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2013年8月の11件の記事

2013年8月30日 (金)

海水温度が体温に近い海では生態系が壊れてしまう?

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 やっと朝夕に涼しい風が吹いてきたと思ったなら、今日は35度以上の猛暑になりました。テレビ報道では沖縄の海水温度が30度以上になり、珊瑚の白化現象が起こっていると言います。また、そこでは、暖かくなった海水は台風の波で攪乱されると冷える、と報道されました。しかし、近頃の海水温度は深海の温度も上昇しているので、地球の気流は今後も不安定な状況が続き、世界各地を襲っている豪雨等の異常気象が心配です。何としても温室効果ガス排出を削減しなくてはなりません。

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 温室効果ガスの削減は海と森が元気でないと進みません。人間がそのお手伝いをしているのが、世界の良識ある森ともの皆さんではないでしょうか。森びと宮城県ファンクラブ代表の荒川さんから、仙台市若林区荒浜地区で林野庁東北管理局が始めている海岸防災林の再生プロジェクト応援の報告が届きました。

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 写真を見ると今年5月植樹した苗木たちが猛暑の中で一生懸命生きています。防砂用に植えたアキグミも元気になって若木たちの土を守っているようです。

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 足尾では昨日、「どくだみ荘」の塀が倒れましたのでスタッフが修繕しました。

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 午後は舎務室の屋根と外壁にペンキを塗りました。この舎務室は事務局、スタッフの皆さんが足尾の森づくりから教えられたこと、森ともから学んだことを整理・発信していく場です。

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 原発に頼らない森の恵みを暮らしに活かす文化と社会を願って、知恵を絞るところです。涼しくなりましたら全国の森ともの皆さんの知恵を届けて下さい。

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2013年8月28日 (水)

地球温暖化は暮らしを直撃?

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 ここ2~3日の朝夕はしのぎやすくなりました。ミズナラのドングリもふっくらと膨らみ、生きものたちの命を支えています。

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 間もなくサンマが美味しく食べられる季節を迎えますが、新聞報道によると、サンマ漁が解禁になったにもかかわらず水揚げされている魚はマイワシだと言います。北海道釧路沖の海水温が平年よりも2~4度程度高い20~22度に達し、地元漁師は「地球温暖化の影響で獲れるべき魚が変わってきた」と言っています。上旬には定置網にクロマグロがかかる珍事があったとも言います。この様な事態はここ数年、米や果物などにも影響しています。

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 森や海から生かされている私たちとすれば、いのちに係わる問題が身近に起きていることを漁師の皆さんが代弁している感じがします。これからは足尾に棲んでいるクマ(7月足尾・臼沢の森にて)たちも少ないウワミズザクラ、アキグミそしてドングリを食べて冬眠を迎えます。

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 都会の朝夕はしのぎやすくなりましたが、森に棲む生きものたちもしのぎやすいのか、心配です。足尾・松木川の沢風は“森に生かされていることを忘れるなよ”と言うメッセージを運んでいます。

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2013年8月27日 (火)

人間の力で森の力を大きくしよう!

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 先週、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、人間の活動が原因で地球温暖化が起きている可能性は99.1%以上の確立だと表現し、二酸化炭素の排出削減が急務であることを示す内容の報告書案を明らかにしました。世界各国を襲っている異常気象の誘因が温室効果ガスであることは誰もが感じているのではないでしょうか。私たちは益々森の力に頼らなければならないようです。

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 25日、埼玉県さいたま市から晴れ男が足尾に訪れ、曇り空を日差しが強い日にしました。晴れ男一行はJREU大宮の皆さん21名。皆さんは、10時半頃から臼沢の森の草刈りを始めました。加賀スッタフから注意事項を聞き、三年前に植えた若木を覆っている草を刈りました。

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 昼過ぎには草刈りが終わり、冷たい飲み物で疲れをとることにしました。昼食交流会はヤシャブシの木の木陰「ひぐらし亭」で行い、蜂に刺された話しや草刈りの感想などを出し合いました。

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 はじめて参加した2名からは、ここでは自然を破壊した人間の反省が見えない、と怒りがあがりました。交流会の最後には、晴れ男の森さんのさんぼん締めで本日の作業を締めくくり、帰路につきました。JREU大宮の皆さん、ありがとうございました。(小川スタッフ発)

