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2025年6月の10件の記事

2025年6月29日 (日)

「いのち」を守る森になってきました

    6月28日、宮城県ファンクラブは今年最初の育樹作業を行いました。Dsc01357    名取市閖上の「いのちの森」は、木製の防風柵の腐食が進み、作業の時危険なため、仙台営林管理署に撤去を要請していましたが、この冬撤去が完了しました。

Dsc01352    周りが松だけの中で、「いのちの森」の広葉樹林が、いっそう際立ってきました。森の入口でタヌキが現れ、生態系が豊かになりつつあります。また、背丈は伸びていませんが、ヤブツバキが実を付け、着実に根付き生長しています。

Dsc01354    6月なのに、真夏日が当たり前になり、この日も31度を超える気温の中、こまめな水分補給と休憩を心掛け、仮払い機による草刈りと50本の補植を行いました。

Dsc01361     終了後は「サンデーモーニング」の風をよむのyoutubeを見て、意見を出し合い、さらに地球温暖化についての問題意識を共有し、今できることを話し合っています。

(報告:宮城県ファンクラブ・林雄一)

2025年6月22日 (日)

森づくり20周年記念「松木郷の森」案内を開催しました!

 森びとの植樹活動が始まってから、今年で20年目。節目の年を記念して、6月22日(日)足尾・松木郷にて、森づくり20周年記念「松木郷の森」案内の会を開催しました。
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 当日の朝は雨が降りそうな空模様でしたが、次第に雲が晴れ、まるで真夏のような青空が広がりました。散策には少し暑い一日でしたが、晴れやかな気持ちでスタートできました。

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 集合前にはスタッフでミーティングを行い、「来てくださった皆さんが楽しく、『来てよかった』と思える会にしよう」と気持ちを共有しました。

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 参加者の皆さんは、それぞれの予定に合わせて少しずつ集まり始め、久しぶりの再会に笑顔があふれました。

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 11時半からは雲集亭にて大野スタッフの進行でオリエンテーションを実施。副代表の清水より、これまでの森づくりの成果と感謝の言葉が述べられました。
「木を植えることで多くの命が育つ森になった。人の都合だけではできない森づくりに、多くの人の想いが重なってきた。これからは100年の森を、次の世代に手渡していきたい」と語りました。

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 実は、雲集亭の隣の建物の下では、このところお腹の大きなアナグマの姿が見られていて、まさにいま、森が命を育む場所であることを実証している場所であったのですが、残念ながら今日は姿を垣間見ることはできなかったようです。

 参加者からの挨拶では、NPO時代からイベントではいつも便宜を図って頂いた旧足尾町出身の新井様から「自然から奪った分、返していくことがいまは必要。心を紡ぐことが大切です」との深いお話を頂きました。

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 お昼は足尾の町内にある子ども食堂のお弁当を皆で頂きました。地元の味を楽しみつつ、午後からは3班に分かれての森の観察会へ出発。

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 臼沢に登ったグループでは、20年かけて育った森を前にさまざまな感慨があったようです。短い散策時間でしたが、澄んだ空の下、楽しく自然と触れ合うひとときとなりました。時間もあり「一番上」まではいけませんでしたが、それぞれが体力に合わせて臼沢の急坂も楽しんで頂きました。

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 その後は雲集亭に戻り、参加者から感想やメッセージをいただきました。いくつか抜粋してご紹介します。

森戸さん
「久しぶりの仲間に会えてうれしい。小さな苗がこんな立派な森になって驚いた。森びとの精神を地域や子どもたちに伝えていきたい」

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村田さん
「自分が植えた3本の木がまだ元気に育っていてうれしい。地道に続ける皆さんに感謝。足尾は自分の原点です」

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跡部さん
「オオムラサキが育つ環境も整い、本当にすばらしい森だと感じた。うれしすぎてショック死しそう!人と生き物が共に生きられる地域を目指したい」

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三ツ木さん
「子どもたちと植えた苗が、こんなに大きくなるなんて。森の“踏みしめた感触”で、森になったと実感しました」

