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2021年5月 5日 (水)

生存可能な基盤を守る幼木の生長を願い森作業

 本日は5月5日、子供の日です。二十四節気では立夏、夏の始まりですが、足尾の天気は曇り空。朝9時の気温は17℃です。日中は雨が降ったり止んだりで、肌寒く感じました。森の木々や臼沢西の森に植えた幼木たちは、恵みの雨を喜んでいる様子です。

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GWなのでのんびりと森の散策でもと思いましたが、コーヒーを飲みながらの打ち合わせで、しっかりと1日の森作業計画が組み立てられました。

午前中は臼沢西の森に黒土運び、午後は松木の森の獣害柵修繕、苗床の苗木に撒水を行うことになりました。

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さっそく、背負子を準備し臼沢西の森へ移動です。黒土の袋には水が染み込み、1袋20Lの黒土が10kgを超えています。無理せず1袋ずつ運ぼうとなりましたが、強者の鎌田さんは2袋を担ぎ上げます。負けまいと2袋を背負いましたが、植樹地の急な階段を登ると、背負子の紐が肩に食い込み、膝が悲鳴をあげます。

 

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休憩をはさみながら4人で30袋を背負いあげ、土留めに並べました。

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10時20分には小雨が降り出し、足元に気をつけながら作業を行いました。先月のプレ「里親植樹」で植えた幼木は、雨に洗われ輝いているようです。周りの森も淡い緑から深い緑と私たちの目を楽しませてくれます。雨の降りが強くなる前に作業に区切りをつけて下山しました。黒土が運ばれていない土留めの植樹地はあと2列。20Lの黒土40袋を運べばひと段落です。

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昼食をとっていると雨が強くなりました。午後の作業の心配をしましたが、13時には雨足も弱くなり、松木の杜の獣害柵修繕に向かいました。松木の杜はシカが侵入すると柵に体当たりして外に出ようとするため、金網の交差した部分の溶接部が離れ、穴が大きくなってしまいます。修繕箇所は10数か所になりましたが、金網での補強と針金で離れた溶接部を締め直しました。

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松木の杜の桜も散り始めていますが、白、ピンク、赤色の花を愛でながら作業ができました。

 

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道具の片付けに作業小屋に戻ると14時30分を過ぎていました。次は苗床の苗木への撒水です。先月、苗木がウサギの食害にあったため、ビニールハウスに避難させました。苗木の土を見ると、日中の温度が高くなるのと、苗木の葉が広がり水を吸い上げるのでポットの土が乾燥するのも早いです。このままビニールハウスに置くと暑さで焼けてしまうということで、ビニールハウス西側の金網の周りに目の細かい網を張り、外に置くことにしました。目の細かい網を針金で柵に止める作業は、網の目に指が入らないので苦労しました。

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 ビニールハウスの南側に獣害柵で出入り口をつくりました。ウサギの食害防止の網張が終わり、苗木のトレーを外に並べ、たっぷりの水を撒きました。

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苗木を植えて3年間の下草刈りなど育樹作業は子育てと同じです。盛りだくさんの作業でしたが、温室効果ガスを吸収し、地球温暖化にブレーキをかける森に生長することを願い、16時20分で本日の森作業を終了しました。本日の森作業は、鎌田さん、山本さん、加賀さん、清水でした。

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(筆者・清水 卓)

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