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2017年4月の17件の記事

2017年4月29日 (土)

足尾アルプス「孤高のブナ」に畏敬の念

 中倉山のブナをこれ以上衰退させないように皆様方のご協力お願いします。

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 今日は朝8時、30名の“森とも”の皆さんが足尾ダムに集ってくれました。森に生かされている一人として、未来の命を育む木々に感謝の気持ちを表そうと、中倉山のブナを元気にする少しばかりの森作業を行いました。登山口では林野庁日光森林管理署署長・浪岡保男さんから歓迎の挨拶を受けた後、一行は“孤高のブナ”に会いに出発しました。 

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 鉄筋の杭を6本背負ってくれた”森とも”に支えられた私たち。きつい登りを少し早目のペースで歩を進めました。

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 11時少し前には頂上に到着、早速、大切なブナの根を守るために土を固めないことと土砂流出を防ぐためのポールを刺し、そこにロープを張りました。

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 一世紀以上も生きているブナがあと何百年以上を生きてほしいと、“森とも”たちは眼差しで杭を打ち、ロープを張っていました。

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 作業は1時間程で終わりましたが、悪天候を心配して下山しました。

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 “森びと広場”では、小井土ご夫妻、武田ご夫妻、滝沢さんが昼食のカレーライスと春キャベツのスープを作って、森作業の“森とも”を待っててくれました。

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 昼食・交流ではブナを元気にする“恩送り日”を過ごした皆さんの感想をいただきました。交流会では、“森とも”の願いは、中倉山のブナは「いつまでも元気で、私たちの活動を見守ってください」、という感じでした。 

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 これからは、本日の「春の感謝デー 中倉山のブナを元気にする“恩送り日”」の報告を続けていきます。ご期待ください。森作業に協力してくれました皆さん、ありがとうございました。(報告 高橋佳夫、写真・塚崎将幸)

2017年4月28日 (金)

明日は「春の感謝デー」、中倉山のブナを元気にする“恩送り日”

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 写真では中倉山や臼沢の森の木々の若葉が黄緑色に輝いている様子ははっきりと分かりませんが、現場にいると日々輝きを増す若葉の黄緑色に“ほっと”します。

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 明日は、足尾アルプス中倉山稜線に生きるブナを元気にする“恩送り日”です。このような青空が迎えてくれることを願っています。

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 黄色が鮮やかに輝いているのはレンギョウです。2011年9月に植えたレンギヨウが小豆色のモミジの若葉を引き立てています。

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 今日の朝8時半からの森作業はこんな雰囲気の中でのスタートでした。今日は急きょ、鎌田スタッフにお願いし、明日の準備を手伝っていただきました。中倉山に荷揚げする鉄筋の杭30本、ロープ、大ハンマー等の最終チェックをしました。

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 民集の杜では継続している植樹会場の開墾を行いました。

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 帰宅途中の道では猿たちが夕食の準備をしている様子でした。

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 明日、30数人の“森とも”が集い、一世紀以上生きているブナを元気にする森作業を行います。本日のボランティアは鎌田、仁平、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

2017年4月27日 (木)

夏鳥たちも足尾・松木沢で囀り始めました

 昨夜は少しばかりの雨が降り、それでも木々たちにとってはいのちを育む恵みの雨でした。シラカンバの若葉は一段と黄緑色を輝かせ、しだれ桜の花も湿り気のあるふっくらとした房のように咲いていました。

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 猿の鳴き声が聞こえてきたので周囲を見回すと、猿たちがウワミズザクラの若葉を食べ、その顔はとても幸せそうでした。

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 その横の枝にはノビタキの雄が止まり、メスを呼んでいました。夏鳥たちも足尾・松木沢にやって来ました。間もなく黄緑色のそよ風に運ばれて、夏鳥たちの歌声が聴こえてきます。

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 今日の作業で植樹祭の会場は大きな石が目立たないようになりました。今日は9時から17時まで民集の杜を開墾しました。重機を使っていたとはいえ、さすがに腕の筋肉が張ってしまいました。

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 17時過ぎ、作業小屋に戻るとキツネが顔を出してくれました。「早く帰ってくれ!」という顔つきでした。久しぶりのキツネに嬉しくなりました。

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 「どくだみ荘」帰ると、近所の塚原さんから夕食のおかずが届きました。直後には、沖縄県から宅配便が届きました。森びとインストラクター・梁次さんから写真のような沢山の島ラッキョウと野菜、黒糖と沖縄せんべい等を送ってくれました。島ラッキョウは29日の「中倉山のブナを元気にする“恩送り日”」で食べてほしい、ということでした。塚原さん、梁次さんありがとうございました。

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 臼沢の森は春祭りの準備に入ったらしく、木々たちはうっすらと頬紅をつけている様でした。本日のボランティアは仁平、高橋でした。(報告 髙橋佳夫)

2017年4月26日 (水)

