厳しさに耐え抜くブナの恩送り
朝6時、薄暗いキャンプ場を出発。足尾ダムゲートに着くと加賀スタッフが待っていました。中倉方面を見ると、朝陽に当った頂上が快晴に浮かんでいました。
本日は、今年2回目の中倉山のブナを元気にする恩送り日です。集まってくれた皆さんは20名。登山口で草の種が入った植生袋と乾燥した黒土入りの袋を参加者に渡し、秋色の落葉を踏み分けて登って行きました。
頂上に着いたのは10時20分頃、風のない晩秋の美しい空気を吸いながら慣れた手つきでテキパキと黒土の入った植生袋を岩ばかりの斜面に20人で40袋を貼りつけてくれました。
20分程で作業終了。下山前には、清水副代表からお礼の言葉が述べられ、3名の方から感想を頂き、一生懸命になって命をつなぐ支えになってくれている「無言の語り木」のブナに感謝しました。美味しい空気をおかずに昼食をとりました。このブナの周りで3・4組のグループが昼食をとっていました。また、私たちの昼食中も30人近くの登山者がブナに会いに来ていました。 本日は、林野庁日光森林管理署の職員で植物に詳しい田中裕貴さんから植生袋の取付け方のアドバイスをいただきました。ありがとうございました。
ブナを元気にする恩送りをお手伝い頂きました森ともの皆さん、本日はありがとうございました。
最後に、森の住人へ、騒がしい一日ですみませんでした。(報告・済賀正文)
・・・・・ベース基地より一言・・・・・
中倉山を目指した若い男女が道を間違えてやってきました。立ち話をしていると「道を間違えてよかった!」と言って中倉山に向かっていきました。
その後は、「足尾の山に人が入りすぎて、クマも驚いているらしい!」との話を聞きました。人も動物もホドホドにしなければと思いました。
「新松木の杜」のカエデは真っ盛りです。 (報告・橋倉喜一)
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