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平賀さん
「足尾にはもう来られないと思っていたけど来られて本当に良かった。心にたくさん木が植えられた。人との出会いが本当に大切です」

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仁平さん
「夫より先に活動に関わり、夫が夢中に。今日は久しぶりに足尾に来られて、夫が本当にうれしそう!」

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高橋よし子さん
「現在の自宅からは初めての参加。足尾に来ることの遠さや大変さを改めて感じた。民衆の杜が本当に別の場所のように成長していて感動。必ずまた来たい!」

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 そして、参加してくれた七芽ちゃんは「来年、木を植えにくる!」と約束してくれました。苗木を準備して待っています!

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 長年「森びと」を支えてきた前アドバイザー・高橋からは、「人は森に生かされている。森は友だち」という言葉とともに、参加者への感謝と、次の100年を担う人たちへの期待のメッセージが届けられました。

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 最後は全員で記念写真を撮影し、「森は友だち!」の掛け声で無事に閉会となりました。

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 ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。今日は本当に参加した方々の笑顔が印象的な一日でした。これからも「森びと」は、森を育み、人をつなぎ、未来へ命をつないでいく活動を続けてまいります。どうぞ引き続きご支援・ご参加よろしくお願いいたします!

(運営委員・小黒)

2025年6月20日 (金)

森びと強者のおもてなし

20250620 森の手入れをするには暑すぎた今日。数年前から「みちくさ庭」をつくり、3年前から「心の園」を手入れしてきたが、草が伸び放題の様子では訪れる方々の気持ちに応えることはできない。

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20250620_4 庭と園には日光市民、足尾町民、そして森ともたちの様々な気持ちが宿っている草木が育っている。草木は四季折々に花や実を私たちに恵んでくれる。その様子を見ていただきたいと、今日の森の手入れには急遽応援を頼んだ。今日はそれに応えてくれた森びと強者たちが草刈りを行った。20250620_5

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20250620_8  東から吹く涼しい風を受けて強者たちの気分は爽快だった。これが森びと強者たちのおもてなしだ。

20250620_9 その喜びは帰宅して倍になった。福原さん手打ちの蕎麦をご馳走になり、蕎麦の香りと強者の心配りが身心に沁みわたった。森の手入れは、本間さん、加賀さん、福原さん、橋倉さん、そして報告・髙橋でした。20250620_10

2025年6月17日 (火)

6・22「森の案内」の準備に汗だく!

 本日(6月17日)、「梅雨の晴れ間」なら喜ばれるが、誰もが逃げたくなるような暑い日が続く松木郷です。

空は快晴、しかし気温は、30度を超えています。白いヤマボウシの花も少し元気がない気がします。

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Dscn2723 今日の森作業の「集中日」は、森びとを今日まで支えてくれた大勢の皆さんを迎える準備の日です。打ち合わせで、①案内する森の草刈り、②お迎えする「みちくさ」「雲集亭」の整備の2班に分かれ作業開始です。

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 梅雨で雨の心配ばかりしていましたが、熱波続きが予想され、日陰を作るターフ張りを行う事になりました。「雲集亭」の軒先にブルーシートで大きな日陰を創ることが出来ました。

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Dscn2741  他方、草刈り班も武田、田口さん達の奮闘で、案内通路等のかなりの部分を刈ることが出来ましたが、残された箇所もありました。

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Dscn2737  今日は一日汗のかきどうしでしたが、珍しいトンボや奇麗な蛾を見たとき、僅かな時間暑さを忘れることが出来ました。

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Dscn2736_2 汗だくで頑張った皆さんは、田口、武田、加賀、済賀、橋倉、田城、大野、清水の皆さんでした。お疲れさまでした。 報告は橋倉喜一でした。 

2025年6月16日 (月)

梅雨の晴れ間

14日・15日と2日連続の大荒れのが予報されていましたが、朝方に雨が上がり青空が顔を出し日差しも出てきました。絶好の行楽日和となりましたが、予報が悪かったので、銅親水公園の駐車場も空いていました。

