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2020年1月の23件の記事

2020年1月 2日 (木)

森に寄り添う暮らしを持続させる人間の責務を果たしたい

 明けましておめでとうございます。地球温暖化にブレーキをかけ、未来の子や孫のために「温暖化防止運動」を世界に広める一歩を踏み出すことができましたでしょうか。

3            足尾のニホンカモシカ(2019年)

 昨年暮れの「森びと設立15年感謝の集い」では、15年間支えてくれた皆さんに森づくりの苦労を共にし、新たな希望を感じていただくことができたのではないかと思っています。足尾スタッフは、ふるさとを追い出された松木村村民の想いを心に描き、草木も生えなかった地に木を植え、最低3年間の草刈りを行い、わが子のように木々たちを15年間育ててきました。その木々たちはそれに応え、四季折々に彩り、今を生きるすべての生物たちに“勇気と希望”を与えていることでしょう。

3_2  新年を迎え、AIが人間の知性を超えるといわれる時代に、生物社会の中の小さな人間社会である人間を知り、最大公約数のAIのデータを考え判断することができる五感と知恵を磨き、自然界の想定外の警告と向き合っていくことが求められているのではないでしょうか。

5_2  2020年は「パリ協定」開始の年です。締約国の目標を達成しても、世紀末には人類の危機を迎えると言われています。地球に生きる人間として、これからもこの地球上で生きていくための人間としての責務を果たしていきたいと願っています。

3_3  私たちの足元をしっかり固めて、東京事務所一同は今年も森づくり現場からその運動をサポートしたいと思います。“森とも”のご多幸をお祈りします。(東京事務所一同)

2020年1月 1日 (水)

森づくり運動の第二ステージの幕開け

 昨年亡くなった中村哲さんが操縦する重機音が気流に乗ってアフガンから足尾・松木沢に届いてくれないかと願っている。

12 雪の「森びと広場」

 生前、中村さんは宮脇昭先生に会って、堰の両岸に植える樹種を訊ねられたという話を宮脇先生から聞いた。宮脇先生は、砂漠になる前に生えていたふるさとの木を植えて下さいと応え、中村哲さんはヤナギを堰の両岸に植えている、という話を記憶している。

Photo_11 2013年「読売新聞」

 その風景が下の写真である。砂漠となった地に水を引き、地元民が農作業にいそしむことが農民の糧となり、身体と心の病に悩まされることが少なくなった地元の人々。穏やかな暮らしからは争い事を冷静に考えられる。堰を造っている地元の人々の顔からはそんな様子がうかがえる。

Photo_12

3 ”医療支援だけでは平和は訪れないことを現地活動から学んだ”というようなことを生前の中村さんが言っていたように思う。平和な暮らしを求めてそれを実現するのはその地元の人々だ。空気を吸っているだけでは平和な暮らしは絵に描いた餅になってしまう。まずは、食べられることができ、平和な暮らしを描く学習もできる環境をつくらなければならないと考えたのかもしれない。堰造りと農業そして学校建設もすすめていた中村さんから、そのようなことが中村さんの志の柱ではないか。

201605  私たちの健康(衣食住)が保たれているのは生態系豊かな大地(森・生物社会)の命を営む循環が元気であるからだと思う。中村さんは、地球温暖化にも警鐘を鳴らしていた。重機を操縦している中村さんの表情からは、たくさんの元気がいただける。シニアの森づくり運動の第2ステージの幕開けは、多くの先人が遺した志を裏切らない森づくりの現役としての終活だ。意思なきところに道はひらけない。合掌。(理事 髙橋佳夫)

安らぎのある世界を森づくりから始めたい

1120191223昨年12月:中倉山の「無言の語り木」(孤高のブナ) 

 令和2年が始まりました。皆様にあられましては恙無き1年を過ごされたことと思います。令和には世界が調和し、安らぎのある平和が続くという意があると聞いていますが、元年はそれに逆らうかのごとく集中豪雨や巨大台風がやって来ました。また、米中間、EU露間、日韓の不和など、国家間でも荒れた年となりました。

Photo_10

        足尾精錬所から日光男体山方面

 私が学生の頃、学生運動が空中分解し、世の中が急激に無関心の時代へ舵を切っていき、終末という言葉がはやりました。それでも世の中は続いたのですから、良くなるように努力するのが当たり前と考えるのが肝要です。令和には安らぎのある世界を作っていくという信念が込められていると思います。その意味では、今年は逆境をチャンスに変えていく年と考えます。地球温暖化のためにはあてにならない排出ガス規制に期待するのではなく、森林による吸収に目を向けるのが大事です。森林は水源涵養、土壌保全、水質保全、大気浄化、生物多様性保全、景観保全、バイオマス生産など、人間生存に必要な生態系の基盤であるからです。そのための森づくりテクニック、環境教育、環境啓蒙の情報源を足尾から発信していきたいと思います。また、地域が豊かになるために森林の多様性と生産力をどのように活かすか、取り組みたいと思います。

2

               クロツグミ

(理事長 中村幸人)

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