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2022年7月の20件の記事

2022年7月31日 (日)

雷様(らいさま)に敬意を表して森作業

Dscn8350  今日の森作業は、森づくりスタッフから事前に連絡をもらった①大雨が続いたので、民集の森と臼沢西の森獣害ネットの点検、②臼沢の森のネットの破損個所の修繕を行いました。

Dscn8351  民集の森の東側山裾よりの斜面は、今まで2度大雨による土砂流入で獣害柵が壊されました。そんな記憶がよみがえりましたが、何事もなくホッとしました。

Dscn8353  臼沢西の森は、落石による被害はありませんでしたが、東側の柵の外にシカの死骸があったため、クマと思われる柵の乗り越えによって、一部が壊れていました。

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久し振りの臼沢の森は、とても涼しい世界をあたえてくれました。少し登ると昨年苦労して作った階段が現れます。とても登り易く、続きの修繕を今年も頑張ってやりましょう。

Dscn8362弘永スタッフは、獣害ネットの修繕を行いました。既設のネットの内側に作ったネットに大きな穴が空いていました。

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ネット修繕が終わるころ、雨が降り始めました。急いで下山を始めましたが、森の効用でほとんど濡れずに済みました。しかし、作業小屋に着いた頃は、激しい雷雨となってきました。

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 足尾ジャンダルムも、朝の様相とは一変してしまいました。


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この雨の中、手洗い場近くにアナグマが現れ、一心不乱にエサを探していました。

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小雨になってくると、山々は霧に覆われてきました。この機を逃さず「みちくさ」に、出来立てほやほやの「森の木魂」第7号をセットしてきました。、


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本日の森作業は、弘永、橋倉(筆者)でした。

2022年7月30日 (土)

地元民の言葉に励まされて日光板橋・城山の草刈り

   森びと栃木県ファンクラブは一昨日(7/28)、日光板橋・城山の草刈りを行いました。この地は、地元の大和木材・福田社長のご厚意で土地を貸して頂き、2020年に桜を道沿いに植え、斜面には1.000本の落葉広葉樹を植えた場所です。植樹祭では、地元の皆さんとの交流を目指し取り組んでいましたが、悪天候となり断念せざるを得ませんでした。

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  そんな心残りをずっと抱き続けていましたが、そんな残念な気持ちは吹っ飛びました。草刈りをしていると、「暑い中、ご苦労様!」「4月桜の花を見ました。長生きして、大きくなった桜を見てみたい。」「皆さんのご苦労に頭が下がります。」等々の声が聴こえました。それは、山行トレーニングや健康増進の為にこの場所を訪れている地元の方々の心のこもった言葉でした。

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 「誉め言葉」が欲しくて、森びとの活動をやってきた訳ではありませんが、地域の方と心がつながる言葉をいただくと、素直にうれしくなりました。同時に、これからも頑張る気持ちになりました。なんとなく思ったことは、小さな活動の積み重ねが、次世代の未来につながっていくのだろうことでした。

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28日の城山は、登山道を彩るヤマユリの甘い香りに包まれていました。2年前には細く小さな姿でしたが、今は、蕾を3つも付けていました。中には、10個以上の花をつけたものもありました。

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 作業は午前中までの予定でしたので汗はかかないと思っていましたが、全員が下着まで汗でびっしょりでした。そんなメンバーの心を爽やかにしてくれたのがヤマユリでした。その力を受けて作業は無事終了できました。2度に分かれた草刈りに参加したのは、弘永・福原・鎌田・山本・小川・橋倉(筆者)の皆さんでした。お疲れ様でした。 (森びと栃木県ファンクラブ・橋倉喜一)

2022年7月24日 (日)

夏野菜の収穫と森作業

2 昨日(7/23)の南相馬市の苗場の天候は、曇り空で湿度が高くジメジメとしていました。海水の温度と地上の温度の差によって、しばらく苗場周辺は濃霧が立ち込め幻想的な様相でした。

