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2021年8月の22件の記事

2021年8月13日 (金)

生涯、森づくりの主役でありたい

宮脇 昭先生がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

Img_0140 「まじぇる まじぇる タブノキ タブノキ タブノキ」と3回大きな声で言って植えなさい。好きな奴だけ集めない。目で見、匂いを嗅ぎ、なめて、触って調べる。大勢な人の前で麦わら帽子の先生の元気な頃を思いだします。幼木を2本植えたら林になり、3本植えたら森になり、5本植えたら森林になると、日本一いや、世界一多くの木を植えてきた私の先生。人間、本気になればできないことはない、と教えられました。森びとインストラクター養成時の、「土地本来の本物の森、いのちの森を足元からつくっていこうではありませんか」と話す姿が思い浮かびます。 

Img_0278 「森づくりはあなたが主役です。まだ間に合います」と、今でも宮脇先生の大きな声が忘れられません。

Img_0694  森を壊したらバチが当たるとして、先人は集落に神社や祠 山の神 水神さまなどを祀ってきました。

Photo  今、先人たちの森と生きる暮らし方を甦らす時が来ていると感じます。森を衰弱させてきた結果、そのバチが当たり、日本人は(世界中の人が)毎年のように想定外の異常気象に怯えています。文章を書いている13日にも、大雨が全国的に降り、土砂災害の報道が流れています。

Photo_2 「鎮守の森」に興味を持ち、福島県中通り周辺の森に立ち寄っています。そこには、土地本来の高木から低木、下草がきちんと役割をもって小さな社会をつくっています。長い時を経ても、神社を雨、風、火災などの災害から護っていることが窺えます。

Img_0693  宮脇先生から学んだ森と生きる暮らし方を生涯続けたいと、合掌です。(福島県FC・齋藤 章)

2021年8月12日 (木)

各地で荒れ狂う天気のもとで8月「里親植樹」の準備に汗を流す

Dscn7530  昨夜の足尾は豪雨に見舞われ、その雨音を聴いていると7月に他界した宮脇昭最高顧問への世界中の人々の涙が降っているような気がしました。本日朝の三川合流の足尾ダムは、ものすごい轟音を響かせ流れ落ちていました。

Dscn7541  曇り空での森作業は93歳で他界した宮脇先生の追悼・里親植樹の準備です。そんな意味を持った大事な里親植樹になりましたので、急遽、鎌田、加賀、福原の三氏が応援に駆けつけてくれました。

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Dscn7534  現場では、18日に植える本数に見合う植樹地に土を担ぎ揚げました。当日の里親植樹に託された125袋の培養土を背負って、メンバーは急こう配の山肌を登りました。雨が滲み込んだ培養土袋はとても重く、さすがの猛者たちもかなりの負担になったようです。そこで、作業をバケツリレー方式に切り替え、三度の中継を経て、植樹地に全ての培養土を運び揚げました。生前、宮脇先生がいつも言っていた「死ぬ気でやれ!本物になれ!」と言う言葉が頭の中を巡りました。

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Dscn7551  午後は、散水の管理をおろそかにした結果、大切な苗木の一部を衰弱させてしまった苗木のケアーです。苗木の根まで衰弱していないことを願って、大地に埋め戻して様子を見ることにしました。衰弱させてしまった苗木たちに詫びながら、その周りに食害防止用の柵を設置しました。

Dscn7556 本日の森作業は、鎌田、福原、清水、加賀、報告は橋倉でした。。

2021年8月11日 (水)

日光市「城山の森」は猛暑に耐えぬいています

Img_1207  気温が35℃以上を観測している栃木県内ですが、昨年秋に植えた日光市「城山の森」の木々たちはどうしているのかと心配になり、昨日、その様子を見てきました。

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Img_1223  現場は心配したほどでなく、苗木は葉を広げていました。草との競争も心配しなくてもよく、雨で土も流されていませんでした。(栃木県FC・小川 薫)

Img_1218  9月頃には、道端に植えてくれたヒガンバナの花が「城山の森」を賑やかにしてくれることを楽しみにしています。(報告・高橋佳夫)

2021年8月 9日 (月)

