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2023年4月の15件の記事

2023年4月 9日 (日)

お二人の「祈念樹」を足尾に植えましたよ!

 足尾の桜も、例年よりかなり早く満開となりました。ところが今朝(9日)は雪が降ってきて、松木方面は真っ白い雲に覆われて山の姿も見えませんでした。愛宕下の満開の桜も、雪景色に霞んでしまいます。

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銅の精錬過程で出たカラミの山にも雪が残っていました。
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 中倉山の頂上付近は真っ白で、谷筋は雪で覆われていました。

Dscn8908 朝9時の気温は3℃でしたが、作業詰め所には温かい薪ストーブと、清水さん、柳澤さんから差し入れられた美味しい饅頭が待っていました。こどものころの、むかしばなしにも花が咲き、少しほっこりとしました。

 今日は”みちくさ”オープン2日目ですが午前中は全員で、天空に召された青木淳一先生と小井戸スタッフの「祈念植樹」と、岸井元理事長の祈念樹の補植作業をおこないました。

Dscn8910_2青木先生は、土壌動物や微生物の研究では第一人者で、森びとのメンバーにも大きな影響を与えてくれました。ミミズやササラダニ、微生物が植物の栄養を作り、植物の光合成によって酸素が作られ、動物が生きていける事を分かり易く教えてくれました。

 先生の祈念樹は「コシアブラ」の木を3本、森びと広場に植えました

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 次は岸井元理事長の祈念樹「ホウノキ」の補植です。動物の食害に遭って枯れてしまいました。そのため、幹ガードで厳重に囲いました。宮脇先生のイヌブナは、元気に育っています。

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 最後に小井戸スタッフの祈念樹「ハリギリ」を2本、松木の杜に植えました。道路からも見え、足尾ジャンダルムを仰げる場所に植えました。初めて出会った樹ですが、”まっすぐ伸び、鋭いトゲを刺す”小井戸さんにはぴったりの木だと思いました。天空で鋭いトゲを磨いて、私たちに、叱咤激励をしてください。

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Dscn8920  今日は4人の方が”みちくさ”に寄って頂きました。茨城県からお見えのお二人さん。松木は50年前からの付き合いだという事、当時と比べるとみどりの豊かさは雲泥の差がある事などを強調していました。

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 次の組は、桐生からバイクで足尾に来られた親子です。時間がない中で、松木渓谷を散策してきたそうです。次は、ゆっくりとお話をしましょう。
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 午後、鎌田、柳澤のお二人は、広場からみちくさに登る階段の補修を行ってくれました。材料不足で途中で作業を打ち切りました。
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 みちくさ横の枝垂桜が開花してきました。今週には足尾の皆さんをご案内できるように取り組んでいます。多くの皆さんが訪ねて来てもらえること楽しみにしています。Dscn8933 昼頃には晴れてきて、気温も13℃になりました。愛宕下の桜が青空に映えて美しく輝いていました。しかし、満開の桜に降る雪を見てしまった心は、こんな天気に首をかしげてばかりです。Dscn8937今日の”みちくさ担当”は、清水、橋倉。森作業は鎌田、柳澤でした。

2023年4月 8日 (土)

いよいよ足尾・松木のサクラが満開

 今日(4/8)の足尾の朝は青空が広がり、森びと広場の9時の気温は13℃でした。雨の心配をしましたが、晴れたり曇ったりの一日となりました。

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 “遊働楽舎”(愛称:みちくさ)に行くと、弘永さんが育て2日に“みちくさ”の南側に植えたスイセンがものの見事に食べられていました。近くには真新しいシカの糞がたくさんありました。剥き出しになった球根が少し残っていたので植え直しました。

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 “みちくさ”で打ち合わせを行い、筆者は“みちくさ”オープンの準備し、福原さんはフジザクラを植える穴を掘りました。森びと広場に植えてあった背丈1mぐらいのフジザクラをスコップで丁寧に掘り起こし移植しました。小さいながらも可愛らしい花を二輪咲かせていましたので、充分水をやり、枯れた枝を剪定し幹ガードを設置しました。太陽の光をいっぱい浴びて大きく育って欲しいと願いました。

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 その後は、青木淳一先生、小井土英一さんの祈念植樹をするため、森びと広場と民集の杜に穴を掘り準備をしました。それから簡易トイレを清掃し、森びと広場のまわりに、ミツマタ14本、アセビ15本を植えるために掘った29個の穴に黒土を2袋づつ入れました。

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 午後は、福原さんは臼沢西の森に黒土を20袋運び上げました。その後、二人で中倉山の「孤高のブナ」保護や「みちくさ」の今後について話し合いました。来週は、松木のサクラが満開になるようです。里と松木村の開花時期が近づいており、地球温暖化の影響を危惧します。村人たちが待ち望んだ春がやってきます。多くの森びとの訪問をお待ちしています。

 本日の「みちくさ」担当は福原、大野でした。

(報告:大野昭彦)

2023年4月 2日 (日)

標準木に桜が咲き、「みちくさ」オープンしました。

 4月2日(日)、8:40、天候曇り、気温は10℃。昨年熊棚を作られ今年は咲いてくれるか心配していました桜の標準木が今年も見事に咲いてくれました。周りの桜も蕾は膨らんでいますが、花が咲いているのはこの木だけです。あと10日位で満開になると思います。

