木々は人々の森づくりに加勢する
人間の都合で壊した森が自力で元の森になるまでにはどの位の時間がかかるのか想像できない。しかし、森を壊した人間が森づくりに努力すれば草木は加勢してくれる。この歴史は先人たちが私たちに伝えている。
昨日と今日は、その伝えを“山と心に木を植える”という合言葉にまとめ、足尾町と八幡平市の荒廃地に木を植えてきた故副理事長の角岸さん、故森びとアドバイザーの竹内さんの命日。
当時は「地球温暖化防止?」と冷めた視線で見ていた人も少なくなかったが、15年前に植えた木々は何千人が排出する二酸化炭素を吸収できる森に生長している。
当時、桜の開花が早くなってきていることに、私たちは“おかしな気候になってくるのではないか”という気配を察知し、その防御として森づくり運動の組織を設立し、荒廃地と植林ボランティアそして自分たちの心に木を植えてきた。筆者にとっては遺志を噛みしめる二日間である。(理事 髙橋佳夫)
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