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2018年2月の16件の記事

2018年2月12日 (月)

“今年も世界の大地に木を植えるぞ!”卒寿を迎えた宮脇昭先生

P2099956  8日午後、宮脇昭先生にお会いし森びとからの卒寿のお祝いを伝え、今年の植樹祭出席をお願いしてきました。先生は昨年お会いした時よりも元気で、フィリピン・ルボ村でのふるさとの森づくりにはとても感動していました。また、5月に予定している足尾の植樹祭には「いきます!」と言ってくれました。今後は、施設の院長からの許可をまって足尾の森観察を計画していくことになります。

P2089949   さて、家庭や仕事の除雪で忙しい森びと秋田県インストラクター船木さんから抱負が届きましたので一部を紹介します。船木さんは、「南相馬市の森づくり運動の理解者の桜井さんが市長選挙に破れて非常に残念です。トップの人の判断でこの森づくりの運動が広まっていたのだと思うと、今後の活動が継続できるかの不安があります。目先の利益が優先され、大切な自然が蔑ろにされていくのではないかと心配です。今後も応援していけることを希望してやみません。私たちは南相馬市で使用する常緑樹の苗木づくりがうまくいかなかったこと、この活動が広げられなかったこと等、森びとインストラクターの本気度が問われました。今年は、しっかりと意見を言い合いながら意志の疎通をはかっていきたいと考えています」と述べていました。(船木藤典)

P2099959  日本各地にはまだまだ冬将軍が大雪を降らせていますが、土は太陽のエネルギーで温められ、樹木のささやきや小鳥たちの囀りには春が近づいていることを告げているようです。伊豆半島の河津ザクラは咲き始め、メジロやヒヨドリが甘い蜜を美味しそうになめています。(理事 髙橋佳夫)

2018年2月 7日 (水)

北陸の大雪は巨大「風呂おけ」(日本海)の異変に原因が隠されているのか

  昨日(6日)の足尾松木沢の写真を見ると肌を刺す冷たい空気が気持ちよさそうだが、大雪が降っている北陸ではこんなのんびりした気持ちになれないようだ。

P1280158  この時季、1週間ほど足尾で過ごすと朝夕ははんぱなく寒い。「風呂おけ」にお湯を入れても窓の隙間から冷たい外気が入り込むので、「風呂おけ」からでる湯気と外気がぶつかりあって風呂場の床が水滴でぴしょびしょになってしまう。だから、風呂場と部屋の仕切りの引き戸は開けっ放しにしておくのが長屋の鉄則。

P2079947  日本海は北が宗谷海峡で浅くなり、南が朝鮮半島と九州北部で浅くなり、中央部が深くなっているので巨大化した「風呂おけ」のようだという。ユーラシア大陸から日本海に寒冷気が吹き込むと表面海水が冷やされて重くなり、重くなると沈んで温かい海水が上昇するという(『シンラ』2018・3号)。

P1299918  どうも北陸や中国地方の大雪は偏西風の蛇行と巨大「風呂おけ」の海水温度、そして海水の循環に問題がありそうな気がする。(理事 髙橋佳夫)

2018年2月 6日 (火)

立春後、快晴の中での森作業

足尾に向かう途中の男体山。清滝交差点手前の道路脇に設置してある温度計は、-9℃でした。

Photo 今日の足尾の天候は、清滝交差点手前の温度よりちょっと暖かい-2℃、快晴(9:50)

Photo_2 Photo_3 Photo_4 ストーブとコーヒーで暖をとりながら今日の作業打ち合わせ。臼沢の森の草刈り、ビニールハウスのポット苗への散水に分かれて作業開始。

Photo_5 臼沢の森草刈りには、草刈機2台と手刈りで枯れ草を刈りました。刈り後には若芽のみどりがあり、これから草との競争が始まります。

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Photo_10  ビニールハウス内のポット苗散水は、ハウス内のタンクの水が凍っているので氷を割ってポット苗に恵みの水をあげました。

 昼食には、塚原さんが差し入れの大根の煮物いただきました。(お酒が欲しくなります)昼食後は、給水用のタンク(バスタブ)に厚さ30cmの氷を割って水を抜き春の雪解けまで蓋をして待つことしました。

Photo_9  本日のボランテイアは、鎌田、松村(宗)、橋倉、加賀、小川、福田(哲)でした。(報告 小川)

2018年2月 4日 (日)

大寒波の南下は“温暖化が原因”?