Img_0008 Img_0011 Img_0019 Img_0013 Img_0053 Img_0021 今日の作業を、責任者の大野さんから、①遊働学舎「みちくさ」開店準備の清掃。②弘永さん寄贈の水仙を植える。③果樹園の穴掘りと土入れ。④松村宗さんが購入してきたサンシュユを仮植えする。以上を午前中に行い、昼食後は、今後の活動の打ち合わせを行うことが提起されました。今日の昼食は、濟賀さんが全員の分を作ってくれることになっています。

Img_0024 Img_0035 Img_0025 Img_0033 Img_0054 Img_0028 Img_0057 Img_0038 ブルーベリーを植える穴を掘っていると大きな石にぶち当たりました。4人がかりでやっと掘り上げることができました。Img_0040 Img_0045 昼食で作業小屋に戻ると、具沢山の温かい蕎麦、塩昆布が入ったおにぎり、濟賀さんが家から持ってきてくれた3月に掘ったばかりのタケノコの煮物、大根と人参の酢の物が出来上がっていました。また、鎌田さん、武田さんからは饅頭とお菓子の差し入れもありました。有難うございます。Img_0046 Img_0049 午後は、4・29中倉山ブナ保護活動について、いつもの植生袋の設置と特に今回はブナの子孫残すため実生で育てた幼木の植樹も行います。準備を含めて万全の態勢で行うことの意志一致を図りました。また、遊動学舎「みちくさ」がオープンしましたが、今年は新たな体制を組んで試行していくことの提案がありました。

今日のメンバーは、鎌田さん、松村宗さん、橋倉さん、大野さん、武田さん、濟賀さん、弘永さん、小黒さん、筆者加賀でした。お疲れさまでした。(報告:スタッフ加賀春吾)

 

2023年4月 1日 (土)

孤高のブナの子孫を残す準備完了!

Dsc08666 本日(4月1日)の足尾・松木は14℃(9時)で風もなく爽やかな感じでした。福原さんが先に作業小屋に到着してブナ保護の資材の準備を進めてくれていました。

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孤高のブナの実生から育てて苗にすることが出来ましたので4月29日に林野庁日光森林管理署のご指導により中倉山の一角に植樹を行ないことが出来ます。本日は、その準備作業のために中倉山のブナに会いに行きます。

ダムゲートに11時30分集合でしたのでその前に、本日の作業打ち合わせ後に森びと広場にアセビを植樹する穴を福原さんと掘りました。その後は、ブナ保護で使用する黒土の乾燥をしました。

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その後、早めの昼食をとり集合場所に向かい車で登山口まで向かいました。徳川日光森林管理署署長がボランテアで参加してくれました。植樹準備の道具を分担して登山のスタートです。

Dsc08649 稜線まで1時間、そこからブナの所まで1時間まで予定通りに進みました。

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Dsc08654 稜線に到着して休む間もなく植樹予定地を決めてスコップを入れると、笹の根っこの張りが深く厚みがあり交代での穴掘りでした。笹の根っこから黒土を削り落として120cm×140cmの穴を作ることができました。

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Dsc08662 無事、孤高のブナの子孫が育つことのできる場所が出来あがりました。4月29日の植樹が楽しみです。

 その後、清水さんと松村宗雄さんは現在までブナの根に植生袋を貼りつけた面積を計測していました。

Dsc08663 福原さんはブナ保護の看板の補強をしてくれました。Dsc08668 清水さんと筆者でブナの太さを計測すると51cm(地上から120cm地点)でした。Dsc08664 ブナ保護の準備作業が無事終了して森びと広場に戻るとスイセンが元気に咲いていました。Dsc08669

Dsc08670 本日の作業者は、清水さん、徳川日光森林管理署署長、松村宗雄さん、福原さんと筆者(済賀)でした。本日の作業にご協力を頂きありがとうございました。(報告者:済賀正文)

雪の心配をしたかと思うと今度は雨

    2022年8月、秋田県北部を中心に総降水量が400ミリを越える大雨となりました。とくに私の隣町では、時間降水量が観測史上1位を記録し、河川の氾濫で180棟を超える甚大な被害を出しました。また、私の地域も例外ではなく、自宅近くの用水路が氾濫し1棟が床下浸水。道路は冠水し通行止めとなり、私は寝ずにその状況を見守るしかできませんでした。

Photo_2    この用水路は、2022年を含め4回氾濫をしています。その内3回は1990年代以降発生しています。2018年5月の大雨では、自宅の車庫が浸水し、掲載されている写真が2018年の車庫の浸水状況です。

2018    いずれも河川の氾濫ではなく、枝の用水路が溢れ出す「内水氾濫」が原因です。堤防2箇所も崩れ改修工事が行われました。

    そこで、昨年の氾濫後に、町役場の防災部署に河川対策につて質問をしました。町からは「現段階では抜本的なハード対策まではいっていない。防災マニュアルに沿っての対応だ」との回答を受けました。しかし、多くの町民からこの問題への解決を求め、町は「河川の底面をさらう土木工事」を県に対し要望をしました。

Photo    一歩前進ですが、一般的にこの土木工事だけでは河川の氾濫対策には不十分と言われています。今後も町内会や町行政への要望は訴え続けていきたいと思います。

 (運営委員・大山博延)

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