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2020年3月12日 (木)

 “本当の春はまだまたかな”と思う南相馬市

 東日本大震災と東京電力福島第1原子力事故から9年が経ちました。安倍首相は、復興は着実に進んでいると言っていますが、地元住民の筆者からすれば道半ばだと思っています。何故なら、社会インフラは復旧してきましたが、避難者が4万8000人もいるということは故郷に戻れない訳があるからではないでしょうか。富岡町から浪江町の沿線人口はまだ10%程度であり、大熊町のアンケート調査によると約60%の住民が帰還しないとのことでした。

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P1050180  そんな中、JR常磐線は原発事故により不通だった浪江駅~富岡駅が開通(3/14)します。東京圏からの仙台駅までが線路によって繋がりますが、心の復興が進んでいない中では今後の常磐線の運行が心配です。

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P1050169  今年で8回目を迎える森の防潮堤づくりの市民植樹祭の準備も始めなければなりません。市民植樹祭を応援している「応援隊」の事務局の一人として、筆者は昨年応援してくれた助成金の活動報告書と収支決算書作成に追われました。いただいた助成金では刈込鋏や培養土を購入することができました。助成金には心から感謝しています。

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P1030265  第8回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭は原町区北泉地区で開催される予定です。6月7日の本番には県内外からのボランティアと森びと会員の参加をお待ちしています。大震災と原発事故の被災地に立っていただき、命を育む営みの基盤となる森を皆様でつくっていただければ幸いです。(理事 岩橋 孝)

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