雨の中、宮脇先生追悼・里親植樹の準備をしました

 今日は76年前、長崎に原爆が落とされた日です。国際的には広島・長崎の被爆者や多くの国民が希む「核禁止条約」に各国はサインしていますが、日本政府の否定的な姿勢に多くの国から批判が出ているニュースを聴きながら、足尾に向かいました。足尾に向かう途中の田んぼの稲は穂が垂れてきました。あと1ヵ月もすれば里の風景は黄金色に輝くことでしょう。
Img_2085 Img_2087 足尾着くと雨が降っていました。8時45分の気温は22℃、涼しくて作業するには良いのですが、雨具を着ての作業は蒸れて汗が噴き出します。オリンピック競技選手の気持ちが分かるようです。作業の打ち合わせを行い、午前中は橋倉さんと松村健さんは18日に行う里親植樹に使う苗木の選別ですが、かなりの苗の葉が茶色に変わり、衰弱しているようでした。里親植樹用の苗木が心配です。鎌田さんと濟賀さん、私(加賀)は、18日の会場となる臼沢西の西側のエリアの一番上と2段目に土を運ぶことにしました。Img_2088
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Img_2094「臼沢西の森」に着くと、雨が激しくなってきました。そんな中をひたすら土運びです。鎌田さんは植樹地の草刈りをしてくれました。途中から松村健さん、橋倉さんも合流し土揚げです。土揚げを終わらせないと、宮脇昭先生の追悼植樹が危うくなります。そんにことにはさせないと、私たちは雨の中を土揚げ作業を続行しました。 ♪♪土砂降りの雨の中を私は歩く♪を口ずさんで気分を軽くしました。

2004 足尾の荒廃地で枯れた苗木をみる宮脇先生(2004年)

 お昼を挟んで、午後も土運びです。20ℓの袋はたっぷりと水を吸い込んでおり、2袋背負うとかなりの重さです。だんだんと足が震えてきました。それでも、95体を途中の階段下まで運ぶことが出来ました。昨日と合わせて125体で18日の里親植樹には足りる数は上げることが出来ました。残りの時間で上の植樹地までいくらかでも運んでおくことにし、3分の1ほど運び揚げました。

Img_2098 Img_2101 Img_2104 カメラに雨滴が付いてボケて見にくいところもありますが、お許しください。降りしきる雨の中、少しでも宮脇先生の遺志に近づこうと頑張った森作業お疲れさまでした。本日の森作業スタッフは鎌田さん、橋倉さん、松村健さん、濟賀さん、筆者(加賀)でした。(報告:加賀春吾)

2021年8月 8日 (日)

宮脇先生の追悼里親植樹地の下準備をしました

Image0  足尾・松木沢の9時の気温は26℃、天気は雨のち曇。今日は「山の日」。オリンピックも今日で最終日という連休の中日、台風の影響で雨が強まる中、足尾に向けて家を出ました。千葉県では外房線が台風の影響で運休している模様。南の方がたいへんなようです。北に向かうと徐々に雨は弱まり、足尾に入ると雨は少し小降りに…。

Image1 作業を始める頃にはすっかり雨は止み、平地と比べて気温も低いので作業日和でしょうか…。

Image2 今日の作業は、宮脇先生追悼植樹のための臼沢西の植樹地の下準備。軽トラに柵板を積み、植樹地の入口まで運び、そこから急斜面を担いで運搬…。鉄筋を打ち込み、柵板をはめ込み、横に13枚、縦に2枚、約20mの区画の土留を2段作成。柵板の内側をクワで整地し、植樹地を平らにして完成。

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Image5  午前中は1段目の整地が終わったところで時間切れ…。作業小屋に戻る途中、アナグマが顔を見せてくれました。残念ながら写真は撮れませんでしたが…。器材を戻して作業小屋に入ろうとしたらスズメバチが小屋の出入口辺りを飛んでいます。観察していると太陽光パネルの下に数匹がブンブンと…。こんなところに巣があったなんて…!直径20cmほどの巣の下から忙しく出入りしているのがわかります。

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Image7 昼食後に殺虫剤を持って戦闘開始。ジェットで殺虫剤を噴霧し、飛び交うスズメバチを追払い…。しばらく戻って来ないことを確認してから、巣をレジ袋で覆い…一気に落とします!スズメバチにはかわいそうだけど、これで作業小屋の周りは安心です。誰も刺されることが無くて良かった。

