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2021年12月の17件の記事

2021年12月29日 (水)

年の瀬の足尾・松木の里は白銀の世界でした

 12月28日、今年最後の足尾入りです。10時の天候は晴れでしたがジャンダルム方面の山は雪雲が煙のように漂っていました。気温は-3℃で、私にとっては一番の寒さでした。

 早速、山本さんがストーブに薪をいれて火を付けてくれました。外は一面の銀世界です。積雪は20cm弱あります。足跡が全くない所に初めて踏み込むのは何故か気持ちが高揚します。

Img_2911 Img_2912 Img_2915 Img_2924 Img_2922 今日やることは来年も自然と共に森作業ができるようにと祈る「しめ飾り」の取り付けです。作業小屋と遊動学舎「みちくさ」、「うんしゅう亭」に今年一年間の作業が無事終了したことへの感謝、来年の安全な作業と松木沢の里を訪れる皆さまの健康を願いを「しめ飾り」に託しました。階段が雪に埋もれているため、踏み外して転んでしまいました。気を抜かないようにとのシグナルかと思ってしまいました。

Img_2927 Img_2919 Img_2926 Img_2931 Img_2934 Img_2936 作業小屋に戻ると11時30分、陽は上がっているのですが、気温は0℃でした。雪も深いので作業は終了にしました。帰る途中、橋倉さん宅に寄り、けんちん汁とうどんを御馳走になりました。橋倉さん、ありがとうございました。昨日は、山本さんと筆者・加賀が松木沢入りをしました。足尾の森づくりを応援してくれました皆さん、一年間大変お世話になりました。有難うございました。来年も森びとプロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします。良いお年をお迎えください。(報告:スタッフ加賀春吾)

2021年12月27日 (月)

森林破壊をなくし、動植物の絶滅を防ぎ、次世代に多様な生態系を残そう!

 英国グラスゴーで開催されたCOP26(国連気候変動枠組条約締約国会議)で、2030年までに森林破壊をなくすとする共同声明が発表されました。「30年までに森林破壊を止める」という声明には、条約に参加する197カ国・地域のうち130カ国・地域以上が参加しました。

 議長国である英国のボリス・ジョンソン首相は「偉大で豊かな生態系は、自然という大聖堂を支える柱であり、地球の肺です。森林を守るだけでなく、その森を確実に取り戻せるように、一緒に取り組んでいきましょう」と呼びかけました。

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 「地球の肺」と言われる世界の森林は、1年間で世界の排出量のおよそ20%にあたる約76億トンの炭素を大気から吸収しています。森林破壊の原因は、牧畜やパーム油生産による熱帯雨林の伐採や農作物生産への転化、紙・パルプの生産、石炭や金属の採掘など、日本をはじめとする世界中の国々で利用されており、私たちの生活と無関係ではありません。

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 温室効果ガス吸収源としての森林であるとともに、地球上に暮らす76億人の25%にあたる16億人以上の人々が多かれ少なかれ生計を森林に頼っています。森林は気候の変動の影響を緩和し、生物の多様性を保護しています。そうした豊かな生態系を守る森林が、毎年約1,300万ヘクタール(東京都約59個分)も失われ、今も森林破壊が続いています。(参考:国連広報センターHP)

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 そして、森林の消失は、多くの生物を絶滅の危機に追いやっていることにも目を向けなければなりません。地球上には、現在確認されているだけでも約175万種の生物が生息しており、まだ知られていない種類も合わせると3,000万種もの生物がいるそうです。しかし、驚くことに年間4万種の生物が絶滅しているといいます。

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 銅山開発、銅の生産のために山の木々が利用され、生産過程で発生した煙害や山火事によって木々を失った足尾の山々は、大雨によって表土が流され“はげ山”となり、鉱毒が下流域の農作物や漁業に大きな被害を与えました。私たち森びとプロジェクトは「人間の壊した自然は、人間の手によって取り戻さなければならない」と、2005年から荒廃した足尾銅山跡地での植樹活動を行ってきました。

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 今年も、コロナ禍での森作業、植樹・育樹活動に、森びとスタッフ・サポーターの皆さんが献身的に参加し、森を育ててくれました。

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 人間はコロナウイルス感染に怯え、人との接触を避けてきましたが、足尾の森で生きる草花や動物たちは、種を残していくために花を咲かせ、アリやハチは花の蜜をいただく代わりに授粉を手伝い、互いの命を繋いで行きます。アナグマは土を掘りアリやミミズを探しています。秋になると雄鹿の鳴き声が谷間に響き雌鹿に求愛をしています。

