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2021年9月の30件の記事

2021年9月10日 (金)

自然界の力に励まされて南房総市の森づくり

 8月末、10月の活動計画の現場を見てきました。千葉県南房総市の花嫁街道を歩き、第二展望台付近まで登ってきました。街道の途中には草が腰くらいまで伸び、道に覆いかぶさっていました。一昨年の台風の影響で木が倒れ、木々の隙間から太陽の陽が差し込み、草がイキイキしていました。

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Photo  森の中では、風で落とされた木の実が落ち、そこは陽が地上に差し込んできてことで、実生が元気に育っていました。自然界の元気度とその循環のひとコマをみることができました。また、8月の大雨で道は土砂が流れ、歩きづらくなっていました。

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Photo_3  道の周りの木々は、一昨年の台風で根元から倒れ、台風の猛威の恐ろしさを実感しました。その他に気付いたことは、木の幹に小さな穴から木くずみたいな粉が出ていました。木が衰弱して、そこに虫が穿孔し、その時に出された木くず(粉)ではないかと思いました。この木を見上げると、葉は茶色くなっていました。「ナラ枯れ」調査をした当時のことを思い出しました。

Photo_4  来月は、この現場を見て、街道の補修と温暖化にブレーキをかけていく話合いを計画しています。(千葉県FC・ 武田と相川)

2021年9月 8日 (水)

秋の森の防潮堤づくり活動を話合いました

 本日(8日)、応援隊は第2回役員会を開催しました。雫育苗場にいく途中、水田の稲はたわわに実をつけて頭を垂らし、収穫を待っていました。

Photo_3  会議では、第1回役員会以降の取り組みと今後の活動について議論しました。これまでの取り組みでは①福島県林業会館フォレスト助成金認定報告、②福島県議会への請願書提出打ち合わせ(高野県議議員)、③南相馬市議会一般質問議会傍聴報告、今後の取り組みでは、①福島県議会請願書提出日程について、②南相馬市議会請願書提出内容検討について、③第9回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭について議論しました。

Photo_4  南相馬市議会報告では、南相馬市議・小川事務局員は9月議会一般質問を行い、植樹祭の苗の管理等の3項目の質問をしました。そのひとつは、植樹祭用の苗の活用について、二つ目は植樹祭会場の管理について、三つ目は植樹祭会場の周知についてでした。

Photo_5  市側の回答は、県と協議をしながら進めていきたいということでした。また、応援隊の活動は市として非常にありがたいと認識している。植樹会場案内の看板やマップについては今後、作成を検討していきたいとの回答でした。

Photo_6  私たちとしては市議会での答弁を受けて、質問への方向性が一定程度見えてきましたので、今後も市役所と詰めた話合いを行っていくことにしました。また、足尾・里親植樹への参加については、応援隊ひとり一口の参加を行い、さらには友人知人に呼びかけていくことにしました。

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Photo_8  農園は、ナンバンとカボチャが間もなく収穫となり、今後たまねぎとカブを植えると松林副代表が話していました。本日の参加者は、渡部代表、松林副代表、菅野副代表、山田事務局、東城スタッフ、道中内スタッフ、松本スタッフ、岩橋恵美スタッフ、そして筆者でした。(報告 岩橋事務局)

栃木県議会に地球温暖化防止の陳情書を提出した森びとファンクラブ

 世界中の多くの人々は気候危機を何とかしてなければならないと思っているのではないでしょうか。その対策は“待ったなし”です。今は、評論している場合ではなく、できることを実行していくことだと思っています。やれることは小さいかもしれませんが、実行することは人類生存の基盤(地球)を健全にすることです。 

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            9/8の下野新聞報道記事

 私たちも気候危機には無関心ではいられませんので、各県の森びとシニア世代は培った知識を絞り出して、地球温暖化にブレーキをかけています。二酸化炭素を吸収してくれる木を植え、森を育てています。昨日、森びと栃木県ファンクラブは、県議会事務局議事課へ「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロへの取組に関する陳情書」を提出し、自治体や各団体・市民と心をひとつにして、具体的な行動を展開することをお願いしました。 

Photo          事務局へ提出する県FC

Photo_2           提出後の記者会見

 陳情を要約すると、①日本の「2050カーボンニュートラル」栃木県版を県議会として決議すること。②県下の企業はCO2排出量の多い化石燃料を燃焼しないことや原発に頼らない再生可能エネルギーへの転換・導入の現状とそれらに関する今後10年の計画を県民に明らかにすること。③CO2を吸収する森林再生などの緑化活動は益々その重要度を増している。県が管理する土地に県民運動としての植林を実施すること。特に、日光市足尾町愛宕下(旧松木村跡)の松木川対岸の荒廃地と宇都宮市が進めるLRTの線路沿線に植林をすること。④義務教育では森、里、川、海に触れ、人の命は大地と海の恵みで育まれていることを学ぶ体験型の授業を行うこと等です。20074 上:2007年当時の足尾「臼沢の森」・下:2018年の「臼沢の森」