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 冷たい麦茶を飲みながら作業の打ち合わせを行いました。岩橋事務局からは、コロナ感染拡大と熱中症対策によって作業が「延期」となり1か月ぶりの作業となりました。スタッフ間の連携で自主的に水撒き作業も行われたことの報告がなされました。苗場、農園周辺の草は伸び放題でした。早速、手鎌による農園周辺の草刈りと苗場内の草抜き作業を分担して行いました。

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 農園内の草刈りを担当した渡部、松林さんは、草にも負けず大きく生長した大事なスイカ、メロンがカラスや野生動物に食べられないように網袋を活用し保護していました。(現時点でスイカ7個、メロン3個保護中)カボチャ4個とキュウリ4本は収穫しました。苗場内の草抜きも終って、食べ頃のスイカを試食することにしました。今年初めてのスイカです。その味は、とても甘くておいしかったと大きな口でがぶりついていたスタッフ。次回の作業にも食べようと夏野菜の予約をしていました。

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 昨日から3年ぶりの相馬野馬追が始まり南相馬市の街中は、神旗が飾られ活気が見られました。相馬野馬追の功労者として出陣する応援隊の菅野副代表は、復興再生と若武者の育成等にも力を入れ、さらに森作業にも積極的に参加しお互いに議論を深めあっています。まだまだ猛暑日が続きますので熱中症とコロナ感染対策をしながら取り組んでいくことを確認し作業を終了しました。渡部代表からは夏バテしないようにとニンニクの差し入れがありました。ありがとうございました。

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<収穫されたカボチャ、キュウリは参加されたみなさの食卓に>

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本日の作業者は、渡部代表、松林さん、山田さん、岩橋さん、岩橋恵美さん、筆者(東城)でした。

お疲れさまでした。                      (報告 東城敏男)    

2022年7月23日 (土)

蜂対策を万全にして、「臼沢の森」上3段目草刈り終了。

 7月23日、足尾松木は8:40、24℃、快晴です。今日の作業は、「臼沢の森」上から3段目エリアの草刈りです。先日、ハチに刺されたスタッフが病院に行く事態になったため、今日はゴム手袋で行いました。また、草刈りに前に竹棒で草を叩いて、蜂が出てこないかを確かめてから作業に入りました。Img_3793 Img_3794 Img_3796 Img_3798 小さな苗木が草の中に埋もれています。刈り払機だと苗木を切る恐れがあるため、鎌での手刈りです。11:30頃、「臼沢の森」上から3段目の草刈りが終了しました。

Img_3804 Img_3805 Img_3809 Img_3812 午後の作業は、10月1・2日に植樹を行うことになった、「りんねの森」土地改良ブロックの穴掘りを行いました。一人5個、4人で20個の穴を掘ることを目標にしましたが、終わってみると21個掘っていました。

Img_3823 Img_3826 本日の作業者には、筆者(加賀)と同じ町内会の村岡さんが1年ぶりに参加して下さいました。昨年も臼沢の草刈りで、暑くて急な斜面での作業に驚いていましたが、「今日は松木川からの爽やかな風が気持ち良く昨年より楽でした。また来たいと思います。」と言っていました。

 本日の作業者は、福原さん、弘永さん、村岡さん、筆者加賀でした。お疲れさまでした。(報告:加賀春吾)

侮れない蜂のひと刺し・・・森に寄り添う夏の心得

 森に寄り添って生きていくには四季ごとの心得がある。夏の心得のひとつは草刈りを怠らないことと虫たちを刺激しないこと。Photo 植えたばかりの苗木の生長には草刈りが欠かせない。周りの草の背よりも苗木の幹が高くなるまではこの作業は必須だ。岩や石ころが多い荒廃地に少しばかりの黒土を混ぜ、そこに幼木を植えるいる私たち。周りの草も黒土に含まれる水分等を吸収し、光合成で生産した糖分とともに幼木と競争する。この競争に苗木が負けないように人が周りの草を刈る。7_20110613

