松木郷にも実りの秋が到来!
10月1日(火)、足尾は秋晴れに恵まれ、8時30分の気温は17.5℃とさわやかです。
今日は大野さんと清水が「森の番人」として森の手入れを行いました。6日(日)にJR東労組のサークル「ネイチャークラブ」が足尾の森の観察に来てくれます。働く者の視点から自然環境の大切を学び、暮らしや鉄道の安全を守る活動を行っている皆さんです。
足尾の植樹に参加された組合員もおりますので午前中は生長した森を観察しやすいように「民衆の杜北」の林内で草刈りを終えていない西側奥と通路の草刈りを行いました。
暑い日と降雨が多い9月でしたので草やツルの伸びも早く、刈払い機の刃に絡みつくため、エンジンを止めてツルを取り除きながら慎重に草刈りを行いました。
気温も上がり、糺の森で休憩を取りながら水分補給。ジャンダルム方面を眺めると「古河会」の皆さんが植樹したサクラの葉が紅く色づいていました。彼岸を過ぎて少しずつ秋の装いへと変化しているようです。
休憩後は、先週草刈りを行なった通路の刈り残しと、宮脇さん、岸井さんの記念樹周り、柵入口外側の草を刈りました。草刈りを終えて杜の木々を眺めるとコナラが実をつけていました。クリやミズナラ、コナラなど動物たちにとっては貴重なたんぱく源です。
昼になり森びと広場に戻ると、カキの実が黄色く色づき、記念樹エリアの栗の木は実をたくさんつけています。イガが割れているものもありますが、地面を見ると実が見当たりません。食べた跡が見受けられるので人間が収穫する前にサルが食べたようです。イガが柔らかいうちに開いて食べるサルの知恵に感心します。
午後は「りんねの森」の赤土・湿地エリアの柵周りを覆うチカラシバを刈りました。木々や柵の点検で歩く際にチカラシバの実が衣服に付くと布地の中に入り込み、チクチクしてかゆくなり、実を外すのも容易ではありません。坂になっている場所もあるため足元を確認しながら草を刈りました。
果樹園では、イチジクが一個実をつけていました。まだ青く熟すまではもう少し時間がかかるようです。松木郷にも実りの秋が到来しはじめました。
足尾の荒廃地に小さいながらも多様な生物たちが暮らす森が育っています。世界各地で豪雨や干ばつ、山火事など気候変動による被害が発生し、多くの命が奪われている現実の中で、ネイチャークラブの皆さんと森を歩き、生物社会の一員として「今、何をなすべきか」を考えていきたいと思います。
本日の森作業は、大野さん、筆者清水でした。
(報告:清水 卓)
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