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 私たちの陳情書は完璧な内容ではなく県民からの意見をいただき、多くの県民で豊富化できれば有難いと思っています。勿論、この活動は県民に強制するものではなく、全ての生きものの生存が持続できる地球(基盤)を健全にしていきたい方々との協働の恩送りとして推進できれば幸いです。

2005121 足尾の森づくり会場を判断してくれた福田知事と故・岸井理事長(2005年)

 この活動を共にサポートしてくれる県議の松井正一さん、山田美也子さん、今月22日から始まる県議会本会議、常任委員会、関係委員会での審議をよろしくお願いします。(運営委員 大野昭彦)

2021年9月 6日 (月)

宮脇昭先生の慰霊植樹と9月里親植樹へ向けた準備作業

Dscn7612  今日の足尾・松木沢はいまにも泣きだしそうな空模様でした。9時の気温は17℃、秋真っ盛りと思えるような涼しさでした。作業打合わせでは、大野さんからこの間の事業報告と今後の取組みについて提案されました。その後は、早速、作業現場の「臼沢西の森」へ出発。

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Dscn7616  現場から足尾ダムゲート方面を見ると真っ白でした。と思った瞬間、雨が降ってきました。雨は小降りでしたので鎌田さんは刈払機での草刈り、大野さん、加賀さんの二人は土留柵を造り、私は5月から7月に行った里親植樹地の草刈りを行いました。時折強く降る雨の中、予定した作業を進めながら、15日に行う慰霊植樹と8月と9月分の里親植樹の準備作業もしました。

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Dscn7620  昼食後は、明日(7日)行う栃木県議会への陳情書提出とその後の記者会見を想定したリハーサルを行いました。県FⅭ代表・加賀さんは真剣にプレゼンしていました。濡れた体と衣服をストーブで乾かしながら、「ああしよう、こうしよう」と意見を出し合いました。

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Dscn7627  その後は、雲集亭の荷物を片付け、慰霊植樹に向けた喪章やリース作りの準備を行いました。泥だらけで草刈りをした鎌田さんに感謝をしながら、きれいになった森びと広場を後に本日の森作業は終わりました。

Dscn7622        草刈りが終わった「臼沢西の森」

 今日の作業は、鎌田、大野、加賀、そして筆者でした。(報告 橋倉)

【活動報告】国連に要望書を送付しました。

森びとプロジェクトでは、6月に開催した第1回運営委員会で議論した「2050年温室効果ガス排出ゼロに向けた経済政策、吸収源の森を元気にする国民参加の森づくりの要望について」の要望書を英語に翻訳し、国連アントニオ・グデーレス事務総長に郵送しました。
 
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今年11月に英国で「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議」(COP26)が開催されます。この会議では、「パリ協定」と「気候変動に関する国際連合枠組条約」の目標達成に向けた行動を加速させるため、締約国が一堂に会し議論されます。

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森びとの要望書が世界の気候変動対策の一助になれば幸いです。要望書の英語への翻訳をしていただいた会員の武川さん、ありがとうございました。 

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2021年9月 5日 (日)

東北の地から気候危機に歯止めをかけたい!

 前線が九州南部から本州沿岸を通り東に延びており、盛岡市の空もどんよりしています。

 本日は、東北地方で活動する森びとプロジェクトの岩手県、秋田県、宮城県ファンクラブ代表者の合同会議をJREU盛岡地本の会議室をお借りして開催しました。

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 地球温暖化によって異常気象が狂暴化し、人間の暮らしといのちを脅かしていることに対して危機感を持ち、東北では八幡平松尾鉱山跡地を拠点に森づくり活動を行ってきました。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降は太平洋沿岸での森の防潮堤づくり活動を県ファンクラブの皆さんと行ってきました。しかし、気候変動による異常気象の猛威は世界中を襲い、毎年その被災者は増え続けています。

 気候危機に対して少しでも歯止めをかけられないかと、「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロ」への取り組みについて各県ファンクラブ代表の皆さんと意見交換を行いました。宮城県ファンクラブからは、名取市、仙台市荒浜の“いのちの森”の草刈りや補植活動について。岩手県ファンクラブからは、八幡平の森の育樹活動について。秋田県ファンクラブからは、大館市での植樹活動について報告をいただきました。

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 コロナ禍で県ファンクラブの活動も制限され苦労している状況も報告され、県ファンクラブの体制を整え、温室効果ガス吸収源である森を元気にする活動をつくりだしていくことの認識を合わせました。

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 東北3県ファンクラブ代表者で10月に八幡平の森の観察会を開催することを確認し、生長した森との再会を楽しみに会議を終了しました。会議室を貸していただきましたJR東労組盛岡地本の皆さま、ありがとうございました。

Img_4029(報告:清水卓)

森の生きものたちの社会を覗いてほしい!