Photo_2 草の茂みは虫たちに取っては雨や風を防ぎながら命を育む大事な場所。そこに人の手が入ると、蜂は攻撃してくる。2㌢程の小さな蜂でも、年に2回刺されると大変なことになる。筆者の経験は、意識がもうろうとなって病院に運ばれ、緊急処置をしてもらった経験がある。Photo_3 その後の夏の森作業時には、白い長靴とゴム手袋を着用して草刈りを行い、作業小屋にはハチに刺された時の応急処置方法の掲示、殺虫剤等を用意している。Photo_4

Photo_5 基本的には各自の意識と実行力が身を守る前提になる。先日、ある先輩がアシナガバチに手を刺された。話を訊くと、刺された箇所から口で毒を吸い取り、刺された箇所を冷したという。古希を過ぎた年齢なので後輩が病院へ同行し、手当てをしてもらった。翌日には腫れが引いて、大事には至らなかった。Photo_6 先輩は、「作業小屋に張ってあった掲示物を思い出し、その通りにやった」と言っていた。暑くなるこれからは「ゴム手袋、白い長靴を履いて草刈りをしたい」とも言っていた。(顧問 高橋佳夫)

2022年7月22日 (金)

気候危機に向き合う「いのちを守る本物の森づくり」

 「キュウリもそろそろ終わりだから時間のある時に取りに来い」と実家から連絡が届きました。実家の農家を継いだ兄は、稲作の他にキュウリやインゲンなどをビニールハウス栽培し出荷して生計を立てています。冬のハウス栽培は燃料費など経費が掛かるためアルバイトに出て生計を支える。昔は畑の広がる中にある家だったが、住宅が増えてくるといつの間にか農地も住宅並み課税に変わってしまう。小規模の自営農業の暮らしはいつまでも苦しいというのが実感です。

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 先週末の17日、久しぶりに実家に顔を出し兄夫婦が育てた野菜を頂いきました。キュウリの他、ナス、トウモロコシ、カボチャ、メロンなど自宅で食べるために作った野菜も収穫してくれていました。曲がったり、育ちすぎたり、「規格」では店頭には出せないが、自宅で食べるには新鮮で安全、安心して食べられる野菜です。

 猛暑の中、ビニールハウス内で収穫する様子を想像するだけでも汗が出てくる。ハウス内は50℃近くになる。スーパーに行けば涼しい店内でさまざまな野菜を選び購入できるが、命をかけて消費者の命の源となる野菜を育てているのが農家の皆さんであることを知ってほしい。家に持ち帰り、トウモロコシをゆでている間に、きゅうりは塩で浅漬けに、ナスは味噌炒めにしました。

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 先週以降、前線を伴った低気圧が日本列島を九州から北海道にかけて通過し、記録的豪雨が襲いました。「100年に1回、50年に1回」と言われた豪雨が数年に一度となりました。 

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 川が決壊、家屋や水田、畑など農地が浸水被害となり、宮城県では名蓋川(なぶたがわ)が決壊し、広範囲で冠水した大崎市古川矢目地区では堤防の決壊は少なくとも4か所であることが判明。7年間で3度という頻度で大規模水害に見舞われた住民からは「これは人災だ」との声が上がっています。

 「これは天災じゃない。人災だ。防げた。悔しい」、矢目地区行政区長は住民の思いを代弁し、今回破堤した箇所以外にも決壊寸前の場所が複数あることを指摘し「堤防のかさ上げを要望しても、行政は『原状復帰しかできない』の一点張り。しゅんせつなどメンテナンスもしないから雑木に草がたまり、弱い堤防をさらに弱くしている」と語っています。

