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2019年1月の23件の記事

2019年1月11日 (金)

フィリピン・ルボ村村民に届けたい「森は友だち」という紙芝居

 新年早々台風1号が発生したというニュースを聴いて、フィリピンルボ村村民の暮らしが心配になった。何故なら、昨年の台風で農作物の種が流されてしまったという情報を得たからである。当会と共にルボ村村民の暮らしを支援しているNPO法人WE21は今月下旬、現地を訪れる。そこで当会は種を購入してもらうために当会に寄せてくれた寄付金を使ってくれるようにWE21にお願いした。

Pc275041  昨日、「足尾スペース」というふるさとの木による命の森のモデルづくりに挑戦しているルボ村村民に届ける「森は友だち」という簡単な紙芝居の編集作業を行った。

P1104270  その紙芝居は、収穫間近なハヤトウリなどが被害に遭い、村民の生活道路も寸断させた自然の猛威の原因を考えてもらうきっかけとして、編集していきたいと議論を深めた。

P1104272  人間の多くは、災害に遭った現象面だけを考えがちなので、流された土砂の中に生きている生きものたちに目を向けてみた。私たちの命は人間だけに支えられているのではなく、生物社会の色々な友だちに支えられているということを感じてもらいたいと、その紙芝居編集に挑戦している。

Pc275002  紙芝居案の1回目お披露目は3月下旬に召集される通常総会で行う。ストーリーは英文に訳し、ルボ村の子供たちへ届ける。(報告 髙橋佳夫)

2019年1月 8日 (火)

新年、最初の足尾森作業

明けましておめでとうございます。わたらせ川源流の碑(ダムゲート)からの松木沢。

Photo 今月からダムゲートに、冬季対策として10時集合でしたが、スタッフの皆さん早く集まり、作業小屋での打ち合わせは、10時に始める事ができました。(10時現在、気温1℃、快晴)今日の作業は、各杜のネット点検修理、散水、取水口チェック(ジョイント等)水回り修理を2班に分かれて作業開始。

Photo_2 午前中に、臼沢の森東側中ほどのネットを、外側から補強修理しました。

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Photo_5 取水口からの最初のジョイントに、ホースの中から氷が出てきましたが、つなぎ合わせて水を流せば、流れるかなと思いましたが散水口から水が出ませんでした。細いホース(手洗い場、流し台用)は、流れているので、利用して三つのタンクに入れる事ができました。

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Photo_9 散水は、前回エンジンかからず、ジョウロでの散水でした。今回は、温かいのか散水機のエンジンがかかり、散水する事ができました。

Photo_10 午後になっても、水が出ないのでジョイントを外して堰堤に向けておきました。

Photo_11 流し台のホースが外れていましたので再度つなぎ直しました。凍結防止のために、流し台、手洗い場は、流したままにしてあります。

Photo_12 本日の作業スッタフは、鎌田、橋倉、松村宗、松村健、小川でした。スタッフの皆様お疲れ様でした。(報告者小川)

森びと達の新年のつぶやき・・・➃

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昨年の名取地区森の防潮堤にて 

 私たちは昨年11月、総会を開催して、森の防潮堤づくりの今後について話し合ってきました。私たちの森づくりは2013年から仙台市荒浜地区と名取市空港地区で森の防潮堤を育てています。

Photo_6  木々は順調に、逞しく生長しています。周りはマツが植えられていますが、その生長ぶりは頬がゆるむほどです。

Photo_7 評判良い苗木

 市内では、JR東労組との協働で南相馬市「鎮魂復興植樹祭」へ提供する苗木づくりも継続して取り組んでいます。私たちの苗木は南相馬市の造園業さんからも評判がよく、とてもやりがいのある活動になっています。

Photo_8  今年は、この森づくりを継続しながら、森の大切さを地域へ拡げていく活動にチャレンジしていきたいと願っています。2019年もよろしくお願いします。(森びと宮城県ファンクラブ一同)

2019年1月 7日 (月)

森びと達の新年のつぶやき・・・➂

 明日は足尾の森づくり作業の初日。厳寒の足尾・松木沢に起つスタッフたちの“希望のたいまつ”にエールを送る。

1229  人間の都合など気にしない自然と付き合ってきた私たち。自然の気ままな悪戯の本の一部を予測できるようになった。それは、その悪戯に付き合ってきた体験の蓄積からである。しかし、アメリカの気象を観る限り、自然の気ままな悪戯は今年も狂暴となり、人類の命や暮らしを脅かすのではないかと予測したい。

P1052186  国境の壁を造るのに公務員の生活を脅かし、国費をそこに費やすことや、一機100億円以上のステルス戦闘機を爆買いする来年度予算案を示した政治どころでない。今年は、自然の狂暴な悪戯への対応が喫緊だ。

