ウリハダカエデなどのポット苗は芽吹き始めていました。森に入ると新緑のまぶしい中でコブシが真っ白い花を咲かせていました。北国にも本格的な春の到来です。

Dscn1529 昨年、ネズミ対策でトチとクリのポットとプランターに上下にわたり金網で覆いましたので、成果は確実に出ました。ネズミも金網には手も足も出せなかったようです。金網を掛けなかったトチのポット苗は被害を受けましたが、食害防止には金網が一番だと実感しました。

Dscn1521 桜の写真は県民の森へ行く途中の八幡平市上坊牧場のカスミサクラです。白っぽい花です。天気は今にも雨が降りそうでしたが、何とか夕方まで持ちました。間もなく本格的な「5周年記念の八幡平ふるさとの森づくり」の準備に入ります。皆様の参加をお待ちしています。(事務局:仲崎発)

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2012年4月24日 (火)

八幡平にも春の息吹が聞こえてきました

 

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今月18日、田中所長と泉山理事と3人で、県民の森と元山堆積場の追悼植樹場所を観察してきました。県民の森はかなり積雪が減ってきましたが、苗床はまだ雪に覆われていました。植樹場所の元山堆積場は地肌が見える場所(写真:上)もあり、前副理事長故・角岸さんの追悼植樹で植えた苗木は厳冬の風雪に耐えて大地にしっかりと根を張っていました。倒れた木々はなく、二本だけが支え木が折れていました。また、1本の苗木はウサギに喰われていました(写真:中)。さらに驚いたことには支え木が何物かにかじられたような痕跡がありました。手前に植えたアキグミは例年の様にウサギに食べられていました。

 

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嬉しかったことは厳冬に耐え抜いた1本のマンサクが蕾(写真:下)を膨らませていたことでした。八幡平にも春の息吹と足音が聞こえてきました。暖かくなれば山桜も咲いてくれるものと期待しています。21日は事務局会議の後に八戸へ行き、角岸さんの一周忌ですのでスタッフ全員でお墓参りに行ってきました。(仲崎発)

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2012年2月 6日 (月)

2012年、みちのく事務所活動開始!

Dscn0231 盛岡では低温注意報が出される例年にない寒い中、みちのく事務所では2月4日(土)盛岡市で「2012みちのく森びらき」を開催しました。出席してくれた皆さんは、日頃お世話になっている方々をはじめとして45名様でした。 みちのく事務所を代表して田中栄三郎新所長は挨拶で「昨年は、悲しく辛い1年でした。3.11の東日本大震災と大津波の被害、人災の福島第1原発の放射能の被害。そして、角岸所長の急逝でした。私たちは、角岸所長の遺志を引き継いでしっかりと森づくりの活動を行っていきます。」と決意が述べられました。その後、岸井理事長から「年頭講演」が行われ、混迷する世界の情勢などについてきめ細かく分析された内容が話され、私たち森びとの使命が益々重要になっていることを実感しました。

講演後には、八幡平の森づくりに最初からご指導・ご協力を頂いていた(株)東日本アメニテック様と仙建工業(株)盛岡支店様へ感謝状をさし上げました。6年間本当にありがとうございました。

乾杯は、みちのく事務所のアドバイザー東根千万億さんが発声し、今年の抱負を語り合いました。手料理はJREU秋田から提供があった「きりたんぽ」を、和山次長とスタッフが調理して皆さんに振る舞いました。また、地酒の提供もあり宮脇先生の「混ぜろ・混ぜろ」で会は大いに盛り上がりました。みちのく森びらきにご出席くださった皆さん本当にありがとうございました。(仲崎発)

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2011年5月 9日 (月)

北東北は春爛漫!青森から八幡平市へ苗木を運ぶ

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5月の連休を迎えて北東北のみちのくにもようやく遅い「春」がやってきました。北東北の大地にも水仙やコブシ、ソメイヨシノ、リョウブなどが一斉に咲き始め、春爛漫となり各地では見ごろがいっぱいです。そんな中の5月7日と8日、みちのく事務所は青森で育てきた苗木約7千本を八幡平市に運搬しました。

Dscn7907 この苗木はこれまで青森市の「月見野森林公園」で育苗を行ってきましたが、これからは岩手県「県民の森」で一括育苗することしました。運搬作業は田中副所長以下事務所スタッフが中心となり、JREU青森支部の皆さんにも応援していただき、ポット苗をネットに入れてトラックに積込みました。「県民の森」ではネットからポット苗を取り出し、トレイに入れて整理しました。運んだミズナラ、コナラなどのポット数は6.976ポットでした。