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 農業を営む住民は『水田も大豆畑も泥水に沈んだ。「明日にでも水が引けばいいが、収量はだいぶ落ちるかもしれない」。折からの米価下落に加え、今後の病気や虫の発生が気がかりだ。』と不安を吐露しています。(河北新報ONLINENEWSより)

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 7月10日に投開票が行われた参議院選挙は、憲法改正に前向きな政党の議席数が伸び、岸田首相は「できる限り早く発議に至る取り組みを進めていく」と述べ改憲に意欲を示しました。「9条への自衛隊明記」「反撃能力」「我が国自身の防衛力を5年以内に抜本的に強化する」と強調しているようです。そして、7月14日の記者会見では、「原発9基の稼働を指示」したことを明らかにしました。

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 新型コロナウイルス感染拡大により経済が低迷し、生活に不安を持つ市民の思いとの乖離を感じます。欧州ばかりでなく米国まで熱波が広がり山火事が発生している状況は、日本も無縁では無く、河川沿岸の住民の声に耳を傾け、河川の堤防強化と源流の森の保水力を高める植林など、気候変動に対する対策を第一に推進すべきだと思います。

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 森びとプロジェクトは、気候変動に対する歯止めの力は弱いかもしれませんが、9月21日(水)に植樹を希望する方に代わり「里親植樹(7月~9月申込み)」を行い、10月1日、2日(土、日)に「りんねの森」5か所の植樹地の土壌に応じた植樹を行います。

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 生存基盤である地球の環境を守るために、多くの森ともの皆さんと共に、「地球温暖化にブレーキ」をかけたいと思います。

(副代表 清水 卓)

【アーカイブ】森びと・心の宝物

タイトル:森びと・心の宝物
作成日付:2020年11月
ファイル:ファイルをダウンロード
概要:
森びとプロジェクトの前身、NP法人O森びとプロジェクト委員会時代に、森づくりスタッフが森づくりで得た「心の宝物」をまとめた小冊子です。

本文より:(編集後記抜粋) 
 森びとシニアから貴重な心の宝物を寄稿していただきました。八幡平市の松尾鉱山跡地の森づくり、足尾町の松木村跡地の森づくり、南会津での森を元気にする炭による樹勢回復実証調査、そして森の防潮堤づくりの現場に起ってきたシニアの方々に執筆をお願いした結果、十九名の森びとシニアから次世代の森びとへ伝えたい「心の宝物」が送られてきました。文章にはたくさんの宝物が秘められていましたが、編集では、森びとの次世代にとって忘れてほしくない「心」に絞って文章をまとめさせていただきました。
 
 何故なら、寄稿された文章は、地球温暖化にブレーキをかけなければならないという人類の問題に初挑戦してきた一五年間の試行錯誤の歴史だからです。短い歴史とは言え、現役をリタイヤした多くのシニアが経験したことのない森づくりでありながらも、故・松崎明さんの問題提起に賛同して森づくりを理論的かつ実践的に指導してくれた宮脇昭さん、その活動をけん引してくれた故・岸井成格さん、故・角岸幸三さん、故・竹内巧さん、故・宮下正次さん達の志の端緒をつくり出したことは後の世代にとっての宝物にしてほしいと願っているからです。また、人類の生存が危ぶまれている現代社会においては、生存を持続させる活動の小さな種火になってほしいと願っています。

Img_5411森づくりスタッフの様子(本文とは無関係です)

2022年7月20日 (水)

松木渓谷から吹き抜ける風が心地よい臼沢・臼沢西の森の草刈り

 本日は7月20日(水)、育樹デーです。足尾の天気は晴れ。雲が多く9時の気温は25℃でした。さっそく朝のミーティング、加賀スタッフから本日の作業説明を行い、午前中は臼沢の森と臼沢西の森の草刈りを行い、午後はりんねの森の土壌改良ブロックに植樹用の穴を掘る作業を行うことにしました。Dsc06620