Dscn0165橋倉さんも今日は松木沢を訪れる人も稀だろうとの予測でした。事務局から送られてきた「松木郷の森」案内(案)の最新版を元に読み合わせをしました。心配は天候ですが、好天を願ってその流れを掴みました。

Dscn0167橋倉さんが、お客様を迎えるにあたり、雑草が伸びてきたのが気がかりだという事になり「遊働楽舎」の周りの草刈りを行いました。

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途中、食事をはさみ、何とか「遊働楽舎」の周りを刈り終えました。本番までには、案内箇所の草刈りもやっていくとの事でした。

舎人:橋倉、坂口(文) 

松木郷は梅雨らしい天気でハイカーの姿は…

 6月14日(土)、朝9時の気温は18℃、今日の松木郷は梅雨らしい天気です。ハイカーの方もそれほど多くはないとは、橋倉さんの見立てです。「みちくさ」の上、靄に包まれた「中倉山」が見えます。

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2 今日の舎人のもう一人の担当、橋倉さんが「クスノキ」を見つめています。

3 枯れていた「クスノキ」の下に、新たな幼木が育っていました。

4 今日の作業の中心は、この20年大変お世話になった諸団体、個人の方々をお招きし、6月22日に控える「松木郷の森」をご案内するイベントの諸準備です。さあ、記念品の森びと特製「手ぬぐい」に案内パンフレットを50部、森びとの封筒に詰めます。5

6 資料の袋詰めの後は、「森びと広場」や「心の園」の草刈りを予定していましたが、雨が強まったため屋根のある「うんしゅう亭」で作業することにしました。手始めは、椅子の拭き掃除です。7 椅子を30脚、拭き掃除、艶出剤でキレイにしたところで、12時を過ぎたので昼食にします。

8 橋倉さんは、足首を痛めているにもかかわらず頑張ってしまいます。正に“昭和の男”です。9 拭き掃除、艶出しが終わり、テーブルを積み上げブルーシートをかけて、ロープで固定し雨と埃から守ります。

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12 きつい作業でしたが、若葉から緑が深まり靄のかかった「臼沢の森」に癒され、「ああ、またここ松木郷に来たい」という思いを抱きながら今日の作業を終えました。この不思議な感覚は、まさに「松木マジック」です。残念ながら、本日の来訪者は、おりませんでした。

本日の舎人担当は、橋倉さんと田城でした。(報告者・田城)

2025年6月10日 (火)

恵みの雨の中の森作業

Dscn2703_2  本日(6月10日)の足尾・松木は、曇りで12℃(8時30分)です。今にも雨が降りそうな空です。Dscn2708  朝の打ち合わせでは、作業責任者の清水副代表から午前中は、「臼沢西の植樹地」の草刈り(左上の4列:前回の草刈りの未実施地)と「臼沢の植樹地」にある「JR貨物労組の植樹地」の草刈り。午後は、「果樹園」の草刈りを実施しますとの説明を受けて、雨が降ることを想定して雨カッパの着用をして作業に入りました。Dscn2687 「臼沢西の植樹地」に着くと小雨が降って来ましたDscn2688 草刈りを進めるとハチの巣を大野さんが教えてくれましたのでその場所を避けて草刈りを進めました。

Dscn2692 草に負けずに元気に生長してほしいと願いながら、約30分程で草刈りを終了出来ました。

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Dscn2689 次の草刈り場所の「臼沢の植樹地」の手作りの階段を登っていくと湿気が強くて体力を消耗します。

Dscn2694 途中何度も水分補給をしながら「JR貨物労組の植樹地」に到着すると下段の鉄製のネットが地上に着いていてクマ等の獣害の出入り場所になっていましたので、慎重に鉄製のネットを持ち上げて張り上げました。

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Dscn2695  昨年は、苗木に幹ガードを付けましたので苗木の生長を確認することが出来ました。しかし、草の伸びがすごいので下段から上段に向けて草刈りを行いましたが、植樹地の傾斜は30度位あり雨で足元が滑らないように注意しながら草刈りを進めましたが、全てを行う事が出来ませんでした。

