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2009年5月の19件の記事

2009年5月29日 (金)

明日は、“山と心に木を植えます”

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 昨夜、雨が降ってくれました。足尾現地は一週間以上も雨が降っていませんので、砂が多い土壌では水分が無くなっています。そこに小さなポットに入った苗木を植えると、乾いた砂地にポットの水分が吸い取られてしまいます。こうした心配は昨夜の雨で吹っ飛びました。「どくだみ荘」に泊まった10名の雨乞いが天に届いたのでしょう。
 薄曇りの今日はJREUの組合員の皆さんの準備作業によって、明日の開会を向かえることができが無事おわりました。臼沢の森では、背負子で運ぶ黒土や腐葉土が揃いました。松木の杜では、ふるさとの低木・亜高木・高木を穴に配りました。写真のようにクワノキも穴に配り、明日の元気の素を待っています。
 また、森びと強者達が3月から製作してきた「足尾ふるさと看板」には、松木村と私たちの願い文が貼られました。絵の作者・加藤善明さんも絵の印刷物を看板に貼りました。明日の朝、皆さんにお披露目します。サポーターの皆さん、森びとスタッフの皆さんお疲れ様でした。

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2009年5月28日 (木)

雨よ降ってくれ!準備も最終段階へ

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 天気予報では午後から風雨でしたが、一日中曇りでした。雨を期待していたのですがガッカリです。13時には苗木が届きましたので、臼沢の森づくり用と松木の杜用に分けました。昨夜届いた低木のユキツバキ、25日に届いたクワノキも含め大地に根を張る苗木が全て揃いました。
 今日は朝から草刈りをしました。昨年植えた苗木の背を抜くほどに伸びてしまった草を刈り、太陽のエネルギーを十分に吸収できる環境を整えました。二日後には臼沢の森づくりに参加する皆さんに、元気に根を張っている木々の姿を見てもらいたいものです。
 午後には、今年から始まる「体験コーナー」の準備をしました。山形県の宮大工・加藤吉男さんから提供していただいた青森ひばを鉋で削ってもらう台を作りました。試しに青森ひばを削ってみましたが、300年~400年生きた青森ひばの元気を感じることができました。二人曳きのノコギリと台は林野庁日光森林管理署から借りてきました。植樹後の体験コーナーでは、“人間は森に生かされている”ことを是非、実感してもらいたいものです。

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2009年5月27日 (水)

極酸性土壌を改良、森づくりの準備に着手

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 八幡平の山肌には残雪がありますが、旧松尾鉱山跡地周辺ではダケカンバやヤマナラシが芽吹き、ようやく春らしくなりました。みちのく事務所は6月6日に開催する第5回「八幡平・ふるさとの森づくり」の準備に入りました。
 今月23日~24日、みちのく事務局は土壌づくり作業を行いました。当日は霧がかかり、時折小雨も降りましたが、ボランティァの熱い思いで悪天候を吹っ飛ばし、心地よい汗をかくことができました。4㌧ダンプで58台運んだ黒土、バークチップは2台運びました。重機では穴掘りと黒土、炭、貝殻の粉末、バーク肥料の混ぜ合わせを行いました。
 作業の第一は安全第一です。予定していた2日間の作業は事故や怪我もなく終了することができました。JREUの皆さん、ボランティアの皆さんありがとうございました。作業には秋田県からも参加してくれました。(写真下)

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2009年5月26日 (火)