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 臼沢の森は加賀さん、済賀さん、筆者清水。臼沢西の森は鎌田さん、山本さん、松村宗雄さん、松村健さん、柳澤さんに班分けしました。臼沢の森は刈り払い機と鎌での手刈り、臼沢西の森は鎌での手刈りです。道具を軽トラックに乗せ臼沢の森に出発しました。

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 臼沢の森の階段を上り、まずは最上部から2段目の植樹地の草刈りを行いました。草を刈ると虫たちが飛び跳ねてきます。出てきた虫を食べに来たのか、ウグイスが木の上で鳴いています。また、ヒグラシの鳴き声も響きわたり、トンボも飛び交っています。これから夏本番ですが秋の気配も感じられる草刈りとなりました。

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 長袖シャツで草刈り作業を行うため体がほてってきますが、松木渓谷からの風が臼沢西から臼沢の森へと吹き抜け、体を冷やしてくれました。臼沢の森は3段目の半分まで刈り進むことが出来ました。草の中に埋もれた苗木も多く、鎌での手刈りも慎重に行いました。

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 臼沢西の森では西側の上部から草刈りをスタートさせ東側へと刈り進めました。草を刈っていると草の中に蜂が潜んでおり、松村健さんが左手の指をアシナガバチに刺されてしまいました。すぐに刺された箇所の毒を出し、水ですすいだ後、氷で冷やしました。済賀さんに同行していただき足尾双愛病院に向かい診察と治療をしていただきました。

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 臼沢西の森の植樹地は、土留めに細長い甲羅板を使用しており、石や岩を甲羅板側に寄せて黒土をいれるため、隙間に蜂が巣を作るようです。なので、どこに巣があるか見つけるのも難しい場所になっています。終了ミーティングで、「刺されてからの対処ではなく刺されないように長い棒で草むらをたたき、蜂が潜んでいないかを確認したらよいのではないか」「薄手の手袋ではなく、ゴムの手袋や皮手袋、厚手の手袋を使用するようにしよう」など意見を出し合いました。

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 午後の作業は、臼沢の森入口東側の金網が倒れており、鎌田さんと山本さんが新しい獣害柵を軽トラに積み修繕に向かいました。松村宗雄さんはみちくさの畑の草取り、他のメンバーはりんねの森の土壌改良ブロックの穴掘りと苗木への撒水を行いました。

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 土壌改良ブロックは土壌の中に小石や岩がごろごろしており穴を掘るのも一苦労。ツルハシ、マンノウ、スコップを使い穴を掘り、黒土を入れて元の土壌と混ぜて篠竹を立てて目印にしました。18か所の植樹場所をつくりました。

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 草取りを終えて、りんねの森に合流した松村宗雄さんから「甘茶(アマチャ)の花が咲いた」と報告があり、林子さんが写真に収めてくれました。

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 15時過ぎに作業を終了し、道具を片づけ、終了ミーティングを行い16時に解散、帰路につきました。今日は、柳澤さんが玉ねぎとお菓子、松村宗雄さんがピーマン、林子さんがお菓子を差し入れてくれました。ごちそうさまでした。

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 本日の森作業は加賀さん、鎌田さん、山本さん、松村宗雄さん、松村健さん、柳澤さん、済賀さん、林子さん、筆者清水でした。(報告 清水 卓)

2022年7月18日 (月)

臼沢上2段目の草刈りと柵修理を行いました。

 7月18日、8:20、足尾松木は快晴、気温は22℃、久しぶりに真夏日になりそうな天気です。

今日は「臼沢の森」上段から2番目の草刈りと、前回最上部の獣害防止網が破られている所があるのを確認していましたので、亀甲金網を持参し修理をすることにしました。今日は、小柴さんが初々しい後輩を連れて来て下さいました。刈り払機を扱うのは初めてということで、まずは小柴さんから講習を受けていました。