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Image10  午後は残りの整地作業と培養土の運搬…。ここに来て一気に気温が上がり、身体は汗だくです…。培養土を30袋運び揚げたところで作業終了時刻。もうヘトヘトです…。明日の当番の方、続きはよろしくお願いします…。世間ではまたコロナウイルスが猛威をふるい、栃木県も今日から国の「まん延防止等重点措置」が適用となります。しばらくガマンの日々が続きそうです。今日の作業は済賀さんと小柴で行いました。(報告者;小柴)

 

2021年8月 7日 (土)

猛暑の疲れを癒してくれる足尾の風と森作業

Dsc05824  立秋の今日(7日)、足尾・松木沢の8時40分頃の天気は晴れ、気温は25℃でした。自宅では気温が毎日30℃の中で生活をしていると、足尾の涼しさが身に染みて自然の力が有難いです。

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Dsc05823  9時、福原さんと作業打合せ、今日は「松木の杜」の草刈りです。作業前、フレコンから培養土の袋が散乱していたので片付けました。生きものがいたずらをしていたようです。 

Dsc05825 「松木の杜」では膝くらいの高さの苗木が、草に隠れて息苦しそうでした。一日かけて草を刈りました。息苦しそうであった苗木が爽やかな風を受けて涼しそうでした。

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Dsc05831  昼食後、福原さんが蒔いたコスモスが咲いているのを発見。立秋の雰囲気が増しました。また、みちくさ前のウワミズザクラが実を付けていました。熊がやってくるかもしれません。その後、新しい植樹地の草刈りをして、風通しを良くしました。

Dsc05833  16時にダムゲートを出ると、急に雨が降り出しました。本日の作業は、福原さんと筆者でした。

(報告者:済賀正文)

2021年8月 6日 (金)

宮脇先生の志を胸に焼き付けて森の防潮堤づくり

202186  今日(8/6)も猛暑、南相馬市の育苗場ではぬかるみに砂利を入れ、整地作業を行いました。市役所が用意した砂利は4トントラックで3回往復して運んでくれました。その後は、応援隊スタッフがスコップで整地をしました。猛烈な暑さと慣れないない肉体労働は溢れ出る玉の汗をぬぐいながらの重作業でした。岩橋さんが用意してくれた冷たい麦茶を飲みながら、休憩を取り入れながらの作業になりました。

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202186_4  ひと段落してからは、今日の打ち合わせを行いました。森作業前には、広島原爆で亡くなられた方々と森びとプロジェクト宮脇顧問のご冥福を祈り黙とうをしました。引き続き、砂利の整地、水撒き作業を行い休憩タイムにしました。今回の砂利の搬入は、市役所との意見交換会での結論でもあり、市役所には感謝です。これからもやるべきことはやり、市民として言うべきことはきちんと市役所へ申入れ、市民と市役所の協働作業ですすめられる環境を大切にしていくことにしました。

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Photo  宮脇顧問のご逝去に際して、渡部代表や小川事務局からは大変お世話になりお悔み申し上げますのライン報告があったことを皆さんに報告しました。その一部は、25年前に宮脇先生を馬事公苑周辺に招き、植樹のアドバイスをいただいたことが思い出されるという小川さんのラインを紹介しました。岩橋事務局からは、「第2期森びとインストラクター養成では宮脇顧問の実践的指導を受け、それが今の自分です」、と話されました。皆さんは、宮脇先生の志に心を打たれているようでした。

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2020118202186  帰宅途中、岩橋、松林と筆者は、昨年の第8回鎮魂復興市民植樹祭会場と南隣に祈念植樹(2020.11・8故・竹内アドバイザー)したシロダモの生長を見ました。苗木は、暑さと浜風に負けず大きく生長していました。それを見て、私たちも元気をもらい、三人は散会しました。

8202186  砂利を運搬された運転手さんご苦労様でした。今日の作業は、菅野、松林、岩橋、道中内、松本そして筆者でした。(報告・東城敏男)