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2013年8月25日 (日)

未来のいのちを支える「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」へ準備すすむ

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 局地的集中豪雨とその被害を受けている私たちは、「行政も私たち自身も想定外の災害がどこで起きてもおかしくないことを肝に銘じければならない」様です。肝に銘じるということは、何かを実践するということではないでしょうか。それも対処的でなく、豪雨の誘因の本質を見極め、未来のいのちを支える自然(森)と生きるための私たちができる実践を。

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 23日、南相馬市では10月6日に開催される「南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」に向けた会議が開かれました。この会議は主催である南相馬市、公益財団・ガレキを活かす森の長城プロジェクトそして協賛団体の当会によってすすめられました。

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 会議の前には植樹祭現地に立って、植樹会場に関する意見交換しました。

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 その後の会議では、植樹会場の土壌改良、資材の検討、植樹際当日のスケジュール等を議論し、月末からの準備作業の役割やスケジュールを意思統一しました。(事務局・小林発) 

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 この日の足尾では、JREU横浜の皆さんが育樹活動をしてくれました。皆さんは途中、高速道路で事故渋滞に遭い、現地スタッフとの待ち合わせ時間に遅れてしまいました。すでに現地では、朝8時から臼沢の森に入り、横浜の皆さんが植樹した場所の草を刈ってくれました。8割方刈った10時頃から雷雨が発生したので作業はそこで中止となりました。

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 そのようなわけで、横浜の皆さんは草刈りの代わりに苗床の苗木956本の草取りなどをしました。参加者の中には、雨男が2名いましたので草刈りはできませんでしたが、大雨を足尾に降らすことができたのが良かったと思いつつ、草刈りを事前にやってくれたスタッフの鎌田、橋倉、田岡三氏にお礼をしました。(JREU横浜・鈴木さん 発)

2013年8月20日 (火)

いのちを支える森に育ってほしい、と草刈り

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 足尾・臼沢の森には色々方々が植樹をしています。木を植えた皆さんは最低三年間、責任をもって草刈り等の育樹活動をしています。今日はJREU八王子の皆さんが草刈を行いました。草刈りボランティアに来てくれた皆さんは10名でした。

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 今日の足尾の天気は薄曇りで気温27℃でした。400段以上の階段を登った所が草刈り場。すでに鎌田、橋倉スタッフが刈り払い機で刈っていただいていたので草刈りはスムースに進みました。最年長の茂木さん(75歳)も元気に臼沢を登り、鎌に力を入れずに手慣れた様子で草を刈ってくれました。

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  草刈りは計画よりも早く終わったので、下山後は苗床のポットの草取りを行いした。その後、雨が降り出したので昼食にしました。昼食は、皆さんが自宅で採ったゴーヤのサラダ、自家製梅干しや梅酒、また帰省お土産の日本海のモズク等が用意され、豪華な食卓とって昼食交流会は盛り上がりました。

 OBの茂木さんは、「来たいと思っていたが来ることができて本当に良かった」と感想を述べていました。話も盛り上がり、次回の育樹活動の約束もされ、最後には若い吉田くんが締めを行い、「南相馬の森づくりを成功させよう!」となりました。JREU八王子の皆さん、ありがとうございました。(事務局・水落発)

2013年8月17日 (土)

未来を生きる子供たちの地球へ、大人は愛の手を!

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 北東北の梅雨は8月4日になってようやく明けました。3日後の7日は、大和ハウスの皆さんが育苗作業を手伝ってくれました。

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 草取りは10時から始まり、1時間半ほどで苗床のポットには草が無くなりました。草取りには、夏休みに入った小学生や幼児と保護者40数名が来てくれました。その後は、ホテルでのバーベキュー昼食会に招待され、大和ハウスの皆さんと交流を深めてきました。

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 場所は6月の苗分け作業後の苗床でしたが、そこではビックリしたことが起こっていました。当時までは元気であったコブシが全て葉を落としていました。付近のコブシ6本が葉を落とし、何か異変がはじまっている感じです。

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 草取りをしてくれた小学生や幼児の真剣な顔つきを思い浮かべると、地球上で起きている自然環境の異変を感じると、私たち大人は戦争政策や経済優先政策をやっている場合ではなく、原発に頼らない森と生きる暮らしと社会へ舵をきるべきだと感じました。大和ハウスの皆さん、真夏日の暑い中、本当に有り難うございました。泉山理事、伊藤スタッフお疲れ様でした。(仲崎スタッフ発)

2013年8月16日 (金)

祀ることは新たな自分を確立すること?!