Img_3752_2 Img_3755 Img_3754 「臼沢の森」の階段600段を、刈り払機、亀甲金網、水などを持参し登っていきます。小柴さんの後輩上野さんは学生時代に陸上100mの選手だったそうで、体力には自信がありそうです。軽々と登っていきます。草刈りも講習の成果がすぐに現れているようでした。Img_3756 Img_3761 Img_3762 休憩を取り、水分補給をしながらの作業です。今日は、約半分ほど終了しました。その後、破られている獣害防止網の修理を行いました。前回確認した所だけでなく、あちらこちらに穴が開いていましたので、修理を行ってきました。

Img_3758 Img_3768 ここまでの作業をして時刻を見ると既に13:00になっていました。下山途中で、上野さんに作業の感想を聞くと、「初めてでしたが楽しかったです。」と言っていました。「今度は一人でもいいので来てください。」お誘いしました。下山後、昼食を涼しい「うんしゅう亭で」とり、その後、筆者加賀は「りんねの森」土地改良ブロックに穴を掘る予定でしたが、体力の消耗が激しく断念。上野さんと苗床に水やりを行いました。小柴さんは、刈り払機のメンテナンスを行ってくれました。。そして、森の案内のパンフ作成に使うためのドローン撮影を行いました。

Img_3769 Img_3784 Img_3776 Img_3781 Img_3771今日の作業者は、小柴さん、上野さん、お疲れさまでした。そして、筆者は加賀でした。(報告:森づくりスタッフ 加賀春吾)

2022年7月15日 (金)

天空の宮脇先生に見つめられて1年

 7月16日は宮脇先生が天空へ旅立って1年目。年のせいなのか、時の流れが若い頃と比べると倍以上速く感じられるこの頃の私です。

 先生の命日を前にして、この一年を振り返ってみました。森びとスタッフとして、そして一人の人間としてどうだったのか?。先生は常々、「本物になれ!、死ぬ気になってやれ!」と檄を飛ばしてくれました。「本物とは、幾多の困難を乗り越え、長く生き続けること」と教えられていました。

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 こんなエピソードがありました。植樹祭の前日、サンレイク・草木の一室に宮脇先生、高橋さんと私が寝ることになりました。先生は、中国地方から山梨県を経て宿に遅くなって到着しました。時間を惜しむように布団に入って、ペンを走らせていました。私は緊張していて他の部屋で、仲間と酒を飲んで過ごしました。翌朝目を覚ますと先生は、もうテーブルに向かいまたペンを走らせていました。(高橋さんも)そんな二人を見てとても気恥ずかしさを覚えたのでした。本物になることとは、日常のあらゆる場面で、自分自身との闘いがなければ実現でき得ないのだと感じたのでした。

 そんな私が、6月の熱波で保管中の苗木を枯らしてしまいました。異常な高温が続いたにも関わらず、水やりに真剣に向き合わなかったからです。茶色くなった苗木を見て、愕然としました。人間の都合を優先していると木は育てられません。と、頭では分かっていたのですが。

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 宮脇先生の教えの中で「人間は植物に寄生して生きている」と言われていました。いま森びとでは「森に生かされている」と表現していますが、植物が無かったら、どんなにお金を持っていても、権力を持っていても生きていけません。植物だけが生産者で、人間をはじめ全ての動物は植物に寄生した消費者だと、先生は単純明確に説いています。人間一人が生きていくために27本の成木が創り出す酸素が必要だと言われています。こんなことを多くの人に理解してもらえれば、気候危機の社会に大きな光が差し込むでしょう!

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 足尾は今、お盆を迎えています。森びとスタッフが手向けた花が、旧松木村の先祖の墓石に供えられ、それに見守られながら「民集の杜」が広がっています。その入り口に宮脇さん、岸井さんの祈念樹のイヌブナ、ホウノキが植えられています。いつまでも天空から森びとを見守っていてください。

                  森びと栃木県ファンクラブ・橋倉喜一

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