想定外の暑さの中で、“水”に感謝しました

Dscn0448  秋田も大変な暑さです。多くの人は温暖化の影響で、地球環境がどんどん悪化しているよう感じていると思います。私もその一人です。雨の降り方もこれまでと違うことを実感しています。熱帯夜で眠れないという心配はここ秋田県内の私は経験していません。森林のお陰だと思っています。しかし、このままの生活を続けると孫の世代には熱帯夜で眠れない夜が続くのではないかと心配します。森林も疲れ果てるのではないかと思います。

Dscn0444  上の二枚の写真は地元の水資源の写真です。大きな森林が水を貯え、適度な量の水を森から里へ流してくれています。改めて日本の水資源に感謝します。ところで私たちの生存は大気圏や地球上の水に支えられていると思っています。身体も水分が殆どですし、北極から南極に至るまでが水分です。南極や北極では水分が溶けたり凍ったり、湖や沼そして地中に溜まり、流れたりしています。大気中には蒸発した水分が雪や雨になって大地に降っています。

Dscn0450  この循環が私たちの命を育む日常の水として蛇口から出ています。すべてがつながって私たちが生存しています。そのように考えると、森づくり活動は誇れる活動だと思います。水資源の確保では紛争が起きることがあります。猛暑の中、子供たちが水遊びをしている様子を観ていると、水の有難さをつくづく感じます。

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Dscn0449  近くの水資源を歩いていると、私たちの生存の足元をじっくり見つめなおしていくことの大事さを突き付けられます。その水には草木の存在が欠かせないことも実感できます。森林が無くなれば砂漠化が進むことは歴史が証明しています。清流を眺めながら感じた一日の報告をしました。健全な森づくりに力が入ります。(秋田県FC・船木藤典)

2021年8月 3日 (火)

台風8号上陸直後の森の防潮堤づくり

7月28日の育樹作業は台風8号の直撃を受け、中止することにしました。しかし、朝には雨が上がり風も弱まり、予想していた被害もありませんでしたので、午後から集まれる人たちで作業を行いました。

Dsc01053  今年3回目となる作業は、刈払機による草刈りと下枝払いを行いました。下枝を払うことで、日陰で生長が遅くなってしまうシラカシ、アカガシ、シロダモ、ユズリハ、ヤブツバキなどに太陽の陽が当たるようにしました。

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Dsc01050  今年の台風8号は直で宮城県に上陸するという観測史上初でした。近年いたるところで「観測史上初の」というが言われるようになってきました。二酸化炭素等の温室効果ガス排出が増えることにより、各国でその影響が出ています。そのスピードは毎年早まり、巨大化し、その対策は深刻化しています。この時季は、毎年、豪雨災害を心配しなければならなくなりました。

Dsc01052  仙台市の荒浜、名取市の「いのちの森」が少しでも役に立ってほしいと願っています。私たちは、森作業をしながらそんな気持ちを共有しています。(宮城県FC・林雄一)

2021年8月 2日 (月)

新しい植樹地の植生を調査しました

地主である古河機械金属株式会社のご協力により、足尾の地に新しく木を植える場所を確保することができました。今回はその新たな土地で、今現在どんな植生となっているのかを知るための調査を行いました。生えている草本、木本の名称とどの程度の生え方をしているかを記録していきます。木を植えてどのような変化があるのかを知るためにも大切な調査となります。

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今回は、奥田重俊先生(横浜国立大学名誉教授)の植物観察グループで活動されている、植物に詳しいお二方にお手伝い頂き、植樹地5か所を調査しました。

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一面チカラシバとシナダレスズメガヤ(ウィーピングラブグラス)に覆われた場所だと思われている場所ですが、60種類近くの植物を確認することができました。

雲がある間はいいのですが、晴れるとその日差しの強いこと。くらっとするような暑さの中調査にご協力頂いたみなさん、お疲れ様でした。

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本来ですと、同じ標高で近くにある似たような自然林でも同様の調査をすることが、どのような木を植えていくかを調べるために必要な手順になります。今回は時間的な制約もあり、現在植生を調査するだけで終わりましたが、比較になるような自然環境についてもこの後有志で実施したいと考えています。(本日の参加者:田尾、宮原、佐々木、小黒)

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