 木々が生長した植樹地には鳥や風が運んだ種が発芽し、新しい森の住人となり、生態系を豊かにしてくれました。

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 「30年までに森林破壊を止める」共同宣言には日本政府も参加をしています。各国のリーダー達は、人間だけで社会を構成しているわけではなく、森に生きる多くの生物たちと同じ様に生物社会の一員として森に生かされている事を、森づくりの現場に入り、汗を流し、森・生物の声に耳を傾け、気づいてほしいものです。

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 森びとスタッフ・サポーターの皆さん、各県ファンクラブの皆さん、森ともの皆さん。子や孫、次世代に健全な生存基盤と生存可能な地球環境を残していくために、2022年も、山と心に木を植えていきましょう。

(運営委員・清水 卓)

 

 

2021年12月25日 (土)

2021年最後の足尾森作業が無事に終了しました。

 本日12月25日(土)の足尾は、青空が広がり晴天。10時の気温は5℃でしたが陽ざしもあり、寒さを感じることなく森作業日和となりました。

 

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 朝の作業打ち合わせを行い、午前中は臼沢の森の階段修繕作業、午後は各森の獣害柵点検を行うことにしました。

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  早速、スコップ、かけや、唐鍬などの道具を軽トラに積み、現地に向かいました。臼沢の森の階段を登り現地に到着すると、2人一組になり作業を開始しました。

 古い横杭の長さが120cmあり、90cmの横杭を設置するために縦杭を打ち込むと、長年踏み固められたためか、杭が沈んでいきません。岩に当たると手がしびれます。岩を掘り起こし、登りやすい高さと幅を見極めながら階段をつくりました。

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  今日は30段修繕することが出来ました。縦杭が岩や石で打ち込み切れず、横杭より少し出てしまったところは、登るときに足をつまづきやすく危ないため、チェーンソーでカットしました。今年度予定の200段の階段を修繕することができました。

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  昼食後に、12月12日の運営委員会で決定した感謝状の贈呈式を行いました。当プロジェクトの“山と心に木を植える”活動と円滑な運営に多大な貢献をいただきました福原サポーターに、清水副代表より感謝状が贈られました。福原さんから「ありがとうございました。来年も今年以上に頑張ります。」とお礼が述べられ、参加者の皆さんから拍手が贈られました。

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 その後、民集の杜、みちくさ庭の獣害柵点検、作業小屋の大掃除、チェーンソー整備などを行いました。

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 差し入れのお菓子を食べながらミーティングを行い、今年最後の森作業が終了しました。本日、お菓子類を差し入れてくれた方は福原さん、橋倉さん、清水さん、そして大野でした。ありがとうございました。

 

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 明日から強い寒気が流れ込み厳しい寒さとなるようです。感染経路不明の新型コロナウイルス「オミクロン」株の市中感染も増えてきました。感染予防につとめ、安全・健康に新年を迎えたいと思います。

 最後に、森びとスタッフ・サポーターの皆さん、この一年間、献身的に森作業に携わっていただき本当にありがとうございました。

本日の森作業は、清水、加賀、済賀、鎌田、福原、松村健、小柴、筆者・大野でした。

(報告 大野昭彦)

森に寄り添って生きてきた町民の昔話を伝えたい

 新型コロナに振り回された2021年が、間もなく暮れようとしています。古希を過ぎたせいなのか、一年という時間が瞬く間に過ぎていき、振り返ってみるとこの1年、どんなことをしようとしたのか?頭に浮かんで来ません。早すぎる時間の流れの中で、私の日課は他人(ひと)に促され、波間に漂っているだけではないかと思う時があります。Photo      写真:林子さん
 そんな中で、森作業している私の願いは多くの皆さんに森を眺め、森を歩き、木々に触れ、美味しい空気を胸いっぱい吸ってもらいたいということです。できれば、地域の皆さんの憩いの場にもなってもらえれば申し分ありません。20211219 Dscn7831とくに、足尾町民の憩いの場にできないかと思っています。先日、町民の方とお会いした時、「是非、松木沢に行ってみたいので連れて行って欲しい」との話を受け、私よりもご年配の女性二人を現地に案内しました。大喜びでした。昔はこうだったとの話に花が咲きました。

