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2019年2月の16件の記事

2019年2月13日 (水)

いつも油断は禁物!周囲に目を光らせて森作業!

 119年前の今日は足尾銅山から流された鉱毒から命と暮らしを守る農民の政府への請願行動が、官憲から弾圧され、多くの農民が犠牲となりました。川俣事件と言われていますが、私たちの心には農民の怒りやその精神が宿っています。

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2019_0212_132839dscn6158  昨日の足尾松木沢の天気は、中倉山と足尾ジャンダルムの写真の通りです。10時の気温は1℃でした。

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2019_0212_152613dscn6169  昨日の森作業は、「臼沢西の土留め作り」と「散水」ということで即決。撒水は、ハウス内の3つのタンクに貯めておいた水のお陰で、一週間ぶりに苗木達に飲ませてあげられました。ハウス内の洗浄機も一発で始動でした。

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2019_0212_105839dscn6141  他のメンバーは土留め作りの材料を軽トラに満載して出発。荷台から“猛者”と呼ばれるメンバーによって次々と現場に運みました。頼もしい限りです。

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2019_0212_111523dscn6145  40度はある急斜面と石ころだらけの足元の移動が大変です。それぞれ慎重に作業を進め、鉄筋を打ち込み間伐材の甲羅板を重ねて土留めを作りました。

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2019_0212_114903dscn6151  そんな中、カナズチで手を叩いてしまう場面が2回ありました。とっさの体の動きで大事には至りませんでしたが、力を入れると足元がずれ、目測を誤ってしまいました。どんな時でも、「自分達がどんな状況下に置かれているのか?」を意識しないかぎり、悲劇に遭うことを瞬間に思い起こしました。

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2019_0212_121646dscn6154  作業終了後、松木の杜の柵の点検を行いました。鹿の侵入が目撃されたからです。しかし、侵入される個所が見つからず、ジャンプで侵入した可能性も考えられそうです。

2019_0212_145147dscn6168  昨日の作業は、鎌田、松村(宗)、松村(健)、加賀、小川の各スタッフでした。(報告・橋倉喜一)

2019年2月 9日 (土)

フィリピン・ルボ村村民に農作物の種と寄付金を届けました

 当会と共にルボ村村民の暮らしを支援しているNPO法人WE21・園田さんから現地調査報告が届きました。その一部を紹介します。

27  森びとから預かった20万円の寄付金はペソに換金し、94,300Psとなりました。寄付金は、昨年の台風被害で流された農作物の種約5万円分を購入し、今回の調査に参加した村人の食費等、今後の「足尾スペース」の植林活動に使ってほしいことを村人に伝えました。村人は大変喜んでくれました。 

2  フィリピン・ルボ村のふるさとの森づくりに寄付してくれた全国の皆さん、ありがとうございました。

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Photo_2  「足尾スペース」の調査は、10m×10mのスペース内の全ての苗木に番号札を付け、名前と樹高、幹の太さ等を記入しました、ということでした。

Photo_3  鉱山開発で荒廃地となった露天掘りの跡地に雨水が溜まって湖のようになった急斜面に村人が土留めをしました。その地を「足尾スペース」と呼んで、ハンノキ類、イヌビワ属の仲間、日本のマツのようなアルノス等を植えました。写真にはその苗木が育っていることが分かります。

2012  当会は、村人の暮らしの基盤となる荒廃地を、ふるさとの木によって命を育む森に育つように今後も支援していきたいと思います。NPO法人WE21の皆さんお疲れ様でした。(報告 髙橋佳夫)

2019年2月 6日 (水)

美味しい空気が味わえる北海道で暮らせる幸せ

 ブログを読んでくれた旭川市に住む陶芸家mさんからメールが届いた。

3  「毎日の気温の差に驚いています。以前の旭川市はこんなに雪が降らなかった気がします。ダイヤモンドダストがキラキラ輝く厳寒で雪は重たかったまですが、積雪は少なかったと記憶しています。

Photo  地面はコンクリートやアスファルト面が多くなったこともありますが、北海道の爽やかな夏のイメージはなくなり、暑い日が多くなっています。少子高齢化の波も近所まで届き、空き家になった家が壊されている様子が多く感じます。更地になると、そこにはコンクリートと砂利が目立ちます。この上に建つのがコンクリートと鉄の高層マンションです。

2  北海道開拓民が耕してきた土が見えなくなり寂しく感じます。昨今の気温の差、北海度らしさの夏が遠のいている様子を感じていると、次世代のために木を植えていくことは素晴らしい事業だと感じています。なんとも有難いのは美味しい空気を味わえる自然の中で暮らしていけるのが幸せです」。

Photo_2  先月下旬にお会いした旭川MS会の皆さんと心をひとつにして、地球温暖化にブレーキをかける運動を創りだしていきたい。(理事 髙橋佳夫)