Photo  体験の蓄積で得た知識は狂暴な自然の悪戯に対応する知恵として活かさなければならない。知恵は狂暴化している自然の悪戯の要因に、つまり、“地球人の義務”として二酸化炭素濃度をこれ以上高めない知恵を施すことである。

“国益、投資、社会貢献だ”という域を超えた、地球の生きものたちの命を持続させる“地球人の恩送り事業”へ進路をきっていくのが今年ではないか。

P1074263  気ままな自然は人間社会の言葉や活字だけを期待していない。大量生産・大量消費型の暮らしにサヨナラし、自然の恵みに寄り添い、自然を痛めつける紛争や戦争もなく、原発の無い暮らしへ向けた地球人のアクションを期待しているのではないか。

Photo_2  当会は15年前の12月10日、田中正造が明治天皇に直訴した日(1901年)の同日に設立した。“山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし”と、足尾銅山操業の中止を訴えた。

Photo_3  気ままな自然の期待に応えられる現代の“直訴”はどんなことか。当会は、身の丈に合った温暖化にブレーキをかける「直訴」を政治へ突き付けていきたい。(理事 髙橋佳夫)

都民が主役の東京の森づくり、温暖化にブレーキをかけたい!

 今日は七草です。無病息災を願って七草のお粥を食べようと思っている森びとの皆さん、今年も“山と心に木を植えて”いきませんか。

2  昨年経験した「想定外」の異常気象の猛威は各地の暮らしを脅かしています。東京の暮らしも他人ごとではありません。この現実と向き合い、東京に「どんぐりから森をつくろう」と「東京・森まち再生実行委員会」が昨年9月に立ちあがりました。

Photo_3  子供や高齢者が一緒になって出来ることから始めよう、と動き出したのがこの実行委員会です。当会も参画していますので、私の今年はこの活動に専念していきたいと思っています。

P1052186  3月30日には日比谷コンペンションホールでシンポジュウムを開催します。都民が主役になって温暖化にブレーキをかける活動を語り合いたいと考えています。間もなく参加呼びかけを行いますので、多くの方々のご意見をお待ちしています。(理事 松井富夫)  

2019年1月 6日 (日)

足尾・森びと達の新年のつぶやき・・・➁

Photo  昨年の通常総会以降、海外の暮らしを活動に活かしたいと事務局入りした太宰初夏さんの抱負は、「今年はより一層、多くの方々と“生き方、消費のあり方、のこしたい自然”について話したり、一緒に土に触れる時間を共有する機会を増やしたいと思います。また、先人達の知恵を得ながら、ダイレクトに自然に接して更に成長する一年にしてゆきます」。

Photo_2  今年、60歳を迎えるスタッフの柳澤 肇さんのつぶやき。「電車の楽しい旅もそろそろ終わり、次はどんな旅をするか」。彼は、第二の人生を模索する年にするそうです。

2019年1月 5日 (土)

「地球温暖化にブレーキをかける運動」に強くアクセルを踏む年に

 明けましておめでとうございます。

 2018年は、「観測史上最大」「これまで経験したことのない」という言葉が頻発するなどの豪雨、記録的猛暑、非常に強い勢力で上陸した台風など気象災害に見舞われた1年であり、異常気象が定常化しました。また、「想定外」といった従来の常識が通用しない態様や規模で日本のみならず世界中で人類に牙を剥いてきました。

20190104_235459 昨年、気候変動適応法が法制化され、自治体主体で気温の上昇や集中豪雨などの被害に備える防災をしていくようになりました。しかし、日が浅いこともありますが、市民が異常気象の増加を食い止める意識へ向くことには繋がっていません。
 私たちが応援している福島県南相馬市での「いのちを守る森の防潮堤づくり」は、再び襲うかもしれない津波に対して、コンクリートの防潮堤だけに頼るのではなく、その土地本来の樹木を利用した植樹で津波の力を弱めようという多重防衛といものです。津波の歴史を後世に伝える役割を持つとともに、行政と市民とが一緒に作ることで未来を担う子供たちや孫たちの新しいふるさとづくりでもあります。  

 市民で作っている「応援隊」がその中心的な役割を担い、行政と議論をしながら植樹祭はもとより、育樹・育苗活動をコツコツとすすめています。時には各地から預かっているポット苗を枯らしてしまったこともあり、人間の都合に合わせていては森づくりはできない苦い教訓も味わっています。継続することは大変ですが、自然災害が頻発する今こそいのちを守る森づくりは、大きな意義を持っています。