20211219_3       写真:林子さん

 ひとり一人の昔話をその場限りの話とせずに、森から遠ざかった生活をしている方々に、森に寄り添って生きてきた足尾町民の話を広げていける2022年にしたいと思って言います。各県FCの皆さん、健やかな新年をお迎えください。(栃木県FC・橋倉喜一)

2021年12月23日 (木)

北風の中、雫育苗場と植樹用具に感謝し、今年最後の森作業を行う。

  本日は12月23日(木)、今朝の気温は8℃。快晴でしたが北風が強い一日でした。南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊8名は、今年最後の作業を行ないました。10時に原町区雫育苗場に集合し、温かいコーヒーを飲みながら作業の打ち合わせを行ないました。今日の作業は、一年間お世話になった用具のメンテナンスと倉庫の清掃、苗木たちへの散水です。

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 今日も渡部代表からスタッフ全員に、自宅で栽培したキウイフルーツと自家製イカキムチのプレゼントがありました。一足早く応援隊のサンタクロースがやってきました。渡部代表、毎回ありがとうございます。美味しく頂きます。

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 用具の清掃・メンテナンスと苗木への散水作業が終了した後は、参加者みんなで今年一年を振り返ってみました。新型コロナウイルス感染予防に努めた暮らし、原発処理水の海洋放出への不安、解明が進まない森友学園を巡る公文書改ざん(赤木ファイル)や加計学園問題、神田沙也加さんの突然の訃報に驚きとお悔み、大阪北新地放火殺人事件など、胸が苦しくなるような事件・事故が多かった一年でした。

 鎮魂・復興への願いと、「自然環境と人間のいのちを大切にする心を育む森づくり」を目指し、日々「森の防潮堤」の育樹・育苗作業に取組んできましたが、東日本大震災の記憶を風化させずに、来年は明るいニュースの多い年にしていきたいと思います。

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 コロナ禍の中、作業中の事故や怪我、コロナ感染者を出すことなく、森作業が出来た一年でした。応援隊の皆さん、大変お疲れさまでした。来年は記念すべき「第10回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭」が開催されます。南相馬市民をはじめ、南相馬市役所の皆さん、応援してくださる皆さんと力を合わせ植樹ができるよう準備を進めていきます。2022年もよろしくお願いします。  

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 次回の森作業は、2022年1月10日(月)10時から雫育苗場で、新年の顔合わせと作業を予定しています。本日の参加者は、渡部代表、菅野副代表、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋恵美スタッフ、菊地スタッフ、筆者・岩橋孝でした。

(報告:事務局 岩橋 孝)

2021年12月20日 (月)

地球温暖化に向き合う地域民の心を育みたい

12月に入り、明後日は冬至です。寒さが一段と身に染みる師走になりました。今年の冬は大雪になるとの報道がありますので、雪国の友人たちの生活を思うと、除雪に苦労するのではないかと思ってしまいます。Dsc06049 先日、アメリカでの巨大竜巻被害をテレビで観ていると、人間の技術は自然界の脅威に歯が立たないことを感じています。竜巻発生シーズン外の季節での巨大竜巻襲来は大地とメキシコ湾の海水が温められいること、寒気の流れが影響しているのではないかと思っています。Dsc06048 茨城県内でも竜巻被害は起こりましたが、その大きさと発生率は他人ごとではない気がしています。一年間の生活を振り返ると、ここ10数年は異常な気象の動きを気にしながらの生活が続いていると思います。しかし、多くの方々は安心な生活を求めていくためにはどうすればよいのかという気持ちになっていません。Dsc06047  地域の一部の方々と話していても、不安だけが話されました。県FC結成とその後の少しばかりの森づくり活動を地域の方々と進めてみると、私たちができることを話合うと話が深まります。この歩みを止めてはならないと受け止めています。地球温暖化に向き合う地域民の心得を、少しばかりの森づくりを通じて育んでいかなければと思っています。森びと県FCの皆さん、お世話になりました。健やかな新年を迎えてください。(茨城県FC:済賀正文)

2021年12月19日 (日)

