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2026年11月 4日 (水)

「孤高のブナ」保護活動10年。「希望のブナ」親子の生長に感激!元気をもらいました。

 11月3日(火)に開催した「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」には35名(登山班31名、地上班4名)のボランティア、森びとスタッフが参加し、「孤高のブナ」の根を守る活動と「希望のブナ」(2023.4.29に植林)の生長観察を行いました。

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 「足尾に緑を育てる会」様からお借りした松木川を渡った右側の広場(仮設駐車場)に、乾燥させた黒土(2.5㍑2㎏)と草の種子の入った袋(植生袋)のセットと資材を準備し参加者を待ちました。

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 6時の気温は6℃と寒い朝となりましたが、6時40分頃から順次参加者が到着し、植生袋のセットを1個~3個、体力に応じて荷揚げしてもらいました。7時30分に参加者全員が出発。登山口までの道路は落石等が除去されており、安全に歩行することができました。

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 8時20分、登山開始。秋晴れの下、九十九折の山道を登り、最初の尾根までの中間地点にあるトチの木の巨木を見上げると葉が黄色く色づきはじめていました。

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 中倉山の南斜面の迂回路を歩くと南側の山々が紅や黄に染まり、見事な紅葉に参加者の皆さんから「すごくきれいだー」「ここは紅葉の穴場のスポットだね」と感嘆の声が上がりました。足元に注意しながら進み、10時50分には、全員が到着しました。

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 尾根に出ると風が吹き付け体温を奪われます。済賀さんと山田さんの指導で植生袋に黒土を入れる作業を行いました。

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 今夏の豪雨は「孤高のブナ」にも影響を与え、根が伸びる北斜面の草地がえぐられ土壌がむき出しとなっていました。板と鉄筋で5か所に土留めをつくり植生袋を張り付けました。黒土を入れた植生袋は半分の長さに折り、土の層を厚くしてペグを打ち付け固定しました。41袋を張り付けることが出来ました。

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 根の保護活動終了後は、2017年に保護活動を行った場所を観察しました。土壌が削られ根がむき出しになっていた場所は草に覆われ、カラマツが生えていました。ボランティアの皆さんと一緒に行ってきた北斜面の崩壊と土壌流出を抑え、根を守る活動に、風や動物たちが自然・森の再生に加勢してくれている様子を見ることができました。

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 10年前の2017年に計測した幹回りは150㎝でした。当時の写真をもとに同箇所を計測すると169㎝に生長していました。根を守る活動が「孤高のブナ」の生長につながっていることと、猛暑、強風、豪雨、豪雪など自然の驚異にさらされているブナの木を、森に生きる仲間たちが守ってくれている様子に感動し、自然界のパワーをいただきました。

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 その後、南斜面に降り「希望のブナ」の生長観察を行いました。葉を落とし始め、葉は金色に輝いています。樹高を測ると178㎝に生長していました。2025年4月29日に植樹した時の樹高は120㎝。2026年4月は145㎝でした。栃木県立那須拓陽高校の生徒の皆さんが植樹後に自分たちで作った堆肥を撒き土壌に栄養を与えてくれました。強風や豪雨に耐えつつ、しっかりと根を伸ばしていることが感じられる生長です。

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 煙害に耐え、気候変動に耐える親ブナは子供の成長と地球環境の行く末を見守るために「まだまだ頑張るぞ」と幹を太くし、子供のブナは未来へ希望をつなげるために生長を続けています。

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 生長観察後、森びとプロジェクトより筆者・清水からお礼を述べさせていただきました。その後、参加者の皆さんから参加しての感想をいただきました。

≪Sさん≫ 初めて参加し、どういった活動なのかを考えながら登ってきて、現地を見て活動の意義を感じました。保護活動を思いつくのも素晴らしいですが、続けるのはもっと大変なことです。それを10年続けているのはすごいことだなと思います。今日は仲間に入れていただきありがとうございました。

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≪Iさん≫ 活動に参加した当初は、「やった所でどうなるんだ」と素人目に思ったのですが、やってみて自然の力ってすごい!強いなと感じました。そういった気持ちがブナや自然を守ることにつながればいいなと感じ、やってみて、こういった活動は必要だなと思いました。有意義な一日をありがとうございました。

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≪Aさん≫ 紅葉の景色を見ながら活動が出来たことに感謝します。8月に地元の高校山岳部の活動に、顧問・OBの皆さんと一緒に参加し、生徒たちが張り付けた草のタネが3か月でどのように大きくなったのかを見たくて参加しました。草の発芽が見られました。運んだのはたった一袋で自然や山にとって小さなことですが、この心温まる活動と皆さまに出会え、いい1日でした。

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 南側に広がる紅葉と足尾連山を眺めながら昼食をとり、12時10分に下山を開始しました。

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 15時には参加者全員が臨時駐車場に到着し、ブナの保護活動を終了することができました。「中倉山のブナを元気にする恩送り」に参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

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 次回の開催は2027年4月29日(木・祝日)の計画です。ご参加をお待ちしています。

(報告者 清水 卓)

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