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2021年8月の22件の記事

2021年8月 2日 (月)

木々のささやきに応えつつ足尾の夏の森作業

3_2  昨日(8/1)は「みちくさ」の舎人でしたが、コロナウイルス感染が急速に拡大しているために「みちくさ」は閉舎になりました。天気は晴、朝の気温25.3度はでした。「みちくさ」の管理となくなりましたが、森の木々と草の競争は続きます。足尾・松木沢の夏は森作業が目白押しです。

2  9時前に小柴さんと待ち合わせ、足尾ダムゲートを通過して進んで行くと松木川の水量が多く、道には深い水溜まりが出来ていました。ここ数日、栃木県日光市は激しい雷雨でしたから、その影響でしょう。

5   作業小屋に到着するなり目に入ったのは培養土ビニール袋の散乱。風か猿か猪か?拾い集めながら犯人捜しをしましたが、証拠は見つかりませんでした。小柴さんは、刈払機のエンジン始動テストも済み、準備万端でした。

4  今日の草刈りは二手に分かれ、柵内部の通路と脇を中心に草を刈ります。入口から緩い坂を上りながら一直線なので、ここは簡単でした。次の通路は、2㍍もある極太背高な雑草の群落に突入。恐らくスカンポって奴だなと思いながら、相当に手ごわい草を刈りました。

6  その結果、見晴らし風通し良くなりました。奥には、銅の精錬で出た滓ですが、約100年経っても残っています(写真は最初のもの)。一日も早く森に甦らせたいと願っています。小柴さんは、「民衆の杜」入口前の通路までビシッと綺麗に草刈りをしていました。 

8  この時季、足尾・松木沢はトンボの乱舞が見られます。私たちから逃げずに、私をジッと見つめいました。今日のトンボは「逆立ち」まで披露してくれました。55年の人生で初めて見たトンボの曲芸でした。昨日の作業は小柴さんと筆者で行いました。(報告・弘永)

2021年8月 1日 (日)

ポストコロナ社会像のヒントに『ダニが刺したら穴2つは本当?』を

大雨が降り、土砂流出や土石流が発生すると何十年以上もせっせと土壌をつくっている土壌分解動物たちはどうしているのかと心配しています。流された岩石のでは草木が直ぐに生えない。岩石の上では地衣類等が土壌づくりをはじめてくれてから、植物遷移がはじまります。

Photo  昨日、『ダニが刺したら穴2つは本当か?』(法政大教授島野智之著・風濤社発行)が著者から送られてきた。土石流の後のそのヒントはこの本に書かれていた。以前から、島野さんとはこんな話をしてきたが、この本はポストコロナ社会像を考えるうえでその基礎が分かる。

Photo_2    ダニを運ぶトキ

 土壌づくりをしてくれるダニたちの働きが、私たちの生存基盤である森の生長を助けていることがこの本で分かる。そして、ダニたちは渡り鳥や他の生きものたちとの連携を巧みにやっていることも知ることができる。

Photo_3  このようなダニを調査・研究し、分かり易くまとめている島野さんに感謝です。私にとって、この書はポストコロナ社会像のヒントを与えてくれる大切な一冊です。島野さん、ありがとうございました。(顧問・高橋佳夫)

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