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Dscn2700 獣害ネットを点検すると尾根の頂上付近が地面からめくりあがり、大きな穴を発見しましたので、それを塞ぎました。

Dscn2702 尾根の上段の獣害ネットの上部に亀甲の金属のネットを張らなけらばなりません。また、植樹地の傾斜で足元が滑りますので更に階段を設置しようと話になりました。

Dscn2698 12時を回りましたので「JR貨物労組の植樹地」を後に下山して、昼食にしました。

食事中に雨が強くなり食事が終わっても益々雨が強まりましたので、午後の作業を中止にして帰路に着きました。

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 本日の作業者は、松村宗さん、橋倉さん、大野さん、加賀さん、清水さん、坂口さんと筆者でした。雨の降る中の森作業ありがとうございました。

(報告者:済賀正文)

2025年6月 9日 (月)

第13回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭に参加しました

昨日、福島県南相馬市で「第13回目南相馬鎮魂復興市民植樹祭」が開催され、森びとからはJR貨物労組から17名、神奈川県ファンクラブからも10名を含め総勢51名で参加してきました。

Screenshot_20250609_111305_x4日から植樹祭会場で前段準備に携わっていた南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊(通称:応援隊)の皆さんと合流し、森びと桜井代表が歓迎のあいさつをしました。

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ご存知のように、福島県南相馬市では2011年3月11日の東日本大震災にて636名の方が犠牲に遭われました。震災を風化させることなく、今後も市民のいのちを守る森の防潮堤づくりを継続していく決意を新たにして、献花台で祈りを捧げました。

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実行副委員長の応援隊・松林代表から力強く開会あいさつがされました。20250608_120153

宮城県ファンクラブ・林代表が皆さんで丹精込めて作った苗木を無事に嫁がれました。
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応援隊が入ったグループの植樹リーダーには、第1回(2013年10月6日開催)の植樹祭で、相馬農業高校の農業クラブの理事長を勤めていた山田くんが市役所の職員になって堂々と参加者に指導していました。

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全体で15,000本の苗木にいのちを吹きこみました。来年は、応援隊と相談して草刈りや観察などを含めた泊まりがけの企画を考えたいと思います。応援隊の皆さん、連日暑い中での前段準備ありがとうございました。JR貨物労組の皆さん、ファンクラブの皆さん、来年もよろしくお願い致します。(運営委員・小林敬)

2025年6月 6日 (金)

「日光城山・ふるさとの森」の草刈りを行いました!

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 6月2日(月)栃木県ファンクラブは、日光板橋・城山の植樹地の草刈りを行いました。

 5年前の10月、小雨の中で17種1000本の苗木を植えた場所です。地元の大和木材・福田社長のご厚意で、杉などの針葉樹を伐採した跡地に広葉樹を植えました。

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  5周年の区切りに企画した草刈りですが、8人の皆さんが集まってくれました。その中には、ケガで長らく療養していた鎌田さんの元気な姿があり、群馬県から松村(宗)さんも参加してくれました。やっぱり鎌田さんは、この姿がピッタリ!皆んな大喜びです。

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 今日の作業は、これまで通りのお昼までの作業。篠竹を刈ることをポイントにスタートしました。隣接する登山道の草を刈る人、沿道沿いのサクラの回りを奇麗にする人、藪のような中に突入する人と作業を進めます。

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 植樹地には、足尾のような草はほとんど生えていませんが、その代わり杉、檜の実生苗、カシや榊類の切り株から芽を出したもの、ウルシ類などが藪を形成しています。

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 サクラの木は、太さを増しています。毎日城山に登っている近くに住む女性に話を伺うと、「河津桜の咲き方が悪かったが、それ以外の桜は楽しめました。心が和みました。」とおっしゃっていました。

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Dsc089471(ソメイヨシノ 4月13日撮影)

Dsc089801(シキザクラ 4月13日撮影)

 作業の合間に経口補水液を飲みながら、鎌田さんから近況報告をして頂きました。森びとも高齢化していますので、真剣に耳を傾けて教訓としながら、回復を喜び合いました。

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 最後に、気づいた問題点・今後の課題等を出してもらいました。

①半日作業ではなく、お弁当持ちで午後作業もしてはどうか?