鎮魂復興市民植樹の1年間を振り返り、植樹祭10回目を成功させたい

 昨日(18日)の伊達市は、雪と強風で自宅の自動車は雪だるま状態でした。岩橋事務局から今日の年末作業は急遽「中止」、慰労会のみ行う連絡がありました。慣れない雪道を安全運転に心がけ南相馬市・サポートセンターに無事到着。参加者全員が消毒、検温等を行い、11時から年末慰労会になりました。20211218 慰労会では松林副代表からの開会あいさつを受け、この一年の森づくり活動を振り返り、来年の抱負を語り合うことにしました。来賓には、応援隊顧問の前市長・桜井勝延さん、福島県議会で地球温暖化防止に向けた請願書を「全会一致で可決・採択」に尽力された高野光二県議、そして私たちと共に鎮魂復興市民植樹祭を運営してきた市役所・森明経済部理事を迎え、ご挨拶を受けました。20211218_2 20211218_3 20211218_4 桜井さんは、来年の市長選挙に立候補を表明しており「原発に頼らない再生エネルギーの重要性と命を守り、未来を築いていくことが何よりも大切、安心して暮らせる南相馬市づくりへ向けて選挙戦をたたかうとの決意を述べました。20211218_5 その後、休憩時間を取り、昼食弁当と岩橋恵美スタッフの手づくりトン汁を味わいました。

20211218_6 20211218_7 再開後、各スタッフから活動を振り返り、その上での来年の抱負、活動への要望等を出していただきました。それに基づき、意見交換を行いました。なかでも、植樹した会場に不法投棄(家電・タイヤ・生活ごみ)が行われていることに対して、私たちは怒り、絶対許されないとの認識を持ち、お互いに知恵を出し対策していくことにしました。20211218_8
 来年は南相馬市・鎮魂復興市民植樹祭10回目を迎えます。慰労会で出された様々な意見・要望を活動に活かしていくことを誓い合い、来年も楽しく活動をしていくことにしました。皆さん、大変お疲れさまでした。20211218_9 慰労会には、松林副代表、菅野副代表、小川事務局、山田事務局、岩橋事務局、道中内スタッフ、村西スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、桜井顧問、東城でした。お忙しい中、出席してくれました高野光二県議、市役所・森明経済理事、末永さん、武内さんありがとうございました。(報告 東城敏男)

2021年12月16日 (木)

真鶴半島の森の中で”ハチドリの一滴”を決意

 先日、近くの公園を散歩していると、散歩路が銀杏の葉が落ちて黄金色の絨毯のようになっていました。秋の深まりを落ち葉が演出し、冬本番を迎える前の穏やかで暖かなひと時を感じました。1639027720106 神奈川県FCは、先月、「山と心に木を植える」を合言葉にして活動をスタートしました。その一員の私は、「ハチドリのひとしずく」のように、自分にできることを淡々と継続していけることが好きです。1639537912787_dscn0252 そんな気持ちをもって、活動の第一弾として保安林を散策してきました。小田原藩が萱原だった真鶴半島には江戸辞退に植林された15万本の松が魚つき保安林の中に生きています。歴史的には、江戸の大火によって大量の木材が必要になり、伐採後に植えられたそうです。Dscn0250Dscn0251
 この魚つき保安林を散策してきました。360年前に人工的に育てられた森でも、魚つきの森と言われているように、森林がつくりだすミネラルや腐殖酸による栄養塩類の吸収能力が高められ、海の生き物の住みかとなる森(海藻)が育ち、地球のすべての生きものの基盤を健全にしている様子が感じられました。Dscn0254 この森には、スプリンクラーが設置されており、これからも豊かな森を守っていました。改めて森と暮らす大切さを感じました。再スタートをきった神奈川県FCですが、その一人として、待ったなし!の地球温暖化STOPへの暮らしを切り拓いていきたいと思います。以前やっていたどんぐり拾いから苗づくり、そして大地にその苗を植える活動を再スタートさせていきます。この活動に賛同してくれる仲間に呼びかけて、来年の足尾「里親植樹」に参加していく意思が固まった一日でした。

(神奈川FC  鈴木正雄)

2021年12月15日 (水)

15年間踏まれ続けた「芯棒の強い」階段杭に感謝し、65段を修繕しました。

 今日は12月15日(水)、今年最後の森作業集中日になります。霜が降りた森びと広場の9時30分の気温は4度です。

 今日の森作業には、第一期インストラクターの坂本昇一さんが参加をしてくれました。10時からの作業打ち合わせの中で、足尾の植樹地を見て、森の生長に感激し、献身的に育樹活動に取り組む森びとスタッフ、サポーターに感謝の気持ちを伝えてくれました。