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写真上:応援隊の皆さん

 現在、地球温暖化防止に向けては「非国家主体」の取り組みが広がりを見せ、ボトムアップの行動が大きなうねりになりつつあります。アメリカでは、“We Are Still In”、日本では緩やかなネットワークとして“気候変動イニシアチブ”が発足し、イオン㈱をはじめとした企業や横浜市等自治体、エネ経会議など300以上の団体が名を連ねています。昨年10月にはアメリカでGlobal Climate Action Summitが開催されるなど、確実に地球温暖化防止への関心が高まってきています。政治との連携や政府の後押しをしながら、この相乗効果で地球温暖化防止が進むものと思います。なんと言っても主役である市民の闘いが未来の進路を左右します。

81 私たちはこれまで通り“山と心に木を植える”運動を継続するとともに、地球温暖化にブレーキをかける為のボトムアップの運動づくり(市民フォーラム等)の継続を通じて、政治の主役である市民の意識を「森と生きる暮らしから政治を考える」という意識へ変革していきたいと思っています。

Photo1 かつて、作家・落合恵子さんから「市民運動は暮らしの一部です」と伺いました。私たちは、深刻な問題となっているプラスティック製品は極力使用しない、マイバックの使用、食とエルネルギーの地産地消の推奨など、身近でできる二酸化炭素排出の削減を暮らしに取り入れる活動を拡げ、実践していきたいと思っています。

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今年もどうぞよろしくお願い致します。事務局長 小林敬

足尾・森びとシニアの新年のつぶやき・・・➀

 足尾に係り15年、これからの生き方についてぼんやり考えていたら、何でもよいから目標を持ってダメになるまで一日一日を楽しむ自然体でいってみようと決めた。

Photo  地域の婦人がお父さん(義理の父)から出利口になれ、それには「クチ」をつぐめと言われたというのを思い出した。

Pc013896  「クチ」をつぐんで腹立てず、何も起たず、役にも立たず、これからの森づくりで手足まといにならないように気を付けようと思います。

Photo_2  山のつぶやき、川のつぶやき

 上の空は雨の日もある

 上の空は雪の日もある

 上の空は風の日もある

 たまに晴れたら丸もうけ

 肩ひじ張らず何事においても成り行きで・・・。

P1032159  (スタッフ 松村宗雄)

2019年1月 4日 (金)

”なまはげ”のごとく自然を敬い、悪とたたかう秋田の森びとへ

 あけましておめでとうございます。

Photo  昨年は森びとの活動を楽しく有意義に携わったと思っています。今年は、天空に旅立った岸井さんから教えて頂いたいろんな言葉を思いだし、秋田の森びとは楽しく、森づくり運動を愚直に進めたいと思っています。

Photo_2  南相馬市の応援隊の皆さんの献身的な活動をみながら、昨年の植樹祭に参加して元気をいただきました。南相馬市市民の鎮魂復興にかけるエネルギーを感じています。本物の森づくり運動を創りだしていくために、秋田県ファンクラブ一同は”なまはげ”のごとく自然を敬い、社会の悪に挑んでいきたいと思っています。今月の学習会ではそんなことを学び合いながら、本年の抱負に肉付けします。今年もよろしくお願いします。

Photo_3  森びと秋田県ファンクラブ一同

 

森への畏敬の念を心と木々に宿したい2019年

 足尾の森づくりスタッフは年々高齢化している。人間の都合ばかりを言っていると木々たちは我々の期待に応えてくれない。それは身体で感じているが、歳を重ねるとその身体は今までのようには動かない。

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Photo_7 臼沢西の森に設置した柵

 その改善方法はいくつかあるとして、今年は、森びと栃木ファンクラブの活動をより広く見える努力をして、新たな「森とも」を歓迎したい。そのきっかけとして、①臼沢西の森(写真上)に木を植えていくこと②これ以上地球を温めると暮らしに様々な影響と被害が広がっていくということに気づいてもらう話し合いの場を栃木県内で開催していくこと③足尾の森と歴史の魅力を再発見していただくために「森の案内人」の一人にチャレンジしたい。

Photo_5  どれも一人で出来ることではないので、スタッフの気持をひとつにする議論を積み重ねていきたい。臼沢西の森の獣害柵があっという間に設置できたことはみんなの気持ちがひとつになっていたからだと思っている。

2  心がひとつになるには時間がかかる。年内に柵を設置しなければならないという心をひとつにする気持ちを常に持ち続けると、スタッフたちはそれを分かってくれている。育てている木々にも、そんな気持ちが分かってもらえれば嬉しい。

Photo_6 今年もよろしくお願いします。(森びと栃木県ファンクラブ・加賀春吾)

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