松木の杜にニラを植えました

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 アジアの孤児になる事態が発生しました。北朝鮮が2回目の核実験を行った、と報道されました。どんな理由を言っても許されるものではありません。世界の心が北朝鮮から離れるばかりです。本日は、軽トラックのラジオからそんな報道を耳にしながら黒土を運びました。
 一昨日は、臼沢の森づくり会場の環境を整え、山と心に木を植える参加者の皆さんを待つばかりにしました。松木の杜では、小さな畑にニラを植えました。このニラは先週、事務局スタッフの松村さんが持ってきてくれました。「鹿はニラを食べないから」と、言っていたので一晩外に置いてみました。今日、ニラを見てみると、言われたようにニラは鹿に食べられていませんでした。そんなわけでニラを松木の杜内の畑に植え替えしました。
 10数年前に北朝鮮を訪れた時、農民が大切そうにニラを握りしめていた場面に遭いました。豪雨による川の氾濫、農作物は流され、また流されて食糧危機に追い込まれた農民にとって一握りのニラは大切な野菜です。
 豪雨で川が氾濫しないように、水の調整機能ができる森づくりは急務です。

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2009年5月23日 (土)

アジア・アフリカの心が足尾に根付く

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 臼沢の小さな森に入ると本当に清々しく感じました。今年の植樹会場までは351段の階段を登って行かなくてはなりませんが、その階段を登る辛さを和らげてくれるのが新緑です。今日は、臼沢の森づくり植樹会場の植樹場所を整備しました。3年植えた場所では草刈りを行い、今年の植樹場所では植えてもらう場所に竹を刺してきました。
 この植樹場所の近くでは、昨年12月に植えた苗木が元気に育っていました。この元気な苗木は、アジア・アフリカの荒廃地を回復するために日本を訪れた8カ国・12名の皆さんが植えました。この元気な様子をメールで各国の皆さんに送ろうと思いますが、日本語では通じないので困りました。しかし、約束事なので何とか各国の皆さんに伝えたいと思います。
 他の作業は、苗床で今年植える苗木を選別し、松木の杜づくりで使用する黒土を運びました。西側の隣では栃木県連合の皆さんが植樹際を行っていました。下の写真は今年から植樹する「松木の杜」づくり会場です。左右に黄色いネットが張ってあるのが分かりますか。中央の黒い部分は黒土の盛土です。

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2009年5月22日 (金)

松木の杜に道ができました

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 昨日は第9回「足尾・ふるさとの森づくり」参加募集の締め切り日でした。最大500名の募集をしました結果、450名を超える応募がありました。今日も事務所には応募者から電話があったようです。
 現場では着々と森づくりの準備が進められています。今日は「松木の杜」用の第一次ネット張り最終チェックを行いました。杜の中では、松木村の道造りが始まりました。今日は「森びと広場」から松木の杜入り口からの道が完成しました。
 また、植樹に欠かせない黒土の運搬をしました。砂地と言ってよい松木の土壌には黒土と腐葉土は欠かせません。今日は松木川に近い南側用の土と腐葉土を運びました。作業をしていると近くのヤシャブシのてっぺんではホオジロが気分よくさえずっていました。渓流からはカジカガエルが鳴き、山奥からはエゾハルゼミが鳴き始めました。
 自然と人間の生命を大切にしたい参加者のみなさんを向かえる準備は、事務局とそのスタッフの皆さんのボランティアで進められています。「どくだみ荘」ではこれから3人で夕食です。
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2009年5月21日 (木)

松木の杜に食害防護ネットを張りました

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 今日も良い天気でした。昨日に引き続き、今日の作業はネット張りでした。総延長350㍍のネットを張りました。、ネットは張るだけでなく、鹿が嫌がるネットの外に張るネットが重要です。ネット張り作業は高崎市、八王子市、松戸市等から駆けつけてくれた方々によって張ることができました。
ありがとうございました。
 また、森びと強者達が二日間の作業をしてくれました。どうしても「足尾ふるさとの森づくり」看板の出来上がりが心配なようでしたので、森びと強者は今日も汗を流していました。看板の主柱が建ちました。しかし、強者達の現実は色々あるようです。昼食時、ある強者は、二日間足尾に行くと妻に言うこと、「二日間の弁当を作ってもらう妻に頭を下げんだよ」、と言っていました。強者達は家に帰ると、もっと怖い強者に頭が上がらないようです。とはいえ弁当のおかずをご相伴している私たちには、奥さんの愛情が込められている感じをうけます。
 私たちの森づくりは多くの方々の支えによって創られていることに、改めて感謝する日でした。今日も1日ありがとうございました。
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本物の森づくりファンクラブが神奈川県で発足