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  旧松木村の村民の祖先が天に帰って行きました。私たちの森づくり会場は今から112年前までは、松木村の村民が暮らしていました。その地は現在、古河機械金属㈱が所有していますが、この故郷で暮らせなくなった祖先はお盆にこの村に帰ってきます。

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  日光市や足尾町住民の一部は7月に先祖を迎えるようですが、私たちは旧のお盆にお迎えしています。立秋の7日、旧松木村の村民の墓や祠周辺の草を刈り、花を添えました。

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 足尾ダムから旧松木村までの間には、村民の祖先の墓が三か所に集められています。祠は旧松木村の中心地にひとつ保存してあります。

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 私たちは森づくりを始めてから毎年、古河機械金損㈱が所有する以前からこの地に暮らしていた村民の祖先を迎えるために草刈りをしています。

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 とくに中心地に保存されている祠は、二度と人間が同じ行為をしない約束を結ぶ村人代表として祀っています。私たちはこの気持ちを絶対に忘れてはいけないとおもっています。

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 わたしたちはそんなおもいで草刈りを行い、花を添えて、清々しくお盆休みを迎えました。昼過ぎは、松木の杜内の草刈りを全てやり抜き、スタッフは家路につきました。鎌田さん、橋倉さん、仁平さんお疲れ様でした。

 

2013年8月 6日 (火)

できることを実践すればいのち第一の暮らしは実現できますよ!

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 いのちが第一の暮らしは実現できますよ。原爆68年を迎えた本日、茨城県の高校の先生方とお会いしてそんなことを感じました。

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 今日は、茨城県高等学校教育研究会の皆さん13名とお会いして、松木の杜に木を植えてもらった時に、先生方と色々な話をしてそんなことを感じました。

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 植樹前には橋倉スタッフから植樹のアドバイスを行い、先生方はひとり2本のコナラを植えてくれました。

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 先生方の顔を拝見していると、清々しい顔で木と向き合ってくれていました。

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 最後は、臼沢の森を背景にして記念写真を撮って分かれました。きっと先生方は森と生きる大切さを生徒達に伝えてくれると確信できた一時でした。

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 昼食後は、気分良く旧盆の休暇を過ごそうという気持ちをもって、松木の杜の草刈りをしました。

スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

2013年8月 5日 (月)

若木には人が元気を与える作業と時間が必要?

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 東北地方が梅雨明けしましたが、相変わらず九州地方、中国地方を雷梅雨が襲っています。足尾は雷雨が発生しそうで発生していません。

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 と言うわけで、午前中は仁平スタッフが苗たちに撒水してあげました。

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 午後は松木の杜の草刈りをしました。昨年植えた苗木たちに太陽のエネルギーを沢山あげようと苗木の背丈よりも高い草を刈ってあげました。 

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 刈った後は写真の通り、若木が顔を出し、爽やかな風を浴びていました。

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 仁平スタッフは刈り払い機をスムースに扱い、松木川添いの草地からは“ありがとう”と言う声が聞こえてきそうでした。

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2013年8月 4日 (日)

季節の移り変わりに変化を感じませんか?

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 ここ数年、季節の移り変わりが“一気”に変わっている感じがします。アザミの花、キキョウの花そしてハギの花が同時季に咲いています。

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 アザミは7月に咲き、ハギとキキョウは8月中旬以降に咲いていたと思います。

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 今日と昨日の足尾では雨が降りそうで降りませんでした。苗床の苗木は草との競争ですので作業は草取りと草刈りをしています。

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 今年からタブノキやスダジイの苗木を育てているので、苗床の整理をしています。今日は下の苗床にあるコナラを上の苗床に移しました。

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 下の苗床は常緑樹の苗床にして、タブノキやスダジイの越冬試験をする予定です。今夜は雨の恵みを期待しています。(仁平発)

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 ヤマグワの実よりもブルーベリーの実が早く熟しています?。

 

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