 九州から中国地方そして北陸方面では大雪に注意という報道ですが、立春の東京都内は太陽の陽が眩しいという天気です。

P2049927  近くの小さな公園で春を待つ樹木に耳を近づけてみると、“温暖化と言われているから少し早めに蕾を大きくすると、大寒波が襲来する。蕾が縮んだり膨らんだりするにはエネルギーが欠かせない。冬季の栄養は冷たい地中の根だけからの吸収なのよ。立春は寒暖の差が激しい季節だが我慢をするが、ここまで寒いと大変なのよ!と、ささやいているようだった。

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P2049931  今日の朝、大寒波は温暖化が原因?というニュースがTVニュースで流れた。情報元の「国立極地研究所」の資料を読むと、どうもユーラシア大陸の異常寒波は北極海に流れ込む暖流の蛇行に要因があるらしい。「本来はユーラシア大陸上に流れ込んでいた北大西洋上の温かい空気は南風として北極海に入り込みやすくなり、北極海は温められ、かつ海氷をより北へ押し流すことでその面積を縮小させる。一方、大陸には熱が運び込まれなくなるために寒くなる」と言われている(国立極地研究所)。

201408155  ようするに北大西洋に流れ込む暖流の元はメキシコ湾から流れ出している温かい空気。これが温暖化で温められているということが原因らしい。(理事 髙橋佳夫)

2018年2月 3日 (土)

春を待つ樹木のささやきを聴く「立春」

 明日は暦のうえで春(立春)。と言っても気象の統計ではこれから一週間ほど寒い日が続くと言われている。

P1280075  足尾の猿たちはこの期間が頑張りどころ。ニセアカシヤの樹皮を食べて寒さを乗りきっていることを思い出す。啓蟄を過ぎるとヤナギは甘そうな香りのする蕾をつけて、猿を落ち着かせている。山奥では、冬眠から覚めたツキノワグマもヤナギの蕾を食べている動画を観たことがある。

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P4170871  草木が芽吹くまでのつなぎの餌となっているヤナギ。どうして寒風が吹く時季に蕾を膨らませるのか不思議だ。周囲の草木が芽吹く前に、ヤナギに寄ってきてほしいからなのか。子孫(受粉)を残す知恵がそうさせているのか、樹皮を食べられないように蕾に気を引き付けるのかは分からないが、長生きしていくためのことであることは確かではないか。

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P2283283  先人はヤナギの樹皮を煎じて頭痛薬にしていたという。頭痛薬のアスピリンはヤナギの樹皮から作られたという。明日は春を待つ樹木のささやきに耳を傾けたい。(理事 髙橋佳夫)

2018年2月 1日 (木)

“かながわ地球環境賞”に輝いた「小田原かなごてファーム」に拍手!

P1299919  “原発に頼らない 持続可能なエネルギーの暮らし”を社会に広めている仲間の小山田さんから嬉しいメールが届いた。彼がかかわっている合同会社「小田原かなごてファーム」の「ソーラーシェアリング」の取り組みが“かながわ地球環境賞”(神奈川県知事表彰)をいただくことになった。

P1299925  3月には小田原市郊外の「桑原」地区で県下最大級のソーラーシェアリンクがお目見えするという。この活動は、神奈川県内の市町村に広がりつつあるともいう。 

P4293590  鈴木悌介氏(鈴廣かまぼこ代表取締役/小田原箱根商工会議所会頭) が代表を務めるこの会の事務局長・小山田さんの“つくり人”らしい活動に敬意を表し、ともに歓びたい。持続可能なエネルギーを届けてくれる豊かな生態系をさらに豊かにする“森と海への恩送り”が求められる私たち。(理事 髙橋佳夫)

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