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 昨日は五月晴れで日差しが痛いと感じる日でした。昼の気温は26,5度でした。昨日の作業は朝から1,000袋の腐葉土運搬と10㌧ダンプ2台の黒土の運搬準備でした。その後は、松木の杜周囲のネット張り準備をしました。また、「森びと広場」入り口では森びと強者4名が看板支柱を建ててくれました。黒土は群馬県桐生市のあかぎ園芸さんが私たちの森づくりに無料で提供してくれました。あかぎ園芸さん、ありがとうございました。
 夜、7時からは横浜市で「森びと神奈川県ファンクラブ」が発足しました。森びとインストラクターが中心となって、19名が会員となって足尾と神奈川県内で、“山と心に木を植える”運動を広げていく仲間の絆が形になりました。代表に就いた田岡耕司森びとインストラクターは、「私たちは森づくりを通じて、木に生かされいることに感謝し、その自然に謙虚になっていく人と人との結び付きを大切にしよう」、と訴えていました。
 宮脇昭最高顧問の地元で森びとファンクラブが結成されました。神奈川県のみなさんありがとうございました。

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2009年5月19日 (火)

森びと広場ではいい汗をかいていますよ

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 夏日と雨の日が繰り返すことによって足尾の小さな森は緑が眩しくなっています。明日は、今年から始める「松木の杜」づくり会場のネット張りです。二日間で植樹会場の一部周囲の約400㍍にネットを張ります。JREUの皆さん12名が作業に来てくれます。
 昨年播いた苗床では、日光中禅寺湖周辺で拾ったミズナラのドングリが芽を出し始めました。3㌢以上はあるドングリですので、元気な芽はドングリからの栄養と太陽からのエネルギーをもらって大きくなります。なにしろ幹の周囲が5㍍もある1千年も生きているだろうミズナラのドングリですから、ふるさとの地にしっかりと根を張る若木に育ってくれることでしょう。楽しみです。昨年秋、交通渋滞にもめげずこのドングリを播いてくれた皆さん、ドングリたちは元気ですよ。
 10日後は森づくりの本番です。事務局とスタッフそしてボランティアの皆さんは、ドングリたちから元気をもらって最後の準備を進めています。

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2009年5月17日 (日)

研究者を癒やす「鉄研の森」(仮称)を散策

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 樹齢200年はあると思われる巨木を観てきました。場所は国立市にある鉄道総合研究所内にある森です。クヌギ、イイギリ、ケヤキ、クスノキ、ヤマクワ、エノキ、エゴノキ、サクラ、シラカシ等…が、天高く伸びていました。クスノキやケヤキ等は5階建ての建物よりも高く幹が伸び、横には約10㍍も枝を広げていました。また、幹の周囲が2,3㍍もあるクヌギも生えていました。針葉樹はアカマツ、ヒマラヤスギ、サワラが生えていました。特に鮮やかであったのは白い花をびっしり着けていたエゴノキでした。(下の写真)
 案内してくれた方の話によると、夏にはカブトムシがクヌギに群がっているそうです。エノキが多かったのでオオムラサキは飛んできますか、と尋ねてみると、「気にしていないので分からない」と言っていました。散策を終えて、200年前はどんな森だったのか、とイメージを膨らませてみました。しかし、そのイメージは現実味が薄いので、研究所の前の民家にもこの森に生きている木々と同等の木々がそびえ立っているので、このお宅で話を伺ってみることにしました。
 とにかく素晴らしい森でした。今度はビルの屋上から木を観たいと思いました。また、育樹の歴史や担当者の話も伺えると、人と森との繋がりが見えてくるようです。案内をしてくれました皆さんありがとうございました。

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森びと検索

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