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 今日の作業は、臼沢の森の階段修繕です。2人1組のペアを組み、DとEの区画を2組づつ上下に分かれて修繕することにしました。Dは加賀・福原ペアと大野・坂本ペア。Eは鎌田・小川ペアと松村宗・山本ペアです。済賀、筆者清水は、杭運びを担当します。早速、軽トラック2台で臼沢の森に向かいました。各自、カケヤ、スコップ、トウグワを持ち臼沢の階段を登ります。気温は低いですが、陽射しが暖かく、階段を登るだけで汗ばみます。

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 林内の木々は葉を落とし、林床は落ち葉のじゅうたんが敷き詰められ、寝転がると気持ち良さそうです。 

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 本日の修繕場所に到着し、各ポジションに分かれて作業を開始しました。階段修繕作業が始まると森の中には、カケヤで縦杭をたたく「コーン、コーン」という音が響き渡りました。古い杭を外し、土を削り太い横杭が収まるように水平を出し、縦杭を打ち込みます。

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 みなさん手慣れたもので、手際よく階段づくりを進めますが、古い横杭の長さ120cmの所に、90cmの新しい横杭を収めると、縦杭を打ち込む土の中に岩があり、打ち込む場所を変えたり、掘って岩を取り出したり、カケヤの柄が折れたりと、思わぬ苦労も発生しました。

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Dsc02465 15年前に切り出したヒノキの間伐材は、外側から腐食し細くなっていましたが、芯棒が残り、私たちの登り降りに耐えてくれました。人間も、多少のことではへこたれない人に対して「芯が強い」と表現しますが、森に寄り添った暮らしの中から生まれた言葉ではないかと感じました。

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 作業開始が10時30と遅くなりましたので13時まで階段修繕を行いました。Dの区画に30段、Eの区画に35段作ることができました。残りはDが2段、Eが10段です。杭の残りが25セットになりました。次の作業日の25日で、準備した200段の階段修繕に目途がつきそうです。気持ちのいい汗をかくことが出来ました。集合写真もみなさんいい笑顔です。

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 下山して、13時30分過ぎに昼食をとり、昼食後の休憩時間に刈り払い機とチェーンソーの整備を行いました。

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  14時30分から来年の森作業について打ち合わせを行い、本日の森作業を終了しました。

 今日は、松村宗雄さんから下仁田ネギ、筆者からワッフルのお菓子の差し入れがありました。下仁田ネギは鍋にしていただきます。松村さんありがとうございました。

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 帰り際、「里親植樹」に申し込んでいただいた坂本さんを「臼沢西の森」に案内し、手作りの植樹地と植えた苗木を見ていただきました。来春新緑の時期に、ぜひ森の観察にお越しください。

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 本日の参加者は、坂本さん、鎌田さん、松村宗雄さん、山本さん、福原さん、大野さん、橋倉さん、加賀さん、済賀さん、小川さん、筆者・清水でした。(報告:清水 卓)

 

2021年12月14日 (火)

冬晴れの中、応援隊のみんなが力を合わせ森作業

 今日は12月14日(火)です。昨日は爆弾低気圧の影響で南相馬市は大荒れの一日でしたが、今日は快晴の穏やかな一日となりました。応援隊8名は10時に原町区雫育苗場に集合し、今月初めての集中作業を行ないました。

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 雫育苗場の10時の気温は10℃です。育苗場を見渡すと防風柵が倒れており、昨日吹き荒れた風の強さに参加者一同驚きました。

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 まずは、岩橋恵美スタッフが入れてくれたコーヒーを飲みながら、今日の作業の打ち合わせを行ないました。今日は、苗木を守るための越冬対策として、防風ネットを暴風柵の側面と屋根部分に張る作業と、苗木の整理作業を行うことにしました。みんなで協力をして防風ネット約100メートルを張り、結束バンドで止める作業を行ないました。

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 作業終了後は、30分程、植樹会場の苗木の成長を見て感じたことや森作業を通じて感じたことなどを出し合い、意見交換を行なってきました。

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 今日は渡部代表からスタッフ全員に自宅で育てたミカンのプレゼントがありました。毎回ありがとうございます。

 次回は18日(土)10時から、南相馬市役所の方々にも参加していただき森作業を行います。その後、12時から南相馬市市民活動サポートセンターで年末慰労会を開催します。

 コロナ禍の2021年でしたが、力を合わせ、鎮魂の思いと未来への願いを込めてつくり出してきた鎮魂復興市民植樹祭を振り返り、2022年も「いのちを守る防潮堤の森」を育てていくために抱負を語り合いたいと思います。

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 本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋(恵)スタッフ、筆者・岩橋でした。

(報告:事務局 岩橋 孝)

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