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2013年10月の19件の記事

2013年10月31日 (木)

未来を生きる子どもたちへ何を贈りますか

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 今月4日、高根沢町立北高根沢中学校(栃木県)一年生の授業をサポートしましたが、小林校長先生のお礼と生徒達の感想文が29日届きました。

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 感想文の一部を紹介すると、「自然と人間は一緒に生きている、ということが印象に残っています。高橋さんのお話しは自然に対してとても真剣に向き合っていることがよく分かりました。また、地球が私たちに対して悲鳴をあげていることなど、私たちがこれからどうすればよいのか改めて考えることができました。」(Yさん)、と書いてありました。主任教諭の根元先生をはじめ生徒たちと学習できたことに感謝します。

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 明日から霜月です。足尾でもそろそろ霜が降りる季節となりました。今年は、干ばつや豪雨等によって世界の人々が自然の脅威に怯えたようです。私たちの暮らし方の変革は待ったなしのようです。

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 未来を真剣になって生きようと考えたこの生徒達へ、何をプレゼントできますか。明日の足尾では、壬生町立壬生北小学校児童たちと森の学習を行います。

 

2013年10月30日 (水)

森に生かされていることを実感?

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 みちのく地方ではいつものように冬の足音が聞こえています。気持ちがすっきりする天高く見えるいわし雲にはまだ会えませんが、八幡平の枯れ葉が小雨に濡れて落ちる様子は初冬です。

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  10月20日、みちのく事務所はポットにドングリを蒔きました。田中所長とスタッフ7名、JREU秋田の労組研修受講生48名のご協力を得て、6種(コナラ、ブナ、クリ、ケヤキ、カシワ、クヌギ)約1万個を蒔くことができました。

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 昼食後に始めたドングリ蒔きは小雨の中で行いました。ドングリ(種)は1ポットに3個を蒔き、トレイを木々の下にある苗床に並べました。若い皆さんは、経験したことのない一輪車での黒土運び、この土と山砂、腐葉土、バーク堆肥を混ぜ合わせる力作業を体験していました。

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 参加者のひとりは、「小雨の中で大変だったが、色々なことを体験できて良かった。1万個以上の種を蒔いて、来年の春の芽生えを想像すると達成感と充実感が湧いてきた」と、感想を延べてくれました。JREU秋田の皆さん、ありがとうございました。(理事・泉山発)

 

2013年10月28日 (月)

濱口梧陵さんの志を現代へ活かしたい

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 26日、明治大学と和歌山県が主催の「濱口梧陵シンポジウム」に理事・事務局5名で参加をしました。

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 濱口梧陵さんは、安政地震津波の襲来時に稲むらに火をつけて、この日を目印に村人を誘導して多くの命を救ったといういわゆる「稲むらの火」のモデルとなった人で、有力者に呼びかけて、たくさんのお米やお金を集め、応急の家を立てるなど村人たちの救援に力を尽くしました。また海岸一帯は何度も津波の被害を受けているので、100年先の津波に備えて、防災のために大堤防(高さ5m、幅20m、長さ600m)を自費で造りました。そしてこの工事には村人を雇用することによって、村の復興へとつなげていきました。

 

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基調講演では、河田惠昭さんから濱口梧陵は村人の生活再建のために津波防波堤を建設し、自助努力と共助努力を奨励したことや将来の津波来襲を見越した国づくり、防波堤建設という防災事業を推進したことなどの話がありました。

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  パネルディスカッションでは、俳優の石丸謙二郎さん、作家の大下英治さん、明治大学特任教授・中林一樹さん、和歌山県知事・仁坂吉伸さんが登壇し、濱口梧陵の業績と人としての魅力や来たるべき首都直下地震・南海トラフ地震に対する備えが必要であることが語られました。特に中村さんからは津波対策として①正しく逃げる②防潮堤などで守り、逃げる時間を稼ぐ③耐震化④助け合う体制をつくる⑤その避難対策を週1回は行い、逃げる体力をつけることが大事だと言われていました。