2019年2月 5日 (火)

立春後、暖かな中での森作業

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Photo_2 水量が少ない足尾ダム(ダム左下、朝日を浴びてうっすらと虹が見えます)

Photo_3 ダムからの松木沢

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Photo_7 森びと広場からの松木渓谷、臼沢の森、中倉山

Photo_4 今日の足尾の気温は、10:00 4℃ 快晴と立春後、暖かい中での森作業となりました。コーヒーを飲みながらの打ち合わせでは、森びと広場の桜・松木の杜、新松木の杜の桜、故岸井理事長・宮脇顧問の記念植樹への化成肥料散布。ビニールハウス内のポット苗への散水・散水用タンクへの水入れ。水回り点検。臼沢西土留づくり。発電機点検。散布用タンク置場の解体と、今日も盛りだくさんの作業です。

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Photo_8 写真は、ありませんが散水用タンク三つ満タンです。

昼食には、私の娘からの差し入れで、黒糖蒸しパン、黒糖クルミ。福原さんからお土産に自家製の餅をいただきました。ごちそうさまでした。

2019_0205_123348dscn6126 午後、最初の作業は、発電機点検。暖かいせいか一発で駆動しました。暖機運転をしばらくしていたので点検終了です。その後は、二班に分かれて作業開始。

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Photo_11 ここ数日の暖かさで、ホース内の氷も溶けて水が流れるようになったのでホースをつなぎました。

本日の作業スッタフは、松村健、橋倉、福原、加賀、小川。(報告者小川)

2019年2月 4日 (月)

温暖化防止は温室効果ガス排出削減と世界の森と海を元気にすることだ!

Photo  これから寒さが緩和されていく立春だというのに、千葉県館山市の気温が20度を越した。夜になると気温が10度以下になるらしい。この温度差には人も草花も気をつけなければならない。

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P2044472  昨日の毎日新聞では、米・ミネソタ州で体感温度が氷点下53.9度(1/30)となった。オーストリアでは15日間で451㌢超えの積雪を観測した。この積雪は100年に一度という。季節が夏のオーストラリアでは熱波が襲い、最高気温が46.6度を記録した。南部では山林火災が多発している。(下・写真)

201901  世界気象機関は、一連の異常気象と地球温暖化の関連を指摘している。2日のイオン未来の地球フォーラムでは、地球温暖化の緩和と異常気象の適応を考えていくうえで、多くの知識を得ることができた。

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P2044475  地球温暖化と向き合っていく核心点は、“人間は生物社会の一員にすぎない”という冷厳な事実、“全ての生きものの命は森と海に育まれている”という考え方だと思った。「環境経済」云々という前に、二酸化炭素濃度を低める努力をしなくてはならない。二酸化炭素の人為的排出削減と二酸化炭素を吸収する森と海を元気にすることだ思った 。(理事 髙橋佳夫)

2019年2月 2日 (土)

ベルギーの高校生たちと連帯して温暖化にブレーキをかけるぞ!

 今日は東大の安田講堂で開かれるイオンフォーラムに参加する。昨年も参加したが、今年は若者たちに元気をもらって参加する。

Epson056  昨日の夕刊(毎日新聞)でベルキーの高校生35.000人以上が「パリ協定」の実現を訴えてデモを行っている事を知った。5月下旬には総選挙があるからそれまで毎週デモを続けるという。

P1294448  アメリカ中西部では20年ぶりの寒さが襲い、5千万人もの市民が南極の寒さを体験している。ホワイトハウスではトランプ大統領が、こんなに寒いのに温暖化なの?というメールを発信しているという。アメリカの研究者は、通常ならば北極上空にとどまっている極渦がどうして南方に流れるのか、と調査している。通常なら極渦はジェット気流の力によって上空にとどまっているのだが、南下した極渦の原因はその気流の動きに関連しているのかと、研究者は注目しているという。

P1294446  日本の冬将軍(寒波)の南下も偏西風の力が弱まると南下する。北極と南極が温暖化の影響で気温の差が狭くなると気流の動きに変化があるらしい。調査では北極の気温上昇のスピードが速くなっている。

Imgout  上2枚と下の写真は、東京から旭川市へ向っている飛行機内からのもの。旭川市民との「温暖化にブレーキをかける市民フォーラム」へ向けた話し合い(29日)へ向かう途中、美瑛岳周辺の写真だと思う。

P1294452  気候変動による毎年巨大化する異常気象で犠牲・被災している世界の人々。そして温暖化問題は政治問題として政府の姿勢に抗議するのも市民や若者たち。しかし、一部の政治家は暖かい部屋のなかで政治談議。第198回通常国会での安倍首相演説では、地球温暖化防止の言葉はなかった。今日のフォーラムではベルギーの高校生に連帯していきたい。(理事 髙橋佳夫)

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