②植えた木以外は最大限伐採したほうが良いのでは?

③集中日を設けて、一気に整理しては?

④急で滑りやすいので、下から攻めたほうが良い。

 等々の意見が出されました。

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 栃木県ファンクラブとしても検討を約束し、加賀事務長からは、コロナ問題を境に停滞しているファンクラブ活動を活発化させ、メンバーの拡大、対面総会の実施等を約束して散会しました。

 皆さんご苦労様でした。森作業の参加者は、

鎌田、山本、本間、松村(宗)、橋倉、加賀、福原、山田の皆さん。

(報告:橋倉喜一)

2025年6月 1日 (日)

いま一番大事なことは、木を植えて森をつくること

 いま私たちは、誰もが経験したことがない「気候危機」に突入し、台風や豪雨、熱波や干ばつなど「極端な気象現象」と呼ばれる異常気象が世界各地で発生し、すべての生物が“いのちの危機”にさらされています。

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 このまま各国が地球温暖化対策を進めても、21世紀末の世界の平均気温は産業革命前に比べて2.7度上昇すると予測し、事態はさらに深刻化すると「国際環境NGO、クライメート・アクション・トラッカー」が5月に発表しました。

 また、国内で発生した高温や豪雨などの異常気象に、地球温暖化がどれほど影響したのかを科学的に分析し、温暖化対策の機運を高めたいとして、研究者有志団体「極端気象アトリビューションセンター(WAC)」が5月20日に国内初の組織が発足し、今年度は猛暑を中心に分析し、来年度以降は大雨についても分析結果を公表し、気象キャスターらの情報発信に役立ててもらうということです。

 「人間の経済活動」により、温室効果ガス排出が増加。それによって引き起こされる気候変動の危機に対して、「情報発信」の動きが見えてきました。

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 危機を回避するための情報は極めて重要なことです。いま地球人に求められているのは、安定した気候と、そのもとでの安定した暮らしと生活ができる地球を取り戻すことであり、そのために何をするかが重要なことではないでしょうか。

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 誰もが「豊かな暮らしをしたい、安くて美味しいものを食べたい」と思うかもしれません。しかし、地球温暖化が進行する中で、森林を破壊し、さらに化石燃料を掘りまくれ!と叫ぶ為政者や、資源や領土をめぐる国家間の争いなど、際限のない欲求や欲望が、地球環境破壊、不当な利益を得る行為が内包されているという現実を見極めることが問われているのではないかと思います。そして一番大事なことは、一時しのぎではなく、世界中人々が温室効果ガスを吸収する木を植えて森を作ることが一番の早道であり、人間が成せる恩返しの原点ではないかと思います。

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 私たちは20年前から「地球温暖化にブレーキをかけたい」と森びとプロジェクトを結成し、足尾で森づくり活動を地道に始めてきました。いま、その落葉広葉樹約8万本が形成する小さな森は、すべての生物の命を守る「母なる森」へと成長しつつあります。動物たちに幹や枝葉を食べられても翌年には芽を出し再生する木々たち。森づくりを通じて、「木々たちの生命力」と「人間は森に寄り添ってしか生きていけない」ことを学んできました。

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 その「松木郷の森」の案内(=エコ散歩in足尾)を通じて、森にふれ合いながら五感で感じ、人間が生存するために、森(自然)は必要不可欠な存在であることを共有し、森づくり活動に繋げていきたい。その原点は、気候変動と向き合う「母なる森」へと、さらに次世代と共に明治神宮のような「100年の森」を目指して「足尾・松木郷の森」の手入れに汗水流し、磨きをかけて行きたいと思います。

(運営委員:大野昭彦)

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