足尾の草地へクリスマスプレゼント
自宅の花壇で実生を集めて苗を育てています。今年はこのポット苗のモミジが鮮やかな赤色を見せてくれました。仕事に向かう時にこの紅葉を見ると心が和みます。各地の紅葉も良いと思いますが、私はこのささやかな紅葉が今年一番だと感じています。やがてこのポット苗が大きくなり、苗を山に植え、それが大きくなって多くの方々の心を和ませてほしいと願っています。
足尾の先輩スタッフが「今年の紅葉は茶色が多い」と言っていました。寒暖の差がゆるくなっていることが要因なのかもしれません。天気予報を見ていると全国的に雪も少ないようです。
今年は、猛暑と大型台風による河川の氾濫・決壊があちこちで発生しました。政府は、来年度予算案で河川の改修工事等の国土強靭化予算を5兆円以上としました。しかし、同時に、奥山の手入れや植樹をして山の保水力を高める政策も積極的にすすめてほしいと思います。
私たちのささやかな森づくりでは毎年巨大化している異常気象の猛威にブレーキをかけられません。でも、やがては自宅の庭のモミジも地球温暖にブレーキをかけてくれる一本であることは確かです。来年はこの苗木を足尾に運び、森の機能を発揮できるように育て、足尾の草地へクリスマスプレゼントしようと思っています。(東京事務所 済賀正文)
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