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  私たちも昨年から南相馬市の復興計画のひとつである森の防潮堤づくりを応援しています。濱口梧陵の「世のため人のために尽くす」志を受けつぎ、市民の皆さんと一緒にいつか来るであろう津波に備えて、いのちを守る森の防潮堤を造りあげていきたいと思います(事務局・小林発)

 

2013年10月24日 (木)

今野東さん、共に世界の森を元気にしましょう

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 昨夜は当会の文化アドバイザーでした今野東さんを偲ぶ会に出席してきました。会場では多くの皆さんから今野さんのヒューマンな人柄、弱い立場にある人達への支援活動とその強い志が語られました。

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 今年4月、急にお亡くなりになってしまった今野さんは当会の事業にも理解を示され、特に、ナラ枯れを防ぐための政策を国会の場へ反映してくれました。

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  全国的に拡がっているナラ枯れの「原因解明とその対策を求めた緊急提言」を民主党へ要請。

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 当時の菅首相にもその提言を提出しました。国会内では「日本の森を元気にする議員連盟」も発足していただき、宮城県と山形県のナラ枯れ現場に立っていただきました。

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 今野さん、天国から見ていると世界の森は悲鳴をあげているでしょう。私たちにとって今野さんとの出会いは短い時間でありましたが、約束した日本の森を元気にしていきます。私たちの活動を見守っていてください。

 

2013年10月23日 (水)

台風と厳冬に備えた森作業

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 朝から台風の影響なのか今日一日は小雨模様でした。作業小屋の温度計は16度でした。

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 午前中は、鎌田スタッフと松村スタッフが東松木の杜作業、橋倉スタッフは臼沢の森西の作業を行いました。仁平スタッフはJR貨物労組関東の皆さんの育樹作業をサポートしました。

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 貨物労組の皆さんは、草刈りが遅れていたために草が伸び放題の森の中で草を刈ってくれました。昼食までには草刈りが終わりましたので、森びとスタッフ達との交流会を兼ねた昼食会に入りました。貨物労組のYさんは「自分が植えた場所が崩れていたのが残念だった」、Oさんは「足尾に久しぶり来たが、植樹会場まで登りたくなる気持ちになる」などの感想を語ってくれました。

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 その後は、スタッフ・柳澤さんと金子さんが合流して、東松木の杜の開墾作業などの具体的な打ち合わせをしました。解散する前には、台風に備えてビニールハウスの点検、コンテナの点検などをして本日の作業は終了しました。(スタッフ仁平発)

 

2013年10月22日 (火)

小学5年生の森づくり準備をしました

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 肌寒い日が続きそうな感じがした今日の足尾でした。小雨が降ったり止んだりした中で植樹の準備をしました。

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 来月1日、栃木県の壬生小学校児童と先生たち20名は松木村跡地で植樹をします。今日はその準備をしました。

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 松木の杜にある小さな畑としていたところに、5年生18名の未来を生きる誓いの標として木を植えていただこうと思っています。土を掘り返し、ふっくらとした土にしました。

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 鎌田スタッフはその後、来年から植樹する東松木の杜の草刈りをしました。遠くで雄鹿の雌を呼ぶ遠吠えがすると、冬はそこまで来ている感じがします。後二か月間で越冬森作業をやらなければなりませんので、健康管理と段取りをしっかりやっていこうと三人で話しました。(橋倉スタッフ発)

2013年10月19日 (土)

森の警告は、人よ!”ほどほどに生きろ”ということか?

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 来週26日は「足尾アルプス」中倉山の稜線に生き抜くブナに遭いに行きます。台風27号が心配ですが、黄金色に輝くブナから未来を生きる進路のヒントを頂くために中倉山を登る予定。

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 今日、スタッフの鎌田さんご夫妻が中倉山登山口までの道を整備してくれました。豪雨によって土石流が発生した所の土石を片付けてくれました。鎌田さん、ありがとうございました。

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 東京事務所では事務局会議が開かれ、南相馬市で実施されたいのちを守る森の防潮堤づくりの今後へ向けた議論等が行われました。

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 南相馬市で出会った横浜市のOさんからはセキレイの写真が送られてきました。

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 森の中では、餌が少なくなったエサ台でヤマガラ、シジュウカラやコガラたちが餌の取り合いをしていました。

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 セキレイの縄張り争いやヤマガラたちの餌の奪い合いは“ほどほどの競争”でしょう。

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 日本人の素晴らしい生きる心得である「いなす」とは、自然の猛威を“あしらう”ことができる相手の強さを身に染みて掴んでいるからであり、さらにはその猛威に反撃しても負けることが判っているから自然の猛威から逃れる方法を、それも得して逃れて互い永生きするということではなでしょうか。適当ということではなく、何事も“ほどほど”にということではいでしょうか。

2013年10月17日 (木)

台風に孕まれている自然の叫び!?