Dscn7904 この苗木は青森市の協力を得て、森林公園でJREUの青森支部の皆さんが育ててくれました。ここの苗木の一部は昨年開業した新青森駅前の公園にも植えられ、しっかりと地に根を張ってまもなく若葉をだすことでしょう。これまでドングリに命を吹き込み、大地に根を張る若木に育ててくれた青森の皆さんありがとうございました。

事務所スタッフの皆さんも2日間お疲れ様でした。(写真:コブシと桜は滝沢村、苗木運搬。みちのく事務所 仲崎発)

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2011年3月10日 (木)

“まんず咲く”が春を告げています

Dscn7364 8日の盛岡は雪が舞っていました。外は寒くみちのくの春はまたまだの感じですが、三寒四温を繰り返しながら北東北の「春」は確実に近づいているようです。自宅近くの滝沢森林公園を散策して出会ったマンサク(満作)の黄色いリボン状の花が咲き誇っているようすを見てそのように感じました。花の香りも早春を感じさせていたようでした。

Dscn7383 マンサクの語源は明らかでありませんが、早春に咲くことから「まず咲く」、「まんず咲く」と言うように東北地方で訛ったものとも言われています。また、コブシの花芽もかなり膨らんできました。  

林内は早春がそこまで来ていることを実感しましたが、年末年始に湿った重い雪で大きな被害が出ました。写真のように赤松や杉などの人工林はあちこちで倒れていました。(みちのく:仲崎事務次長発)

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2011年3月 2日 (水)

北東北の春は雪の下で蠢いています

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 3月に入り、南方からは水仙の花や梅の花そして河津さくらの春の便りが報道されていますが、北東北の春は雪の下で蠢きはじめています。みちのく事務所方面は今日も雪がちらついています。そんな中、しばらくぶりで「岩手県民の森」にある苗床を観察してきました。

ここは盛岡市よりも雪が多いようです。苗床はまだ60~70㌢ぐらいの積雪がありました。苗床にはいつもの森びと看板が見当たりません。多分、強風と雪に倒されて雪の下に埋もれたのでしょう。苗床周辺はあたり一面真っ白な雪で、ウサギと思われる小動物の足跡がありました。コブシやカツラなどの樹木の根元をよーく見ると、根元はようやく雪解けが始まった感じです。北東北の春は、雪深い下から始まっているようです。

今日は、食害対策を実施する時期を検討しようと雪解けの様子を見に来ました。タバコのエキスを散布する計画ですが、苗床現場を見た田中副所長と私はこの状態だと3月20日を過ぎないと無理だなあー、と思いました。(仲崎事務局次長発)

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2011年2月 6日 (日)

地域に根付く本物の森づくり!

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 旧正月の3日である昨日、みちのく事務所では「2011年森びらき」を開きました。会場の盛岡は、車窓から見えた北上川の両岸の雪や駅前の雪が立春からみるみるうちに溶け出していました。

15時から始まった「森びらき」には50名の皆さんが参集し、みちのく事務所開設5周年の今年は“21世紀の雲上の楽園”を目指して森づくりを進めていくことになりました。

 P2051920 第1部はオープニングで5年間の森づくりを振り返り、その後、田中栄三郎副所長は「5年間ご支援下さった皆さんに感謝します。今年は雨が降らないように神頼みをして青空の下で記念植樹をしたい。これからも本物の森づくり、心の中にも木を植えていきたい。」(要旨)と主催者の挨拶を述べました。来賓には、黒土を無償提供してくれている八幡平市長・田村正彦さん、盛岡森林管理署長・伊藤文彦さん、葛巻長森林組合参事・竹川高行さん、県環境生活部環境保全課・吉田博さん、滝沢村議会副議長・川原清さん、(社団)岩手県緑化推進委員会・浅香保さん、NPO法人・ハートピュア盛岡・中村英治さんが出席してくれました。来賓の皆さまありがとうございました。

 挨拶の最後にはみちのく事務所アドバイザー・東根千万億さんからは、森の多面的価値を多くの皆さんに感じてもらうことの重要性、そのための活動を60歳以上の皆さんは若者たちの未来に向けて各地で志願していこう、という話がされました。第2部は、事務局スタッフの皆さんが作ってくれた“せんべい汁”等をご馳走になって懇親を深めました。

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森びと検索

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