 今月は久しぶりに足尾入りができる。憲法9条を大切にしている皆さんに足尾での森づくりの話をする機会があり、話を聞いてくれた皆さんが現場を見たいというので案内することになった。16年前は草地だった急斜面に森が育っている様子を案内できることが嬉しい。多くのボランティアの森作業、それに応えてくれた土壌分解動物たちとの共同作業の様子を案内したい。

2006     2006年の「臼沢の森」

 15年前、森びとインストラクター養成で教えられた「木は根、根は土が命」、その土は土壌分解動物(ミミズ、ササラダニ類)がつくるという現場をみてもらう。その働きぶりを説明するために、約1坪の庭に穴を掘って生ごみを埋めてみた。どの位で土になるのかを試してみた。8月上旬、深さ10cmの穴に生ごみ入れ、5cm位の土を盛った。2週間後に穴を掘り返してみると、卵の殻や野菜類の形はほとんど見えず、大根の皮のみが残っていた。ミミズが2~3匹見えた。5日後には、土を掘り返すと、殆んど土になっていた。ネズミや他の生きものの動きもあったと思うが、改めて土壌分解動物たちの働きの有難さを実感した。

Photo_3        生ごみ

Photo_4      2週間後の土

Photo_5    足の下で働く土壌分解動物たち

 これからの「臼沢の森」は落ち葉が堆積するシーズンに入る。風に飛ばされる落葉もあるが、足尾に皆さんには、忙しくなる森の生きものたちの社会の様子を描いていただければと願う。その恵みで私たちは生存している。

2021082 (東京FC・松井富夫)

温暖化にブレーキをかける福島県の松明

 今日(9/5)は、森びとプロジェクトが取り組んでいる地球温暖化にブレーキをかける具体的な取り組みについて、その福島県版としての活動を福島県ファンクラブがすすめていく話合いを行いました。中身は、県議会と南相馬市議会へ提出する「2050年までに温室効果ガス排出実質ゼロへの要望書」提出と、議員と市民がその活動の輪を拡げていくことです。

202195  今日は、県会議員の高野さんがその要望書の趣旨を快く賛同してくれました。さらには議会への紹介議員にもなってくれました。今後の進め方についてもアドバイスをしてくれました。高野さんからは、全会一致で可決を図るためにも各議員に働きかけていくことを約束してくれました。

202195_2  私の森づくり活動は、鎮魂復興市民植樹祭を通じて温暖化防止につながっています。その意味を分かり易い資料にまとめ、その資料を議員や市民に配布し、要望書の可決にアピールしていくことを話し合いました。

202195_3  私たちは、早速、チラシ作りに入りますが、議員と市民との報連相がとても大事なことであることを学びました。

202195_4  高野さん、ご指導ありがとうございました。(報告・東城敏男)

JR東労組東京のシニア世代と連帯して温暖化にブレーキをかけたい

 昨日(4日)、私たちの活動を応援して下さっているJR東労組東京地本のシニア世代が集うOB会の再建総会に出席してきました。東京都内の会場には40名程のシニア世代が集い、13時からの会議では現役の活動とシリア世代の活動の再出発を誓いあいました。

20210905  島崎 明準備委員長からは、これまでの経過が話され、「失ったOB会の信用・信頼の回復に向けて、現役の活動とその家族を支え、歴史に学び働く者のための運動の再出発をしたい」という旨の挨拶がされました。

Photo   私にとって感動したのは、「脱原発、憲法改悪反対、森びとプロジェクトなど環境問題を取り組んでいる団体との連携を強化していく」ということが、今後の活動方針に明記され、承認されたことでした。OB会員ひとりである私は、人類の緊急課題である気候危機とコロナウイルス感染のパンデミックと向き合う活動のアクセルを踏むパワーをいただくことができました。

Photo_2  JR東労組東京のOB会の皆さん、昨日はお世話になりました。(運営委員・大野昭彦)

2021年9月 2日 (木)

ヤング世代に助けられながら森の防潮堤用の苗づくり

 先月24日、私たちは南相馬市「鎮魂復興市民植樹祭」に提供するポット苗と、荒浜・名取「いのちの森」に補植するための苗分け・ポット苗づくりをJREU仙台の組合員の協力を得て、403個のポット苗を作りました。

Dsc01056  ドングリ拾い、ポットに種を蒔き、撒水、草取り、ポット分け等の作業をしながら苗木を育てています。冬の寒さや水やりが行き届かず枯れてしまったり、葉に虫がついたりと、苗づくり作業では自然の厳しさを実感しています。

Dsc01062  今年も昨年同様、南相馬市植樹祭は縮小開催となり、ポット苗を送ることはできませんが、名取「いのちの森」の補植がまだまだ必要です。

Dsc01061  ポット苗づくりを通じて、生態系を保つ上で必要な森林を再生し、一本でも多くの木を植えることの大切さを組合員と共有しながら、ポット苗づくりを行うことができました。JREU仙台の皆さん、ありがとうございました。(宮城県FC・林雄一)

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