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 10年に一度の台風と言われた26号が過ぎ去りました。6日に植えた南相馬市の森の防潮堤が心配ですので、防潮堤と苗床を現地の事務局・岩橋さんがチェックしてきました。

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 被害はなく、苗木たちは台風一過の秋晴れの下で元気な様子でした。

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 ところで26号台風では、各地で土砂流失やがけ崩れ等が起こり、特に、伊豆大島町では土砂災害で10人以上が犠牲になり、38名の方々が未だ連絡が取れないと報道されています。

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 町役場は避難勧告を出しませんでした。このことを巡って色々と報道されていますが、台風18号でも秋田県仙北市は避難警報を出しませんでした。

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 色々な問題はあると思いますが、異常気象と自然の脅威に対する認識が問われていると思います。

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 ここ数年の自然の猛威はこれまでの常識では通用しない、ということが認識されていない気がします。

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 北海道では初雪が降りました。(写真は北海道新聞より)

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 台風は秋から冬を運んでくれていますが、四季の移り変わりには自然の警告が孕まれていることを失念してはならないようです。そして、その警告は“森と生きる暮らしへ舵をきれ!”ということではないでしょうか。

 

2013年10月14日 (月)

秋の真夏日の下で“原発反対!”を叫ぶ

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 秋晴れが続いている三連休ですが、「秋の真夏日」となって平均気温は平年を3度上昇し、観測史上1位の気温だったそうです。

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 筆者のアパートの庭ではシバザクラが咲き、東京事務所ではミズナラの新芽が開き始めました。さぞかし植物たちは人間様の無神経さに嫌気がさしているのではないでしょうか。

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 明後日には台風26号が日本に上陸する予報です。偏西風の流れ、高温の海水から水蒸気が上昇して、対流活動が活発になっているようです。身近な防災対策を心がけなければなりません。

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 昨日の日比谷公園には鉄道ファンと「脱原発!」を実現させる市民・学生・子どもたちでごった返していました。

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 南相馬市の植樹祭で出会ったOさんからも、脱原発!集会に参加した様子の写真が送られてきました。この集会には、当会の皆さんも参加してきました。

足尾では、台風に備えた育苗・育樹作業を行っています。

2013年10月11日 (金)

原発に頼らない暮らしと社会を望む!?

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 昨日紹介した横浜市に住むOさんの報告の一部を紹介します。(上の写真・浜辺から植樹会場を見る)

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 「私は昨日10月6日の南相馬市鹿島区南右田で開催された植樹祭の最初だけに参加して、横浜に帰りました。いつもの通りに八木沢峠を越えれば飯館村です。10時半過ぎの道路際の家にも、遠くの屋敷内にも人影は全くありません。車だけの行き交いです。不思議にも荒れた田畑の上の電線には、トンビと思われる猛禽類がずいぶんいました。トンビだけでない別種もいたかも知れませんが・・。刈り入れもなく田畑は三年間もの荒れ放題、人間様も住まなくなり、荒れた田畑のエサ(バッタ、虫、ヘビ?などを狙っている)を電線から睨んでいました。 また、川俣町との町境は汚染の除去作業が延々と行なわれていました。作業員の方は大きなマスクで顔を覆っていますが、効果のある除染作業なのか、生き甲斐はあるのかと、いつも車で通るごとに考えてしまいます。」

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 Oさんは今年で70歳を迎えるそうですが、何としても原発はストップさせなければと国会前の集会に参加しているそうです。Oさん、現地では素敵な出会いができました。ありがとうございました。

森びと検索

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