森に寄り添って生きる森ともの心得
三日ぶりの雨、子育て中のモズには申し訳ないが周囲の草木にとっては有難い雨。例年の降雨であれば人と自然界のバランスで「安心な梅雨」かもしれない。
このバランスが狂ってしまうと、一方では生活の糧が奪われてしまい、他方では、バッタや毛虫が大量に発生する。パキスタン農民はバッタの大量発生で暮らしが脅かされている。
ロシア(北極圏)では永久凍土が溶けだし、発電所の燃料タンクが壊れた。周囲の川にはその燃料が流れ出し、川や森を苦しめている。国土の60%が永久凍土のロシア国内では、地球温暖化による永久凍土の溶解によってツンドラの森も衰弱している。永久凍土の上に住宅が建ち、住民を支える道路や鉄道そして空港が建っている。永久凍土の中にはウイルスも潜んでいる。
世界の人類は今までの生活様式を抜本的に変えていかないと、生存が危ぶまれる人間社会へ激変させてしまうかもしれない。人間の欲は無限、自然の恵みは有限であることを胆に銘じて、木を植え、森を元気にしながら、森ともの新しい生活様式を描いていきたい。(理事・高橋佳夫)
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