臼沢の森の獣害防止ネット張りが終了しました

 春の訪れに心が弾む日が続いていますが、足尾ダム付近の猿たちもそのような顔をしています。

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 植樹祭の準備は天気に恵まれ順調に進んでいます。まず、今日は、㈱ジェイアール東日本ウォータービジネス様から提供された水が届きました。毎年ありがとうございます。

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 その後の森作業は、臼沢の森の獣害防止ネット張りを午前中に終了させようと、スタッフ4名は急斜面の階段を登り、一気に仕上げました。作業が終わってみると、「首が痛くなるような作業であった」と、福原スタッフが話していました。これでこの地は外側に鉄製の柵、内側にネットを張ったので、5月20日に植える苗木たちも獣害に遭わずにすむことでしょう。

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 民集の杜では今日も大きな岩に悪戦苦闘の作業でした。こちらはやっと植樹会場の全様が見えてきました。

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 今日は、珍しい客が訪れたと、高橋理事から言われました。スズメが苗床のコナラの枝にとまっていたということです。そのように言われると足尾町内では見かけますが、この地では筆者も初めて見ました。ここは餌が豊富でないから迷いスズメかもしれません?

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 本日のボランティアは、高橋、橋倉、福原、福澤、仁平でした。(報告 仁平範義)

2017年4月25日 (火)

森ともの“優しい心配り”に感謝した足尾・松木沢の森作業

 今日は汗ばむほどの天気でした。ウグイスが囀る青空の下で森作業が進みました。

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 作業は臼沢の森ネット張り、民集の杜開墾そして29日の中倉山のブナを元気にする登山道の整備の3つに分かれました。

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 臼沢の3人は、昼食を持っての作業にしました。昼食をはさんで10時から14時半までネット張りをしました。残すところ10mまでネットを張ることが出来ました。

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 民集の杜では10時半、一昨年も苗を贈呈してくれた会員・田岸さんと友人の田辺さんが大野理事ご夫妻の案内で杜に到着。田辺さんはクヌギ、モミジ、クルミ等の苗木を提供してくれました。

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 また、民集の杜では黒土の搬入が昨日から行われ、本日で終了しました。黒土は、写真の様な大きな岩を取り除いた後に、この地一面に撒布します。

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 昼食時には、大野理事の奥様が朝早くに作ってくれたポテトサラダ、しみ豆腐煮付け、ゆで卵、浅漬け等をご馳走になり、身体に元気の素を詰め込みました。その後、ご夫妻は「みちくさ畑」に、コーリャンの種を蒔き、バイカイカりソウを植えてくれました。元気の素をいただきご馳走様でした。

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 無事に作業が終わった後、福田スタッフと私たちはドングリから芽を出したシデなどが猿やネズミに食べられないように網をかけました。今日は、それぞれのスタッフがてきぱきと作業できた日でした。スタッフの皆さん、お疲れ様でした。本日のボランティアは、鎌田、松村、小川、福田、仁平、高橋俊夫、大野ご夫妻、高橋でした。

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 さて、これから夕食の準備です。朝、鎌田さんの奥様からコシアブラとタラノメが届きましたので、天ぷらにします。順子さん、ご馳走になります。(報告 高橋佳夫)

2017年4月24日 (月)

松木渓谷の守り神になってほしいと願ってクスノキを植える

 今日も鼻歌が出る陽気でした。中倉山は写真(下)の様に雲ひとつありませんでした。

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 今年はすでに夏日を観測しましたが、近年、とにかく暑い日が多くなっています。ここ松木沢も夏には木陰が欲しくなります。今日の最初の作業はその木陰をつくってくれるクスノキを植えました。

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 「みちくさ」東側にはちょっとしたテーブルもどきがありますが、夏は木陰が無ければこのテーブルは使ってもらえません。ここでのんびりと涼しい沢風にあたってほしい、と願ってクスノキを植えました。

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 クスノキの 生長が心配ですが、鹿沼市内でも巨木のクスノキが生きていますので、クスノキには頑張ってもらいたいと願って植えました。

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 次は、臼沢の森入口に設置する「うすざわの森」と石に刻んだ碑を作業小屋から入口に移動しました。

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 昼食には、「どくだみ荘」隣の塚原さんが6人分の赤飯を炊いてご馳走してくれました。塚原さんも一緒に食べました。いつも美味しいものを作っていただきありがとうございます。

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 午後は、マルチング用の籾殻を広場から民集の杜へ運びました。5月21日の植樹祭ではこの籾殻でマルチングをします。

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 その後は、植樹会場の開墾と培養土の移動を行いました。

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 松木沢では虫たちも目につくようになり、沢ではキセイレイが川虫を探している様子でした。鳥たちも春の気分のようでした。本日のボランティアは、仁平、柳澤、福田、大塚、高橋俊夫、高橋でした。(報告 高橋佳夫)

 

2017年4月23日 (日)

真っ青な空の下で、黄緑色が眩しくなってきた足尾・松木沢

 今日も“春ですね~♪”、という気分で森作業ができました。

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 風も無く、日射しがポカポカと照りつけてくれました。松木の杜ではシラカンバの若葉が鮮やかでした。作業前に松木の桜と青空に映える山々を写真に撮りました。

