「孤高のブナ」保護準備で新たな出会い
本日(10月21日)は、11月3日に開催する「孤高のブナ」保護活動の準備と「希望のブナ」の生長調査に中倉山に登りました。登山口で出会ったのは山岳ガイドをしている松原さん。登山ガイドの下見に来られていました。松原さんは足尾ジャンダルムにロッククライミングに来ている方ですが中倉山の「孤高のブナ」に会うのは初めてということでした。「孤高のブナ」の場所で会えると良いなと思いながら別れました。 今日の準備登山は、東京事務所の坂口さん、足尾スタッフの山田さんと筆者の3人が登りました。途中、秋を感じる木々の色づきに心を和まされて2時間30分間登ると、「孤高のブナ」に会うことが出来ました。
途中の落葉広葉樹が秋の化粧をして我々を迎えてくれました。昼食を終えると「沢入まで行ってきました」とニコニコ顔の松原さんと再会しました。「希望のブナ」の観察記録には松原さんも付き合ってくれました。ブナの実から苗木に育てたものを昨年4月29日に植樹をしたと話すと、松原さんは驚いていました。「希望のブナ」は小さいながらも葉を黄色に染めていました。高さは、約120cmに伸びていました。今年は2度目の冬を迎えますが、筆者は厳冬に耐えて生きて欲しいと願いました。
「孤高のブナ」が生きる石だらけの松木川斜面地は、7年前に張り付けた種が混ざっている土袋からは草が生い茂っていました。それを見た松原さんは、「完全に草が土と一帯になっている」と驚いていました。地道にブナの根を守る活動に参加して頂いた方々に感謝です。11月3日に行う作業用の土留めが一部崩れていましたので、山田さんと必要な機材の最チッエクしました。松原さんとは、途中まで下山しましたが、松原さんからは尾瀬でのミズバショウ保護などの話を聞くことが出来ました。
下山後、山田さんと筆者は11月3日のと最終チェックを行い、中倉山のブナ保護準備を終了しました。
松原さん、「希望のブナ」の観察にご協力頂き、ありがとうございました。
本日の作業者は、坂口さん、山田さんと筆者でした。(報告者:済賀 正文)
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