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 今日は9時前にスタッフが集合してくれました。加賀育樹担当から本日の作業説明、ネットの張り方をめぐって意見を出し合って臼沢の森にアタックしました。臼沢の森チームは弁当を持ち、約950mの現場で昼食を食べることにしました。

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 今日は、鉄筋の支柱にネットを張る作業に集中。ロープの結び方を教えられながらの作業でしたが、100mのネットを張ることができました。

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ここで橋倉スタッスが二句、「レンギョウと見まごう鹿よけネットかな」、「過ぎし日のスミレ2輪の花を付け」。橋倉さんは、「18日、ネット張りに汗だくで登った臼沢の階段で見つけた一輪のスミレが、今日は2輪咲いていて、何とも嬉しくなって読みました、と言っていました。

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 民集の杜では写真の様な大きな石と格闘するくらいの気持ちで、植樹会場を開墾しました。日に日に機械にも馴染み、無駄な動きをせずに作業がはかどるようになりました。

本日のボランティアは、加賀、橋倉、唐澤、武田、福原、仁平、高橋でした。お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

自然と向き合う心構えを学んだ南相馬市の育苗作業

 足尾の森作業の様子をブログで見ていると春が待ち遠しい“森とも”の気持ちが伝わってきます。南相馬市の桜の花は散り、間もなく葉サクラが満開になるようです。

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 全国から届けられた苗木を管理している雫浄化センター育苗場ではタンポポの花が足元で咲いていました。21日、「鎮魂復興市民植樹祭応援隊」3名は、11時から撒水作業と肥料散布、草ポットの草取りを行いました。

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 作業をしているとシャリンバイの細い幹や枝がナイフで切ったような鋭い跡を発見、その苗木には葉がありませんでした。多分、野ウサギの仕業ではないか、と私たちは感じました。

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 早速、獣害防止のために厳重にネットを張り、対策をしましたが、足尾の皆さんが獣害と向き合っていることの大切さを学ぶことができました。

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 全国の皆さんから届けられた願いを断ち切らないように、私たちは自然と向き合いたいと思います。10月には第5回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催されます。この苗木がこの大地で大きく育ち、“新しいふるさと”の生活の基盤につながるように願った育苗作業でした。植樹祭でお会いできることを楽しみにしています。(報告 東城敏男)

2017年4月22日 (土)

春風が運ぶ清々しい風にのって森作業

 春ですね~♪、と気持ちが弾む一日でした。青空に映える桜と風が運ぶ爽やかな空気によって森作業がはかどりました。

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 また、今日は9時から心が弾みました。先月の通常総会で発言した鎌田スタッフの要望が実現したからです。作業に欠かせない軽トラですが、現在、1台もエンジンがかかりません。修理と中古の軽トラを要望した鎌田さんに応えて、理事会は中古の軽トラを購入しました。その軽トラが本日、搬入されました。

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 新古車と思うほどの軽トラを選んで、足尾まで運んでくれたのは小山市に住む荒川さん。「みちくさ」で何度か出会い、軽トラを探してくれました。スタッフは“良い軽トラだ”と言って、皆さんは笑顔でした。荒川さん、ありがとうございました。

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 森作業は、臼沢の森チームと民集の杜チームに分かれ、昼食を遅くして13時過ぎまで一気に作業しました。臼沢の森は前回に続き、柵内のネット張りで、今日は一周約300mのネット用鉄筋を差し込む作業が終了しました。

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 民集の杜では、重機による開墾作業でした。植樹会場には径1mもある岩がゴロゴロしているので、その岩や石を重機で移動させています。

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 5月20日の植樹祭は、臼沢の森補植チームと民集の杜チームに分かれて植林します。その準備が進めていますが、その疲れは自然の清々しさに吸い込まれている感じの一日でした。本日のボランティアは、鎌田、松村宗、加賀、清水、小黒、梁次、仁平、高橋でした。

(報告 高橋佳夫)

2017年4月21日 (金)

ホワイト、イエロー、ピンク色の花に癒されて森作業

 第36回植樹祭に向けた準備が始まった。今日は、「木は根、根は土が命」と言われているように、植樹に大事な土をつくりために欠かせない重機が搬入した。その試操縦と明日からの開墾予定をスタッフと話し合った。

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 宇都宮から日光へ向かう途中の桜は散ってしまっていたが、旧足尾銅山精錬所付近に来ると桜は写真の様に満開。

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 だが、松木沢に入ると桜は開花したが写真の通り、寂しくなってしまう。しかし、松木の杜ではスイセンが咲き乱れ、コブシの花も純白に輝いていた。

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 民集の杜の東側にはレンギョウとアセビも太陽のエネルギーをもらって輝いていた。足尾・松木沢は春本番になった。キジも春本番に酔っている様だった。鎌田、仁平スタッフと筆者も明日から楽しい森づくり作業ができることが嬉しい。(報告 高橋佳夫)

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